サイトアイコン Vcareer(ブイキャリア)

ハイドロセラピストの需要と現状、将来性は?⑤

この記事はこんな人向け!
・ハイドロセラピストの仕事(ハイドロセラピー)に興味がある人
・ハイドロセラピストのやりがいや楽しさについて知りたい人
・犬に関わる仕事に就きたい人

ハイドロセラピーは、ペット先進国である欧米では一般的に行われている水中理学療法で、犬の身体や心のケアに多く用いられています。

そんなハイドロセラピーのプログラムを組み、施術をするハイドロセラピストは、日本でも少しずつ注目が集まってきている仕事です。

今回は、ハイドロセラピストの需要と現状、将来性についてくわしく解説していきます。

全5回にわたってお送りいたします。今回は、ハイドロセラピストの将来性です。

ハイドロセラピストの将来性

現状ではまだまだハイドロセラピーを行う施設は多くないですが、今後日本でも需要が高まっていき、一般的なケア方法として浸透していくことが予想されます。

ハイドロセラピーの需要が高まる要因のひとつに、ペットの高齢化が挙げられます。

獣医療の進歩により、犬の平均寿命は伸びていますが、ハイドロセラピーは老犬にも最適なケアができるのです。

ハイドロセラピーが老犬に最適な理由は以下の2つです。

足腰の強化ができる…関節や弱った部位に負担をかけずに刺激を与え、筋肉を活性化することにより歩行が安定したり、立位を維持できる筋肉がつく

メンタルケア…加齢により足腰が弱り、痛みが出てきたりすると犬には大きなストレスがかかり、自信を失う子もいる。水中であれば思うように体が動かせ、ストレスの軽減や自信を取り戻すことにつながる。

ハイドロセラピーであれば、老犬でも無理なく楽しみながら運動でき、以前のように思い通りに体を動かせる喜びを感じられます

ハイドロセラピーは、高齢になりなかなか運動できない犬でも健康的に過ごすことができ、QOLを上げることのできる療法なのです。

ペットの高齢化にともない、ハイドロセラピストのニーズはどんどん高まっていくことが予想されます。

また日本ではまだまだ数の少ないハイドロセラピストですが、本場で学び資格を取得すれば、日本での第一人者になれる可能性もあります。

自身がハイドロセラピストとして働くだけでなく、スクールを開校したり講師として働くという道もあります。

まだまだ全体数の少ない分野なので、自ら道を開拓していけるというやりがいも大きいでしょう。

このように、ハイドロセラピストは将来性のある魅力的な仕事だといえます。

病気の早期発見や新たな治療法の確立など、獣医療の飛躍的な進歩のおかげで、助かる命が増えたり、以前より長生きできるようになる動物が増えました。

その一方で、命はとりとめたものの満足なリハビリが受けられず機能が回復しなかったり、再発防止のケアが十分に行われていないケースがあります。

身体の治療のみおこなわれ、その後の生活を送っていくためのケアにまで手が回っていないのが現状です。

ハイドロセラピーは、身体や心が傷ついた犬たちにもう一度自信を与え、生き生きと過ごすための有効な手段です。

また単なるリハビリテーションではなく、犬が本来持っている自然治癒力を引き出す可能性を持っており、犬への負担を少なく、かつしっかりと効果が得られる療法です。

これから日本でも注目が集まっていくであろうハイドロセラピーを、学んでみてはいかがでしょうか。