・盲導犬訓練士として働きたい人
・社会貢献をしたいと考えている人
盲導犬訓練士の主な仕事は、盲導犬を通して視覚に障がいのある方の生活の質を向上させることです。
とてもやりがいがあるので密かに人気である仕事ですが、世間からはまだまだ認知されていないという現状があります。
そのため、細かい点を知らない方は多いようです。
そこで今回は、盲導犬訓練士として働くために必要な資格についてご紹介します。
盲導犬訓練士には資格が必須
盲導犬訓練士として働くには資格が必ず必要です。
国家資格ではないですが、全国に点在している盲導犬を育成する団体の職員に必要な能力を持っていると認定される必要があるのです。
ではどのような資格を目指すのでしょうか。詳しくご紹介します。
目指す資格は2種類
盲導犬訓練士を志している方は「盲導犬訓練士」と「盲導犬歩行指導員」の2種類の資格を目指します。
一見、この2種類の資格に大きな違いは無いように思えますが、実際の仕事内容はそれぞれ異なります。
どのような違いがあるのか順番にご紹介します。
まずは盲導犬訓練士についてです。
この資格の主な仕事内容は、盲導犬を目指す犬の育成をすることです。
訓練だけではなく、日常のお世話も行います。
さらに、活動に欠かせないボランティアと団体とのパイプ役も務めるなど、その業務は多岐にわたります。
次に盲導犬歩行指導員についてご紹介します。
この資格の主な仕事は、盲導犬のユーザーに歩行方法や過ごし方をレクチャーすることです。
特にコミュニケーションが大切な仕事なので、視覚の病気や心理学について学びユーザーに寄り添う必要があります。
犬の育成だけを希望する方もいるようですが、犬よりも人に多くかかわる仕事なので、そのような方には向いていないかもしれませんね。
また、普通自動車免許の取得を必須としている団体もあるので、事前に取得しておいた方が良いでしょう。
取得する方法は?
これらの資格を取得するには、盲導犬訓練士学校に入学する必要があります。
盲導犬歩行指導員は、盲導犬訓練士がさらに知識や経験を積むことで取得できる資格なので、まずは全員が盲導犬訓練士の資格を目指します。
資格を取得するまでの期間は3年程度、盲導犬歩行指導員は、さらに2年程度の期間を要します。
一人前として働くまで長い道のりのように感じますが、盲導犬ユーザーが信頼できるパートナーを育てるためには必要な過程と言えるでしょう。
合格率の就職率もかなり低い
盲導犬訓練士として働くには育成団体や協会に就職する必要がありますが、残念ながら求人が毎年出されるわけではありません。
現在活躍している盲導犬訓練士は70名程度とかなり少なく、そこに空きがなければ募集されることは無いのです。
同じく訓練学校も毎年は募集されず、募集されても10名程度と人数が少ないのが現状です。
そのため毎回倍率は高く、合格することはかなり困難となっています。
また、団体によっては年齢制限を設けているので数少ないチャンスを逃さないようにしましょう。
いかがだったでしょうか。
盲導犬訓練士は学校への入学の段階でかなりハードルが高く、軽い気持ちで目指せるような職業ではありません。
しかし、人の役に立てるやりがいのある仕事なので、今後もその人気は衰えないでしょう。
団体によって規定などが異なるので、目指す方は事前に確認する事をおすすめします。