・開業にあたる資金の目安が知りたい方!
・独立した後の、病院の利益の目安が知りたい方!
勤務する獣医師として働いて、ある程度年月が経過してくると、独立を考える人も多いです。
日本では約1万人の獣医師たちが独立していると言われているので憧れますよね。そこで課題となるのが、開業資金です。
一般的なお店の開業と違い、獣医師の開業は専門的な機器を揃える必要があるため、お金がかかります。いくらぐらいあれば良いのでしょうか。
獣医師の開業資金は最低3,000万円~4,500万円
一概には言い切れませんが、大まかに3,000万円から4,500万円かかると言われています。相当な金額ですよね。この内訳を見ていきましょう。
賃貸か?購入か?
動物病院を開くための土地や建物がないことには始まりません。となると、
・物件を賃貸する
・土地を購入する(建物も建てる)
のどちらかです。このどちらかによっても、開業資金は変わります。ほとんどの人は賃貸からスタートです。
建物を賃貸する際は、
・仲介手数料
・敷金、礼金
・家賃何ヶ月分の前払い
・保証料
など様々な費用がかかります。大まかに見積もって200万円前後といったところです。内装をそのまま動物病院向けに使えるケースは少ないので、リフォーム費用もかかります。リフォームの程度によって費用は異なりますが、1000万円から2000万円は見た方が良いでしょう。
これらにプラスして
・人件費
・医療器具
・パソコン機器
などの費用も必要です。オープンして当分の間はお客様が来ないですから、宣伝もしなくてはなりません。
・フライヤー
・看板
・ネット広告
などの費用も考えると、2000万円~3000万円は避けて通れません。
土地購入する場合はこの限りではない
前述したのは、あくまでも物件を賃貸するケースの話です。土地を購入して、自分好みの建物を建設する場合は、この限りではありません。
1億とまではいかないまでも、さらに数千万円かかると思ってください。なお、土地代は、田舎より都心の方がはるかに高額です。
そのため、どのエリアで開業するかにもよります。
開業資金は融資で揃える
今まで勤務医として働いていた獣医師が、前述した費用を貯金するのは至難の技です。
特にお子様がいる家庭は切実。子供の教育費を支払いながら、多額の開業資金を貯めるのはほぼ不可能といえます。
投資や宝くじが当たるなどしない限り、ノー借金開業は避けられません。となれば、銀行で融資を受けるのが通常です。
動物病院のようなまともな事業を開業する場合なら、前向きに融資を検討してくれます。事業計画書があれば、尚良しです。
大手のメガバンクで断られても、地域密着型の銀行なら貸してくれる場合もあります。一度断られたからといって諦めず、複数の銀行で融資の相談をしてください。
融資を受けるコツ!納付はしっかり
スマートに融資を受けるコツとして、「納付は滞納しない」というのがあります。
・税金
・社会保険料
・公共料金
などの滞納はNGです。銀行は納付頻度を把握できる立場にあるため、滞納している場合は融資してくれません。
滞納しそうな場合は、一時的に消費者金融を利用してでも支払うべきです。
獣医師の年収はどれくらい?開業資金は回収できる?
多額の借金をして夢の開業医になったとしても、安心するのは早いです。利益を上げて借金を返していかなければ、病院は潰れてしまいます。
開業医は儲かるイメージがあるかもしれませんが、いくらぐらい儲かるのでしょう。
年収約500万円~1,000万円
個人差があるので一概には言えませんが、開業医の年収は、約500万円~1000万円とされています。
冒頭でも記した通り、日本では約1万人の開業医がいると言われているため、コンスタントに利益を上げるためには、他の動物病院と差別化を図らなければなりません。
それは言葉にするのは簡単でも実際に行うのは難しいですから、「すぐに元を取る」という考えはナンセンスです。
まとめ
想像以上にお金が必要で驚いた人も多いのではないでしょうか。開業資金を回収しきれなくて、潰れてしまう動物病院も多いです。
獣医師として独立したい人は、相当な覚悟を持って臨まなければなりません。
コメントを残す