公務員として働く獣医師!?勤務先や年収は?

・獣医師を目指す人
・獣医師の就職先を知りたい人
・公務員獣医師について知りたい人

獣医師の勤務先といえば、動物病院をイメージされる方が大半だと思います。しかし、それ以外の就職先もあるのです。その代表の1つに公務員があります。今回は、獣医師として働く公務員の勤務先や給与などをまとめてみました。

獣医師の公務員は2つに分かれる

「動物病院で公務員?」と思う人も多いかもしれませんが、安定した就職先として根強い人気を誇っています。

公務員としての就職先は、

  • 国家公務員
  • 地方公務員

の2つです。それぞれの働き方を以下から紹介しましょう。

国家公務員

獣医師が国家公務員として働く場合は、

  • 農林水産省
  • 厚生労働省

に分かれます。勤務先は、

  • 検疫所
  • 動物検疫所

などがあります。

国家公務員として働く獣医師の仕事内容

国家公務員として働く獣医師の仕事内容は、

  • 食品衛生法に基づく外国輸入食品のチェック
  • 微生物の検査
  • 外国の食品情報の収集

などが挙げられます。また、国家公務員になるためには

獣医師として国家公務員になるためには、各省が実施する試験を受験しなければなりません。受験資格は、

  • 獣医師国家試験の合格者
  • 受験年の翌年3月31日までに獣医師国家試験の受験資格を有する見込みがある

などとなっています。受験に合格したからといって国家公務員として働けるとは限りません。採用されないと働けないのです。毎年の採用は、〜10数名程度となっています。

地方公務員

地方公務員として働く獣医師は、

  • 本庁
  • 食肉衛生検査所
  • 家畜保健衛生所
  • 畜産
  • 林業
  • 水産試験場
  • 動物園
  • 水族館
  • 動物愛護施設

などに勤務します。国家公務員として働くよりも選択肢が広いです。

地方公務員で働く獣医師の仕事内容

衛生管理が主な仕事です。

  • 狂犬病
  • 鳥インフルエンザ

などの感染病を未然に防ぐための衛生管理を行います。そのために、

  • 家畜の健康管理
  • 流通食品の検査

なども行うのです。馬、牛、豚など一般の動物病院では接することのない動物と接する楽しみがあります。

地方公務員になるためには

地方公務員になるためには、国家公務員と同様、受験する必要があります。

受験資格は、

  • 獣医師国家試験の合格者
  • 受験年の翌年3月31日までに獣医師国家試験の受験資格を有する見込みがある

者です。その上で、

各都道府県の市区町村が実施する試験を受けて合格しなければなりません。

公務員で働く獣医の収入はどれくらい?

気になるのは、やはり収入です。公務員として働く獣医師はどのぐらいのお金をもらえるのでしょうか?

総務省が発表した、平成29年の「地方公務員給与実態調査」を参考にしてリサーチしてみました。

平均年収額

平均年齢40歳の平均年収は

5,961,151円

ほどとなっています。

平均給料月額

平均年齢40歳の平均給料は

307,695円

ほどとなっています。

ボーナス

平均年齢40歳のボーナスは

1,443,811円

ほどとなっています。扶養手当をもらっている獣医師の場合は、約3万円のプラスです。

獣医師の公務員は転職先として人気

一般の動物病院は、倒産するリスクがゼロではありません。

倒産するリスクを抱えながら一般の獣医師として働くことを考えると、公務員はなかなか魅力的ではないでしょうか?

公務員は会社が潰れるようなリスクとは無縁ですから、安定した生活を送ることができます。

このような概要から、獣医師のセカンドキャリアとして公務員を選ぶ獣医師も多いのです。

獣医師として働きたいなら公務員も視野に入れてみよう

いかがでしたでしょうか?今回は、獣医師として働く公務員の概要に迫りました。

私たちのあまり目の届かないところで、獣医師が公務員として働いていたのは意外だったと思います。

近年は、鳥インフルエンザなどが社会現象になっていることもあり、公務員として働くニーズは増える一方です。

将来、獣医師を希望している方、または転職を考えている方は、公務員も視野に入れてみてはいかがでしょうか?

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