・日本の獣医師免許の海外での有効性が知りたい人
・海外獣医師免許が日本で使用できるのか知りたい人
日本で働いている獣医師の中には「海外でも働いてみたい」と考える獣医師は多いです。その際に問題となるのが獣医師免許です。
日本の獣医師免許はそのまま海外でも使えるのでしょうか?
もし使えないのであれば、海外でどのような試験をクリアして海外用の獣医師免許を取得するのか?
海外と日本の動物病院の環境の違いにも焦点を当てて紐解いていきたいと思います。
目次
日本の獣医師免許は海外で獣医師として働けるのか?
海外で働く際の獣医師免許の有無は働く分野で異なります。仮に、海外で研究分野の職業として働きたい場合は獣医師免許の有無をほとんど問われません。
大学などの施設で働く場合も獣医師免許を要求していない場合もあります。公衆衛生や臨床などの分野で働きたい場合は海外用の獣医師免許が必要です。
ただし国によって異なることも
ただし国によって異なることもあります。獣医師免許は国によっての考えに基づいて定められています。
語学力も込みで考えられており、それは日本も例外ではありません。アメリカの場合は、州によって必要な条件等が異なるケースもあるため要確認です。
独立するのであれば必須
もしもアメリカで独立して動物病院を設立してそこで獣医師として働くのであれば、海外で取得した動物免許がなくてはなりません。
英語能力や国家試験に合格して、「clinicalrotation」を1年経験して取得することができます。
明確ではありませんが、今後は「clinicalrotation」よりも難しいテストを設定する可能性も吟味されているようです。
少しでもスムーズに海外の獣医師免許を取得したいのであれば今のうちかもしれません。
日本と海外の動物病院の環境の違い
海外でも日本でも獣医師が動物の治療をするという点においては変わりません。しかし大きく異なる点も多いです。
特筆すべき点に治療する動物の違いがあげられます。
海外の動物は規格外
日本の場合、治療する動物は家庭で飼育されているペットが多いです。例えば、
・猫
・犬
・うさぎ
・ハムスター
などが挙げられます。近年はフェレットの人気が高まっているためちょっぴり変わり種の小動物を治療するケースも多いです。
海外の動物病院はこれらのペットにプラスして、規格外の動物が集まってきます。
例えば、
・カンガルー
・馬
・牛
・豚
などです。これらの動物は日本ではほとんどペット化されていませんが、海外ではペットとして飼育している人がいます。
家畜を飼育している牧場がある近くで動物病院をしている場合は、このような動物を日常的に治療することも多いです。
この他の規格外の動物ではウミガメが運ばれた事例も報告されています。海外は日本では治療しない動物を担当することも多いのです。
そのため海外で働きたいという意思は幅広い動物への見識が必要になります。
海外で動物免許を取得できたとしても活躍するには時間がかかるかもしれません。
平均給与の違い
仕事として働く以上、大事なのが「お金」です。日本と海外の獣医師の平均給与を比べてみましょう。
「平成29年度賃金構造基本統計調査(厚生労働省)」を参考にすると、日本の獣医師の平均年収はおよそ590万円となっています。
海外の平均年収を「BureauofLaborStatistics(2014年)」を参考に見てみると、およそ946万円となっています。
海外の獣医師の方が、日本の獣医師よりも遥かに高収入です。これは魅力的ですね。
海外での獣医師免許取得は言語や経験などの壁があるものの、頑張る甲斐がありそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?日本の獣医師が海外で働くなら、海外の獣医師免許を取得する必要があるのがわかりましたね。
しかし、分野によっては必要ないこともわかりました。自分が海外で何をしたいのかを明確にして、適切なステップを図りましょう。
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