今回から、国公立大学の獣医大学についてまとめていきます。
全11大学のそれぞれの特徴を書いていきたいと思います。
最初は、北海道、東北エリアからいきます!!
先ずは北大から!!
北海道大学
獣医学部といえば北大!そういっても過言ではないほど非常に歴史が深く、有名です。
そして北大はとにかくデカい!!約6億6000万平方メートルの敷地を有しており日本一のキャンパスの広さを誇っています。
受験生が迷子になったり、冬場に遭難者が出るなどもう笑えないレベルの広さです。秋には380メートルの道路の両側に植えられた70本ものイチョウが色づき、観光地にもなっています。
六月には北大祭も開かれこの並木道に多くの出店が並びます。
次に北大獣医の歴史についてです。
1880年に札幌農学校(北大の前身)でジョン・クラーレンス・カッター先生が獣医学教育を行ったのが最初だそうです。
カッター先生は1877年にハーバード大学の医学部を卒業され、その翌年、札幌農学校教授、開拓使顧問として来られました。北大でのカッター先生による講義が日本における獣医学教育の始まりと言ってもいいでしょう。ちなみにカッター先生は同大学で水産学の講義も講じられ、それも日本における水産学の始まりでした。
以降、獣医学講座、農学部獣医学科を経て1952年に獣医学部が設置されました。当初は国立大学で唯一の独立した獣医学部だったそうですね。
獣医学の歴史についてはこちらでもう少し詳しく解説していますのでぜひ!
2012年には、北海道大学・帯広畜産大学共同獣医学課程(VetNorth Japan)を設置し、帯広畜産大学と同一カリキュラムでの教育を実践しています。
また、エジンバラ大学(イギリス)、カセサート大学及びチュラロンコン大学(タイ)、ザンビア大学、コロラド州立大学(アメリカ)の4大学で学生派遣・受入れ、教員の相互交流といったプログラムを実施し、日本を代表する獣医学部としてグローバルに活躍できる獣医師の育成にも力を入れています。
やはり獣医学部といえば北大というのにはそれなりの理由があるんですね。
▼引用元▼
北海道大学 公式HP より
https://www.hokudai.ac.jp/
AERA dot. 北大のイチョウ並木を見にいこう!!国立大学が黄金色のトンネルで観光名所に!? より
https://dot.asahi.com/tenkijp/suppl/2017101400038.html?page=1
帯広畜産大学
次は帯広畜産大学です。
帯畜(おびちく)の愛称で親しまれています。地元では畜大(ちくだい)と呼ばれ親しまれています。
帯畜は名前の通りですが、北海道帯広市にあります。帯広市は十勝平野の中心地であり、豚丼で有名です。筆者も帯広に何度かいったことがあるのですが、それはもう絶品でした。
おっと、豚丼の写真まで載せちゃって…
これでは帯広市のPRの記事になってしまいますね(笑)ちゃんと書きますね(笑)
帯広畜産大学は畜産学部からなり畜産学部の中に共同獣医学課程と畜産科学課程があります。北大の方でも述べましたが、帯畜は北大と共同のカリキュラムでの教育を実施しています。
そして、帯畜もこれまた広い!敷地面積は約190haもあります。
北大といい酪農といい帯畜といい北海道の獣医大学は広いのが特徴ですね^ ^
帯畜は映画『銀の匙』のロケ地にもなっており、大学構内にも「『銀の匙』映画ロケ地」という看板も立っております。現に、銀の匙に出てくる高校、大蝦夷農業高校は帯畜のすぐ隣の農業高校、帯広農業高校がモデルとなっています。
まさに北海道を存分に味わえる大学といってもいいでしょう。
大学内の獣医に関連する施設として、動物病院と産業動物臨床棟があり、動物病院では主に伴侶動物の診療を行い、全国の獣医系大学では唯一、高度な専門治療を行う 2 次診療に加え一般的な 1 次診診療も実施しています。
教育病院という立場で、特殊な疾病ばかりでなく日常的な病気についても学生が体験できるのが非常にいいですね。
帯広畜産大学の馬術部は伝統があり有名ですが、その他にも「えぞほね団(簡単に説明すると骨格標本を作るサークル)」や「ゼニガタアザラシ研究会」など獣医学生がウハウハしそうな部活、サークルが沢山あります。
田舎ではありますが、帯畜にしかないものが沢山あるのではないでしょか。
▼引用元▼
帯広畜産大学 公式HP より
http://www.obihiro.ac.jp/
岩手大学
~北海道・東北編~、最後は東北に飛びまして「岩手大学」です。
岩手大学は盛岡市にあり、人文社会科学部、教育学部、理工学部、農学部からなり、獣医学科は農学部共同獣医学科となります。
そうです、共同獣医学科です。岩手大学は東京農工大学と2012年より共同獣医学科を設置し、岩手大学と東京農工大学のさまざまな専門知識を持った教員が協力して教育を行うことで、小動物臨床、産業動物臨床、動物衛生分野および野生動物の保全など、獣医師の幅広い職域、活躍の場に対応した深い知識をもった獣医師を育成していています。
付属病院は伴侶動物診療棟と産業動物診療棟の2棟からなり、共同獣医学科の臨床教育を実践する場となっています。
動物病院にはエキゾチック動物診療科があります。エキゾチックアニマル(以下、エキゾ)は犬、猫以外の伴侶動物といってもいいでしょう。ウサギ、ハムスターを始め、鳥類や爬虫類も含まれます。
エキゾを診療する動物病院は少ないのですが、意外にも大学病院でもこうした診療科があるのは少ないです。犬、猫の飼育頭数が減少し、様々な種類の動物がペットとなる日本において、こういった診療科はとても良い役割を担っています。
▼引用元▼
岩手大学 公式HP より
https://www.iwate-u.ac.jp/
以上、国公立獣医大学まとめ 〜北海道・東北編〜でした!
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