今までで、臨床獣医師として参入価値のある国として、
インド、フィリピン、アイルランド、ミャンマー、マレーシア
を挙げ、その国を選んだ理由である、
「言語」「国の発展」
について書いてきました。
最後にこれらをまとめてみました!
目次
海外で獣医師として働くのにおすすめの国
その1、その2で論述した考えで、国をリストアップしてゆくとこのようになります。まだ1と2をみていない人は先に読む事をおすすめします!
南アフリカ、アイルランド、ミャンマー、シンガポール、マレーシアは10万人辺り獣医師数のデータがありませんでした。
私の考えの基調査した結果、英語圏で、今後ある程度国が栄えることが予測され、
海外で獣医師として働く際におススメの国は、
インド、フィリピン、アイルランド、ミャンマー、マレーシアとなります。
まずはこの5か国の紹介を、次にリストアップされているにも関わらず除外した国について、理由を述べたいと思います。
5か国の紹介
アイルランド
タックスヘイブンとして有名です。生産年齢人口、第三次産業就業率が若干高めですが、発展途上国ばっかりだと不安なので残しておきます。合計特殊出生率1.91は日本でいう1975年(昭和50年)の1.91とかなり近いです。科学技術はそのままで、山口百恵や松任谷由実が大活躍していたエネルギッシュな時代に戻れるとしたら、行く価値はあるのではないでしょうか!
インド
人数こそ7万人とおおいものの、人口10万人当たりの獣医師が5.5人と非常に少ないのです!日本が10万人のうち30.7人が獣医師であるのに対して、インドでは5.5人です。獣医師数の国際比較
経済成長率は10位と高く、都市部はめまぐるしい発展をしていると思われます。数学に強いので、ロボットやビッグデータをうまく活用すれば日本の高度経済成長のような発展を遂げる可能性があります。
フィリピン
10万人のうち10人が獣医師でした。英語が通じる国の中では経済成長率が高く、親日国であり、一人当たり名目GDPがインドより高いので、調べる価値はあると思います。
ミャンマー
公用語がビルマ語です。そして長らく鎖国政策をとっていた経緯もあり、英語が通じない人もかなりいるようです。しかし、アジア諸国の中では英語力を高く評価されています。
故に、都市部の方には通じるのではないでしょうか。行ったことがないのではっきりとは分かりません。今度旅行にでも行ってみようかな。
一人当たりGDPが157位と低すぎるのが難点です。このデータだけだと、インドより優位な点はありませんが、スクリーニングなので残しておきます。
マレーシア
成長率が51位と他の国と比べたら見劣りしますが、調べたら面白そうです!日本人も観光スポットとしてよく利用しているので、「日本人慣れ」していると思われます。
除外国について理由を述べていきます!!
カナダ
合計特殊出生率、経済成長率が低く、国として成熟しきっていると考えられます。10万人当たりの獣医師の人数が日本より多いことから除外ました。
オーストラリア
10万人当たりの獣医師の人数が日本より多いことから除外ました。また、牛肉の輸出大国であることから、小動物はわかりませんが獣医療は発展していると推測できます。
シンガポール
一人当たりGDPは10位と日本よりも高く、経済成長率は124位と低いので、カナダと同様成熟した国と考えられます。合計特殊出生率が1.24と日本よりも低いので、除外しました。同じように人口が減っていくなら、日本にいたほうが良いです。
カンボジア
成長率が11位なので今後間違いなく発展することが予想できます。しかし、公用語はクメール語です。今からクメール語勉強するの大変じゃない??
また、決定的な理由として、10万人辺り獣医師数が日本の3倍なので、割合的には動物病院が3倍あるってことです。
また、現在は非常に治安が悪く、犯罪に巻き込まれる可能性が高いと考えました……
南アフリカ
成長率が低すぎるので除外しました。プラチナ、金、銀、ダイヤモンドなどが埋蔵されており、有力候補と考えていたのでショック!泣
基軸通貨であるランドがかなり弱く、トランプの発言でコロコロ動くみたいですね。失業率が109か国中1位なので経済成長率が低くなったのかなと。成長率が低い理由が気になってちょっと調べてみましたが理由はわかりませんでした。知見のある人教えてください。
この時点では、海外で小動物の獣医師になるのであればインドが最も良いという結論になります。
では実際、この5カ国で獣医師になるにはどうすればよいのか、調査してゆきます!
一歩リードできるおすすめ記事はこちら!
実際に聞いてみた
まずは農林水産省にメールで聞いてみたのですが、分かりませんでした。また、在日大使館にも問い合わせてみたのですが、
「現地の公的機関(保健省や獣医評議会など)に聞いてください」とのことでした。
この文章を英語で現地の大使館や公的機関に送りました。
私は英語で手紙を書くのは初めてです。
分かりにくいかもしれませんがお許しください。
4月から日本大学獣医学科4年になるとある獣医学生と申します。
確定しているわけではありませんが海外で獣医師として働くことを視野に入れており、その中でも(国名)で獣医師として働くことも考えております。
具体的には、仮に(国名)で獣医師となる場合、
日本の獣医免許は使用可能か、あるいは免許が有効でない場合、現地での資格を取得する際に優遇措置などが存在するか、
について伺いたいです。
すると、約1ヵ月後…
ミャンマーから回答がありました!
Khimar Wint Zin Thantさんからの回答を日本語訳します。
a)日本の獣医師免許は、ミャンマーでは認められていない。
b)ミャンマー獣医評議会によると、10章の11条において、ミャンマー獣医評議会から認められた大学を卒業しなければならない。
c)ミャンマー獣医評議会に認められていない海外の大学の免許を持つものは、資格試験に合格しなければならない
とのことでした。優遇措置などはなく、現地の大学を受け直す必要があるようです。
うーむ、グローバルな獣医師になる道のりは険しそうですねぇ………
マレーシアなど、問い合わせすること自体が困難な国もありますが、連絡が取れ次第また記事にしてゆこうと思います!
[…] 次の記事はこちら […]