・動物飼育員のつらいことや苦労について知りたい人
・動物園などで働きたい人
動物に関わる仕事として飼育員があります。動物の飼育員は動物園にいる動物の世話や訓練をするため、動物好きの方であれば魅力のある仕事に思えるでしょう。
確かに、飼育員は魅力とやりがいがある職業ですが、一方でつらいことや苦労することもあるため、メリットだけではありません。「動物の飼育員だとどのような苦労やつらいことがあるの?」「どう対処することができる?」と疑問を感じる人もいるでしょう。動物飼育員の内容について紹介しましょう。
動物飼育員として働く点でつらいことや苦労することとは?
動物飼育員として働く際は楽しいことや嬉しいこともありますが、つらいことや苦しいこともあります。動物飼育員として働くときにどのようなことを乗り越えていく必要があるのか、仕事を考えている人は内容を確認しましょう。
動物の死に直面する機会がある
飼育員としては働く人は動物の世話をすることができるため、楽しい時間を過ごすことができます。長い期間世話をしているなら、それだけ動物に愛着を持つこともあるでしょう。ただ、どんな動物にも寿命があり、老化してくると体が動かなくなり死んでしまうこともあります。
また、病気にかかってしまって衰弱してしまって死んでしまうこともあれば、ケガをしてしまって動けなくなることもあります。さらに、親が子供を産んだときに育児放棄をしてしまい、赤ちゃんがうまく育たたないというケースもあります。
毎日世話をしている動物も老化や突然の出来事によって死んでしまうことがあり、その際は飼育員が処理をしなくてはいけません。大きな動物園で働いているほど、動物の死に直面する機会も多くなるため、つらいことと言えるでしょう。
動物が何を必要としているのか理解するのが難しい
飼育員は動物の世話をするために食事を提供することはもちろん、掃除や体調の変化にも注意しておくことが大事です。ただ、動物の場合は人と違って話すことはできないため、体調不良があったとしても気付かない場合もあるでしょう。
ただ、動物の体調が知らない内に悪くなってきているなら、ある日突然倒れてしまったり衰弱してしまったりすることもあります。時間が経って悪化した状態となっているなら、動物は動けなくなってしまって最悪死んでしまうことでしょう。
ただ、しっかり状態を注意するために動物のことを過度に気にするなら、刺激してしまうこともあり,余計なストレスを与えてしまう場合もあります。そのため、動物としっかりコミュニケーションを取ることも大事ですが、ストレスを与えないように注意する必要もあるためバランスが苦労するポイントとなるでしょう。
24時間体制のためいつでも対応できるようにする必要がある
飼育員の場合は24時間体制で動物の世話を行います。機械と違って動物は生き物であり急に状態が悪化したり突然ケガをしたりすることもあります。もし、状態の悪化やケガをした場合は早急に手を打つ必要があり、人員が必要なら直ぐに動物園に駆けつけることが大事です。
そのため、自分が家にいても急に出勤しなくてはいけないこともあるため、不測の事態でも駆け付けることができるように準備しておく必要があるでしょう。さらに、動物が妊娠している場合は出産がいつ行われても不思議ではないため、夜中や早朝に子供が生まれることもあります。
動物が出産する場合も様子を見ておく必要があるので目を離せません。このように24時間体制によって対応できるようにするため、自分のプライベートの時間を持つことが難しいこともあります。
飼育員がケガをすることもある
飼育員は動物を世話する際にケガをしてしまう可能性もあります。動物の飼育員は小さいものから大きいもの、また気性が激しいものの世話しなくてはいけません。肉食獣の世話をする場合は、細心の注意をしていても不測の事態によってケガをする可能性もあるでしょう。
また、肉食獣以外の小さい動物でもかじられたり引っかかれたりすることもあります。動物によって悪意はなく習性としてケガをさせてしまうこともあるため、飼育員側が常に細心の注意を払って動物と接することが大事です。もし、ケガをしてしまったなら飼育員として働くことが難しくなってしまうため、常に注意を払うことに苦労します。
自分が汚れてしまうこともある
