受験生の悩みの一つが参考書選び。
書店に行っても本棚いっぱいの参考書に圧倒され、何を買っていいかわからない…
そんな受験生も多いと思います。実際私もそうでした。
色々な参考書に手をつけ、そのほとんどが終わらずじまい。今振り返ると大分時間とお金を無駄にしたなと思っています(笑)
そこで今回は現役獣医学生の私が、獣医学部を目指す受験生必見のおススメ参考書を紹介していきたいと思います。
全ての受験生にとって良い参考書は無い!
いきなりタイトルと矛盾していますが、お許しください(笑)
というのも、参考書や問題集には必ず想定している学力層があり、対象とした学力層より下回っていても上回っていても、その参考書は「微妙な参考書」になってしまいます。
考えてもみてください。東大を目指しているような受験生が初心者向けの参考書を読んでも得られるものは少ないでしょうし、反対にあまり勉強が得意でない受験生が難関大受験生向けの参考書を読んでもあまり理解できないでしょう。
このように、参考書選びで重要なことは、自分の学力に合った参考書を選ぶことです。それが自分にとって最適な参考書を選ぶ一番の近道です。
また、問題集の選び方では、「問題よりも解説のページの方が長い」というのが一つの目安になります。解説が豊富なほど、得られるものが多いですからね。それに、解説が丁寧ということは問題も丁寧に選んでいる可能性が高く、問題の方も良問が多かったりします。
自分に合った参考書を探す方法としては、学校や塾で自分と同じような学力の人に使っている参考書やおススメを聞くのも良いと思います。
そして、現役獣医学生である私と、この記事を読んで下さっている皆さんは近い学力層にいるはず。
そう、「全ての受験生」ではなく、獣医学部を目指している皆さんにだからこそ、私がおススメする参考書を紹介する意味があるのです!
各教科別おススメ参考書
私が受験生時代に使用していた参考書の中から、これは良書だった!と思えたものを教科別に紹介していきます。ぜひ受験勉強の参考にしてもらえればと思います。
数学
①「チヤート式数学」
受験生なら知らない人はいないのではないかというほど有名な参考書ですが、有名なだけある参考書だと思います。いわゆる「網羅型」の参考書で、かなりの種類の問題・解法がこれで学べると思います。また、特徴の一つとして、難易度ごとに色分けがされており、いわゆる「白チャート」「黄チャート」「青チャート」「赤チャート」の4種類があります。難易度としては白<黄<青<赤となりますが、獣医学部を目指す方は青チャートをおススメします。
英語
①「実力判定英文法ファイナル問題集 標準編」
解説がかなり豊富なので、問題演習の量と質を同時に高めることができます。問題がかなり多いので一冊やり終えるのは大変だと思いますが、この一冊で英文法はかなり力がつくと思います。本書をやって、さらに英文法を究めたい方には難関大学編でさらに磨きをかけるのもいいと思います(当然ですが、標準編を完璧にしてからステップアップして下さいね!)
国語
現代文
①「センター現代文解法の新技術」
センター現代文の特徴から、問題の考え方、選択肢の選び方まで丁寧に教えてくれます。現代文の得点が安定しない受験生に特にオススメです。
古典
①「マドンナ古文」
助動詞や助詞など、受験生が苦手としているものに、独特な語呂合わせを用いながら解説してくれるので、古文嫌いの受験生にとっても読みやすい内容になっているともいます。
②「マドンナ古文常識」
直接得点に結びつくわけではないので、優先度は低いですが、時間があるなら一度読んでおくことをおススメします。古文の文章に表れない背景の想像の助けになります。
③「漢文早覚え即答法」
センター試験に「出る」ところだけを抽出した参考書です。特にこの本の中にある「これだけ漢字91」の威力は凄まじく、私の受験時代にここに記載された漢字以外の問題は1問しか出会いませんでした。
理科(生物・化学)
生物
①「大森徹の最強講義117講」
かなり詳しい内容まで載っている参考書です。800ページ近くあるので、隅から隅まで覚えるというよりかは、辞書的に使うことをおススメします。二次対策の為に読んでおいて損はない内容ばかりですので、二次で生物を使う方にとっては必須であるといっても過言ではないと思います。
②「大森徹の生物 記述・論述問題の解法」
生物選択者にとって記述をどう書けばいいかは悩みどころですよね。本書はそのような悩みを持つ受験生にとってバイブルともいえる参考書だと思います。実際の問題を例に、書き方の解説をしてくれるのですぐに自分の力にできるのも魅力だと思います。
③「生物重要問題集」
二次対策用の問題集になります。大学の過去問を使っているので、実験考察力や記述力を鍛えるのに最適だと思います。また、先ほど紹介した大森徹の記述解法と併用するとより効果を発揮できると思います。
化学
①「化学の新研究」
生物と同じく、辞書的に使うのをおススメします。かなり詳しい内容が書いてあるのでセンターだけでなく二次試験対策でも強力な武器になります。
②「化学重要問題集」
二次対策の問題集となります。大学の過去問を扱っているので、計算力と記述力を鍛えることができます。項目別に問題があるので、苦手な単元の問題を集中的に解くこともできます。
③「短期攻略センター化学」
その名のとおりセンター対策の問題集になります。問題数も多く、解説も丁寧なので演習に最適です。
地歴(地理B)
①「山岡の地理B教室PARTⅠ・Ⅱ」
PARTⅠとPARTⅡの二冊に分かれていますが、口語体の文章で読みやすく、またイラストも多いのでイメージもつかみやすいと思います。地理Bの知識の背景を教えてくれるので、授業の予習復習に使うと効果バツグンだと思います。
②「センター試験 瀬川聡地理B講義の実況中継①②」
こちらは、実際のセンター試験の過去問を用いて問題の解き方や考え方に重点を置くより実践的な参考書になります。知識はついたけど模試で点数が取れない!という方におススメです。
最後に、獣医学部を目指す受験生へ
獣医学部はどこも難関なので、受験生の皆さんはどうしても参考書は難しい方、難しい方へといってしまいがちです。しかし、前述したとおり、その参考書が自分のレベルに合っていなければ、いたずらに難しい問題を解いても自分の力にはなりません。応用問題も結局基礎の集合体です。焦らず、自分のレベルに合わせて基礎力を鍛えてください。「急がば回れ」この言葉を忘れずにいてください。
この記事を見てくださった全ての受験生が参考書を強力な武器にして、見事獣医学部に合格できることを祈っています。
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