・動物飼育員の適性について知りたい人
・動物園などで働きたい人
仕事をする際はどんな人も適性というものを確認しておくことが大事です。自分の性格や考え方などを考慮して仕事との相性が合いそうなら、仕事へのストレスも少なく楽しんで仕事を行うことができます。動物飼育員を目指している人も、自分に合っているのか適性を確認することで継続して仕事が行える自信を持てるでしょう。それでは、動物飼育員の適性とおすすめの人について内容を紹介しましょう。
動物飼育員に必要な適性とは?
仕事をするときは適性を考慮して選択することが大事です。動物飼育員の場合は特に、生き物に関わるため自分の性格によって適性の有無に違いがあります。動物飼育員に必要な性格や考え方について内容を紹介しましょう。
動物や生き物が好きであること
動物飼育員は生き物に関わるため、そこに愛情が無ければいけません。毎日動物と接してエサやりや掃除、またストレスを溜めないように配慮を示す必要があるでしょう。動物によっては体臭が強力なこともあり、作業する際に臭いが付いてしまうこともあるので、人によっては仕事が苦痛に思えることもあります。
また、生き物全般なので蛇やトカゲなどの爬虫類、また場合によっては虫にも接する機会があります。動物だけでなく生き物全般が好きで、どんな生物にも苦手意識がなく愛情を持って接することができるなら、ストレスなく仕事を行うことができるはずです。動物が好きでも一部の生き物に苦手意識があるなら、その点をしっかり把握して苦痛に感じることがないか自己分析してみましょう。
忍耐力を持っている
動物飼育員として働く際は忍耐力があるかも大事なポイントです。動物は人間と違って言葉が通じず、自分の要求通りの行動をしてもらえるわけではありません。例えば、掃除をしたくて動物を別の場所に誘導したくても言うことを聞いてくれなくて時間がかかってしまうこともあります。
また、赤ちゃんが産まれた際に親が育児放棄するなど、予想外のことが起きる可能性もあるため、忍耐力を持って動物に接することが大事です。さらに、動物がして欲しいことも感情を読み取って察することが必要ですが、そのスキルはな経験がいるので仕事を始めたころはなかなか意思疎通が行えないこともあるでしょう。
動物たちと信頼関係を築くことが仕事の1つなので、うまく接していても時間がかかることがあります。これらの点を考えてみると、動物飼育員の仕事はいろいろな場面で忍耐力が求められるため、自分は我慢強さがあるのか確認してください。
好奇心や動物へ常に関心を示せる
飼育員は世話だけでなく、好奇心や関心を動物に向けることも大事です。動物園にはいろいろな生き物がいますが、それぞれ生態や習性などに違いが生じます。動物の生態はある程度知られてきていますが、まだ途上の部分もたくさんあるため専門的に研究している方は日々調査しています。
飼育員の場合は動物に1番接する機会が多く、信頼関係も築きやすい位置付けです。そのため、日頃の作業を行うと共に動物についても観察して関心を示すことが大事です。
好奇心をもって世話している生き物を考察しているなら、新たな発見を得られる可能性もあり、生物学へ貢献することもできます。そのため、日頃から探究心が旺盛な人であれば、飼育員として良い実績を得られることも予想できます。
柔軟性がある
動物は人間と同じように、同じ種族同士でも性格によって動きが違うなど個性があります。そのため、同じ生き物でも、それぞれによって接し方を変えなくてはいけないこともあります。動物によっては大人しい性格をしていることもあれば、気性が荒いこともあります。
また、人懐っこい性格もあれば、あまり群れない性格をしている生き物もいるでしょう。それぞれ、動物の性格を把握して接し方を変えなくては、信頼関係を築くことができず、作業もスムーズに行えないこともあります。
そのため、自分の性格を分析して「日頃から柔軟性を示して変化することができるか?」それとも「自分はある程度固執してしまうところがあるか?」と考えてみる必要があります。柔軟性をある程度行えるなら、飼育員として楽しみながら仕事を行うことができるでしょう。
体力的に重労働に耐えられる
飼育員として働くなら作業はかなり重労働になるため、体力が無くては仕事ができないこともあります。例えば、動物のエサをあげるときも重量があるので持ち上げる力が必要であり、いろいろな場所を回るなら移動で体力もかなり消費します。また、掃除をする際もいろいろな道具を使用してスピーディーに行う必要があるため、体力がなくては継続して仕事をするのが難しいと感じやすいです。