動物の世話をする飼育員は綺麗な職場で働くのではなく「汚い、臭い」という環境で働くことになります。動物によっては臭いがきつくて、ずっとその場にいることが苦しくなることもあるでしょう。さらに、動物の糞を取り除くことや体を洗ってあげることも大事なため、手が汚れてしまうことやひび割れなど手が荒れてしまうこともあります。
また、動物の臭いは強烈なものも多く、服に染み付いてしまって洗濯しても取り除くことが難しいこともあります。動物の臭いは体にまとわりつくこともあるため、体から臭いが消えないようなら、例えば友達と遊びに行くときも臭いが出ないように、対策を取らなくてはいけません。
動物の世話は臭いと汚れが大変なので、この点で綺麗好きの方の場合は苦労することもあるでしょう。
体力が必要
飼育員は動物の世話をする際に、かなりの体力を必要とします。動物の餌をあげるときも大量ならば重量があるので腕の力が必要です。また、動物園によってはたくさんの種類があるので、いろいろな場所を周る必要があります。
常に動かなくてはならず、ときには走りこともあるため、1日働いているなら疲労感がかなり出ることもあるでしょう。慣れていない間は腕や足が筋肉痛になることもあるため、体が痛いまま作業しなくてはいけない場合もあります。
さらに、飼育員は事務処理も行うことがあるため、体だけでなく考えることも必要です。1日中動き回ることができる体力がなくては飼育員として働くことは難しいため、慣れてくるまではつらく感じることもあるでしょう。
人間関係に苦労することも
動物の飼育員は動物を相手に仕事をしますが、同じ飼育員として働いている方とも連携を取る必要があります。動物園で働いている人は「みんな優しい性格をしている」という印象を持っているかもしれません。
ただ、動物園によって雰囲気や働いている人の性格などに違いもあり、中には自分が接しにくい人もいます。また、飼育員だと動物の状態を見抜くため、僅かな部分も逃さないように観察力が鋭い人が多いです。
そのため、自分の少しのミスなどでも指摘されることがあり、職場によっては働きにくさを感じることもあるでしょう。人間関係においては飼育員であっても構築していく必要があるため、人とコミュニケーションを取るのが苦手な人は苦労することもあります。
飼育員のつらいこと対処法とは?
飼育員はやりがいや楽しい瞬間もありますが、つらいことや苦労することもあるため、しっかり対策を取ることが大事です。どのような対処法があるのか知っておくことで苦労やつらさを軽減することが可能です。内容を確認しましょう。
体力を向上させる
飼育員として働く際は体力が必要になります。飼育員は1日中動き回ることも多く、動物に餌を与える際も力が必要です。さらに、動物の出産の手助けや24時間体制での動物の監視など、労力は必要なため、体力を向上しないと疲労感によって飼育員を続けることが難しくなるでしょう。
体力を向上させるためには、飼育員の作業になれることも大事ですが、日々の食生活や睡眠時間を確保することも大事です。飼育員としての作業が大変で食事を抜いてしまうなら、体力を低下させることになりますし、睡眠時間が少ないことも同じく低下の理由となります。
人は激務になると生活リズムが狂ってしまって,さらに体力低下になることもあります。そのため、体力を維持するために生活リズムは整えておくようにしましょう。
従業員と良いコミュニケーションを取るように心がける
飼育員として働いている人は動物園の中でもたくさんいます。しっかり連携を取ることが大事になるため、普段からコミュニケーションを取って良い人間関係を築くことができるようにすべきです。
人と会話をするのが苦手な人の場合は、コミュニケーションを取るのも苦労するかもしれません。ただ、コミュニケーションを取って自分の状況を把握してもらっているなら、同僚から適切なサポートを受けることができ、自分の負担を軽減してもらえます。
また、飼育員として不慣れな部分もあるなら、コミュニケーションを取ることで分からない部分を丁寧に教えてもらうことができるなど、働き方を向上させることも可能です。飼育員として良い関係を築けるように、できる限り会話するなど努力するようにしてください。
飼育員としてつらいことも乗り越えよう
動物の飼育員はやりがいを感じる部分もあれば、苦労することもあります。ただ、苦労することはどの仕事でも生じることなので、対処して乗り越えることが大事です。飼育員は動物が好きな人にとっては、まさに楽しくて満足感を味わうことができる環境です。飼育員として継続して働くことができるように対処していきましょう。