・ハイドロセラピストのやりがいや楽しさについて知りたい人
・犬に関わる仕事に就きたい人
ハイドロセラピーは、ペット先進国である欧米では一般的に行われている水中理学療法で、犬の身体や心のケアに多く用いられています。
そんなハイドロセラピーのプログラムを組み、施術をするハイドロセラピストは、日本でも少しずつ注目が集まってきている仕事です。
今回は、ハイドロセラピストの需要と現状、将来性についてくわしく解説していきます。
全5回にわたってお送りいたします。今回は、ハイドロセラピストの現状①です。
ハイドロセラピストの現状①
欧米では一般的なハイドロセラピーですが、日本ではまだまだ認知度が低く、ハイドロセラピストや施設が少ないのが現状です。
ハイドロセラピー専門の施設は少ないため、動物病院やトレーニング施設に併設してハイドロセラピーを取り入れているケースが多いようです。
そして現状ではハイドロセラピーを学べる場も少ないですが、ハイドロセラピストになるためには、以下のような方法があります。
各団体の育成プログラムを受け認定資格をとる
認定資格は団体により内容がさまざまですが、基本的には犬の機能・運動生理学や解剖学、ハイドロセラピープログラムの組み立て方などを座学で学び、実習を行う流れが一般的です。
団体のひとつであるジャパン ケイナイン ハイドロセラピー協会(JCHA)では、ハイドロセラピーの認定資格が3級と2級の2種類あります。
3級は、自身の犬や病気の問題がない犬を対象に行うハイドロセラピーで、所要時間6時間(うち実技1時間)で取得できます。
主にハイドロセラピーとは何か、感染症のリスクや水の特性、救命救急などを座学で学び水中運動やストレッチングの実習を行います。
2級は動物病院やハイドロセラピー専門施設で働く人のためのコースで、所要時間12時間(うち実技1時間)で取得できます。
犬の骨格や筋肉、運動生理学や、犬種による運動方法、セラピープログラムの立て方、プールでのリスクマネジメントや歩様アセスメントを座学で学び、水中運動を実習で行います。
他にもハイドロセラピーの団体はありそれぞれの認定資格があります。
資格は就職時に有利になりますので、なるべく取得しておくことをおすすめします。