獣医大学 国公立まとめ 第2回目は関東・中部編です。
東京大学、東京農工大学、岐阜大学について、書いていきたいと思います。
それではいきましょう!!
獣医大学 国公立 ~関東・中部編~まとめてみた
獣医大学 国公立の関東・中部編、まず始めは東大獣医からいきます!
獣医大学 国公立まとめ 関東・中部編:東京大学
獣医大学国公立まとめ(関東・中部編)の1つ目、東京大学です!
東大獣医の歴史は北大と同じくらい深く、 1878 年(明治 11 年)にヤンソン教授が駒場農学校で獣医学教育を行ったとされています。
駒場農学校?東大と関係あらへんやないか⁉︎
大丈夫です。駒場農学校は現在の東京大学農学部、筑波大学生命環境学群生物資源学類、東京農工大学農学部の前身にあたる農学に関する日本初の総合教育・研究機関です。
ここらの詳しい歴史については、こちらの記事を参照
さて、そんな歴史ある東大獣医ですが、東大の獣医学生の実態はというと、、、
とにかく忙しい!!
まぁ、獣医学生は勉強に追われ、忙しいのは当然なのですが東大獣医はもっと忙しいです。
その理由は「進振り」にあります。
進振りはご存知の方も多いかと思いますが進学振分けの略です。
1年から2年途中までの成績を元に、3年生からの学部・学科を決める制度です。獣医は農学部獣医学専修になります。
農学部なので理科2類の学生から主に振り分けられます。
そうです、、、3年からなのです、、、
普通の獣医学生が約6年かけてやる量を東大の獣医学生は半分でやらなければならないのです。
2年Aターム(後期)でも発生学や細菌学など少しはやりますが3年で実習が一気に組み込まれるのでそれはもう大変なカリキュラムです。
東大獣医のポリシーとして、
「動物の生命現象の解明および病態の解明と克服、公衆衛生の向上を担う高度に専門的な人材の育成を図り、動物と人類のより良い関係を構築し、両者の健康と福祉に寄与することを教育研究上の目的としている。」
東京大学獣医学専攻のホームページより
とのことです。
また、東大獣医は卒業後、動物病院に就職する人ももちろんいますが、研究、公務員、企業に身を置く割合が多いです。
研究、公衆衛生は非常に頭脳がいる役職です。
まさに東大獣医だからこそできることがここにあるのではないでしょうか。
▼引用元▼
東京大学 公式HPより
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/index.html
獣医大学 国公立まとめ 関東・中部編:東京農工大学
獣医大学国公立まとめ(関東・中部編)の2つ目、東京農工大学です。
東京農工大学は名前の通りですが、農学部と工学部からなり獣医は農学部共同獣医学科になります。
工学部は東京都小金井市にあり、農学部は東京都府中市にあります。
北海道・東北編でも紹介しましたが、東京農工大学は岩手大学と共同獣医学科を設置しています。
獣医大学 国公立 〜北海道・東北編〜はこちら
東京農工大学は伴侶動物の高度先端獣医療を実施・教育するための施設として先進獣医療機器を備えた「動物医療センター」を設置しています。
東京農工大学農学部獣医学科は、過去5年間184名の卒業生のうち、78名(43%)の小動物診療(動物病院)に関わる獣医師を輩出した実績を持っています。
平成21年度の診療頭数は、東京農工大学では伴侶動物6,900頭、産業動物は15頭に対して、岩手大学が伴侶動物2,400頭、産業動物1,020頭となっています。
まさに伴侶動物に強い獣医大学といってもいいでしょう。その他、製薬等の企業に就職する学生が多いという特徴もあります。
また、平成23年4月には「農学部附属国際家畜感染症防疫研究教育センター」を設置し、口蹄疫など国際的に重要な家畜感染症の撲滅を目ざしています。
同センターは重要家畜伝染病研究部門、伝染病疫学解明部門、家畜感染症経済分析学解明部門、企画調整部門の4部門からなり、海外調査や技術開発を行うとともに、重要家畜感染症について知識を深めた人材を輩出し、口蹄疫の常在地や流行地域などで、防疫活動を実践することにより近隣諸国とともに国境を越えた感染症の発生を効果的に抑制出来る体制を構築することを目標としています。
平成22年、宮崎県で口蹄疫が流行し、日本の畜産業に甚大な被害がもたらされました。
そのことも踏まえてこのセンターが設立されたのでしょう。
少し真面目な話が続いてしまいましたね(^_^;)
最後は東京農工大の楽しいキャンパスライフについて書いて終わります笑
東京農工大学府中キャンパスはJR中央線、JR武蔵野線、京王線の三路線からのアクセスがあり、駅からは少し距離がありますが(15分くらい)利便性は高いです。30分ほどで都心にも出られます。
「めっちゃ都会やんけ!!」と思うかもしれませんが、学内は非常に緑豊かで風情があります。
また、また、生徒数に対する教員の人数が多いため面倒見が良く、学生の満足度も高いです。
獣医学生にとって東京農工大学は、温かみのある非常に良い大学ではないのでしょうか。
▼引用元▼
東京農工大学 公式HP
https://www.tuat.ac.jp
獣医大学 国公立まとめ 関東・中部編:岐阜大学
獣医大学国公立まとめ(関東・中部編)の3つ目、最後は中部に移りまして、岐阜大学です。
岐阜大学は岐阜県岐阜市にあり、工学部、地域科学部、医学部、工学部、応用生物科学部からなります。
獣医は応用生物科学部共同獣医学科で鳥取大学と共同で学科を設置しています。
岐阜大学には附属動物病院を始め附属野生動物管理学研究センター、家畜衛生地域連携教育研究センター(GeFAH)、共同獣医学教育開発推進センターがあります。
共同獣医学教育開発推進センターは平成25年4月に岐阜大学・鳥取大学共同獣医学科の設置と同時に、岐阜大学応用生物科学部と鳥取大学農学部による共同教育を有効的に行うことを目的に設立されました。
家畜衛生地域連携教育研究センター(GeFAH)は岐阜県と連携し家畜衛生教育と研究を推進することを目的とし、2015年4月に設置されました。
2017年6月には岐阜大学キャンパス内に岐阜県中央家畜保健衛生所・高度病性鑑定センターが移転し、その3階にはGeFAHの実習室、研究室、解析室が入り、連携が強化されました。
まさに岐阜大学は岐阜県の家畜衛生の拠点といっても過言ではないでしょう。
平成30年9月9日、岐阜県の養豚農場で豚コレラが発生し話題になりました。その後、12月25日までに岐阜県において合計6件の発生が確認されています。
また、岐阜県の死亡した野生イノシシにも豚コレラの陽性反応が確認されています。
豚コレラは、豚やいのししが感染する病気であり、強い伝染力と高い致死率が特徴です。
平成30年12月3日には獣医学術研修会「豚コレラとアフリカ豚コレラ」を岐阜県獣医師会とGeFAHが共同で開催しました。
今、岐阜県は豚コレラの問題で深刻な状況にありますが、岐阜大学は地域の畜産業、家畜衛生に貢献する頼もしい存在です。
▼引用元▼
岐阜大学 公式HP
https://www.gifu-u.ac.jp/
以上、獣医大学 国公立まとめ 〜関東・中部編〜でした!
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