獣医大学に入学すると、楽しいことばかりではありません!その最たるものの1つが試験です。
獣医学科の試験(テスト)は前期と後期の期末テスト、大学によっては中間テストがあります。
獣医大学では必ずといっていいほど難易度の高いテスト、圧倒的な暗記量と学術用語の難しさに直面します。その課題の山に呆然とする経験は獣医学生ならばしたことはないでしょうか。
科目ごとに難易度や差はあるだろうと思ってはいますが、各大学でそれを比べたことはありませんし、その真相は未知ですね。
1ヶ月くらい前から獣医学生はテストを意識し始めます。かといって実際に全員が勉強をスタートする訳ではありません。
獣医学生それぞれの勉強法で試験をクリアしていきます。
今回はそんな獣医大学(学校)のテストの「再テスト事情」にフォーカスしたいと思います。
獣医学生の追試(再テスト)とは?
再テストとは本試験であまり成績が奮わず、試験に落ちてしまった時に再度、その科目について学習し、テストを受験することができる救済処置になります。
合格ならば、授業単位の取得ができます。
再試と聞いて「嫌だなぁ」「あの科目はギリギリだったなぁ」と思われる方もしれませんが、再試は基本的に先生の厚意で行ってくれるものなので、ありがたい制度なのです!
この制度のおかげで留年(同じ学年をもう一度繰り返し、授業の習熟度をあげること)もしないで済んでいる人も多いです。
そして再試制度は各獣医大学によって、
かなり異なっているので今回はそこをピックアップしていきたいと思います。
そもそも、再テストは実施しているのか?実施していた場合その実施費用は?などです。
私立の獣医大学(学校)の再テスト事情
北里大学
1科目につき2000円かかり、授業科目によってはないものもたまにある
酪農学園大学
再テストの制度はあり、授業科目によってはないものもたまにある
日本獣医生命科学大学
基本的には再テストの制度はなく、共用試験(CBTやOSCE)の関係であるものが多くなった
日本大学
再テストの制度はない
麻布大学
1科目につき2000円かかる、授業科目によってはないものもたまにある
北里大学と麻布大学が有料で対応してくれるそうです。
獣医学教育で見て見ぬ振りはできないCBTとOSCEを意識している大学もあるようですね。この流れは他の獣医大学にも共通でありますので、再テストの制度が変わることもあるでしょう。
CBTとOSCEの記事がこちらから
国立の獣医大学(学校)の再テスト事情
帯広畜産大学
再テストと再再テストまである、授業科目によってはないものもある
北海道大学
再テストと再再テストまである、授業科目によってはないものもある
岩手大学
再テストはある
東京農工大学
再テストはある
東京大学
再テストがあるもの、レポート提出で単位を取得ができる科目もあるが、再テストの実施がないものもある
岐阜大学
再テスト、再再テストまでは基本的にあって、再再再テストがあるものもある、最終的にお願いすると勉強会をしてくださって単位を取得できることもある
大阪府立大学
授業科目による、学年があがるにつれて再テストがないものが増える
鳥取大学
先生次第、基本的には再テストはなくて翌年もう一度受講する、先生によっては試験をうけさせてくれることもある
山口大学
授業を担当している先生次第
宮崎大学
再テスト、再再テストがある
鹿児島大学
授業を担当している先生次第
国立大学はほとんどの大学で再テストが実施されていて、習熟度の向上を促しているようです。
先生次第という回答も目立ちました。
命に触れる職業である獣医師としての教養を身につけるためにも安易な単位取得を避けるという重要な考え方ですね。
まとめ
各獣医大学のテストの特徴は以上のようになっています。
基本的に国公立大学ではあまり試験に落ちる人は少ないようです。
ここで間違ってはいけないことがあります。落ちる人は少ないのは、ただ単に授業が簡単だからということではなく、国立の獣医大学の学生数が少ないこと、受験時で自分の勉強法を確立しているなど様々な理由が考えられます。
授業の理解が足りないと判定され、留年してしまう獣医学生ももちろん存在します。大学生になったら遊びも大切ですが、同時にしっかりと勉強しより良い学生生活を過ごしましょう!
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