・盲導犬訓練士の需要・現状と将来性を知りたい人
・社会貢献をしたいと考えている人
日本で活動している補助犬の中で、もっとも世間に知られている種類は盲導犬です。
街中で見かけたことがある方もいるのではないでしょうか。
確実に仕事をこなす盲導犬の様子には感心してしまいますよね。
しかし、その盲導犬を育て上げる盲導犬訓練士に注目が集まることはほとんどありません。
そこで今回は、盲導犬訓練士の需要と現状、将来性についてお話します。
盲導犬訓練士の需要・現状と将来性について
盲導犬訓練士の需要や現状、将来性についてご紹介します。
まだまだ需要は少ない
盲導犬訓練士の需要は現在少しずつ増えてきていますが、まだまだ少なく就職しにくい現状があります。
なかなか需要が増えない理由として、盲導犬育成団体が営利企業ではないからという点があげられます。
基本的に寄付金で運営されているのでそれを人件費に割くことは難しく、結果として人を増やすことができないのです。
働き始めるハードルが高いという現状がある
盲導犬訓練士の年収は200万円から300万円程度となっており、仕事の大変さを考えると決して高い給料とは言えません。
しかし、やりがいの多い仕事なので辞める方は少ないようです。
そもそも盲導犬訓練士は働き始めるハードルが非常に高くなっているという現状があります。
では、なぜハードルが高いのでしょうか。
盲導犬訓練士には、盲導犬を指導するための専門的な知識と経験が必要とされます。
これらは独学で学ぶことができないので、まずは盲導犬訓練学校に入学します。
そこで知識と技術を身につけて一人前に成長するのです。
しかし訓練士学校は、定期的に生徒を募集しているわけではありません。
さらに、1度に受け入れる生徒数は10人程度となっており、受験する段階ですでにかなり高いハードルと言えます。
また無事に入学できても、盲導犬訓練士としての道を約束されたわけではありません。
そういったことから働き始めるまでのハードルは高くなっています。
盲導犬訓練士を目指す方は環境を理解した上で受験する必要があるでしょう。
盲導犬訓練士の需要は今後高まる
先ほどご紹介したように、盲導犬育成団体は営利企業ではないので寄付金によって運営されています。
しかし、現在は寄付金とボランティアが不足しており、盲導犬の計画的な育成が困難な状況にあるのです。
このような状況を打開するには、もっと世間に補助犬の存在を知ってもらう必要があります。
盲導犬が来てくれるのを待っている方は多いので、今後補助犬の認知度がさらに高まり寄付金とボランティア不足を解消できれば、盲導犬訓練士の需要もさらに高まっていくでしょう。
いかがだったでしょうか。
盲導犬訓練士になるにはさまざまな困難がありますが、実際に自分が育てた盲導犬が活躍する姿を見ると大きなやりがいを感じることでしょう。
興味のある方はぜひ検討してみてください。