さらに、動物は急に体調を崩すことや思わぬトラブルを生じさせてしまうこともあるため、急に出勤しなくてはいけないこともあります。仕事時間も長く力仕事も多いので、自分に体力が無いなら継続して仕事を行うのは厳しくなるでしょう。もし、体力に自信がある人であれば作業もスムーズにこなせる可能性が高いため、この点も分析しておくようにしてください。
普段から観察する習慣があるか
飼育員は普段から動物を観察することも大事です。動物は何か異変が生じたときに大きく変わった動きをすることもあれば、あまり動きもなく変わらないこともあります。もし、大きな変化をしてくれるなら、作業をしているときに気付きやすいですが、小さな変化だと分からないこともあります。
異変が生じているのに、そのまま放置してしまうなら急に衰弱してしまうこと、またより重大な事態に発展してしまう可能性もあるでしょう。そのため、普段から観察をして動物の生態について分析することが大事です。
もし、小さな変化に気付くことができれば早急な対応を行うことができて、動物の命を救える可能性もあります。小さなことにも気付きやすい感性なら飼育員として活躍することができるでしょう。
従業員の方とコミュニケーションを行える
飼育員として働く際は会話スキルがあることも重要です。動物の世話がメインとなりますが、他の従業員の方とコンタクトをとって動物の状態について連絡すること、またどのような作業が必要なのか、という点を正確に伝えることが重要だからです。
もし、コミュニケーションをうまく取ることができないようなら、一緒に働く従業員だけでなく動物たちにも支障を生じさせる可能性があるため、大事な要素です。また、動物園によってはお客様をもてなすためにガイドツアーによる解説、イベント企画によるスタッフ同士の連携なども行います。
お客様に質問されたならしっかり答えることができるようにする必要があり、イベント企画の際も綿密なコミュニケーションが重要にもなるでしょう。動物の保護や飼育管理を適切に行うため、また運営を円滑に行えるようにするためにも大事なスキルとして覚えておきましょう。
動物飼育員として継続して働くためには?
動物飼育員としての適正があったとしても、継続して働くことが大事です。しっかり働くことが続けられるなら、飼育員として仕事を楽しむことができ、収入も安定させることが可能です。以下のポイントについて押さえておくようにしましょう。
日々学習することを念頭に置く
飼育員として働く際は学習意欲を持つことも大事です。作業としては毎日エサをあげることや掃除をすることなど、同じことの繰り返しになることもありますが、新たな発見を見つける機会もあります。上記でも紹介したように観察力を発揮するなら、日々新たな少しの違いを楽しむことができるため、毎日の仕事をおもしろく感じるでしょう。
また、動物園だと新たな生き物が搬送されてくることもあります。その際はどのような習性や性格をしているのか勉強する必要があり、新たな知識を身に付ける必要性も生じます。日々学習意欲がある人なら毎日の仕事も楽しむことができ、飼育員として継続することができるでしょう。
臨機応変に対処できるように意識する
飼育員の場合は急に不測の事態が発生することもあります。飼っている動物が急に体調を崩した場合は、早急な応急処置や獣医師を呼んで適切な処置をしてもらう必要があるでしょう。さらに、動物も運営努力が必要なのでイベントを催すこともあり、その際に準備や企画などで時間を取られることもあります。
動物が妊娠した場合は赤ちゃんを保護して管理できるように常に監視をすることもあります。このように、飼育員の作業は動物に接することだけでなく、いろいろなことに対処していかなくてはいけません。そのため、臨機応変に対処することができるのか、または他の作業をすることに前向きに考えることができるのか自分の性格を考えてみましょう。
適正を考慮して目指してみよう
飼育員という作業は向き不向きがある仕事なので、自分に合っているのか真剣に考えてみることが大事です。もし、適正がありそうなら目指してみることができますが、難しそうなら別の分野の仕事を考えてみることができます。ぜひ、適正という分野を重視するようにしましょう。