・盲導犬訓練士学校に進学を考えている人
・社会貢献をしたいと考えている人
盲導犬訓練士として働くには、盲導犬訓練学校に入所する必要があります。
しかし入所の倍率が高く、どのようなことを学ぶか分からないことから躊躇する方は多いようです。
そこで今回は、盲導犬訓練士の学校ではどのようなことを学び、どのような学生生活を送っているのかご紹介します。
盲導犬訓練士の学校で学ぶこととは?
盲導犬訓練士学校は、入所してから卒業まで3年程度の期間を要します。
在学中は盲導犬歩行指導員等養成基準に準拠したカリキュラムを利用してさまざまなことを学び、一人前の盲導犬訓練士を目指します。
ではどのような授業を行い、どのような学生生活を送るのでしょうか。
順番にご紹介します。
犬に関する専門的な知識
盲導犬訓練士の主な仕事は犬を訓練することです。
そのため犬の行動学、看護学、飼養学など、犬の生態や関わり方について詳しく学びます。
さらに盲導犬訓練や歩行訓練を理論的に学ぶこと、盲導犬事業に関する法律の理解を深めることが、実習の際に役立ちます。
視覚障害やコミュニケーションに関する知識
盲導犬訓練士は犬以上に多くの人と関わります。
特に盲導犬ユーザーとの関わりは働く上で重要なポイントとなるため、視覚障害に関する勉強は欠かせません。
ユーザーの立場に立った判断や、伝える能力は必要不可欠なので、心理学やコミュニケーション論、視覚障害リハビリテーション論も重要視されています。
さまざまな実習
盲導犬訓練士学校では、カリキュラムの半分程度を実習に当てています。
訓練実習、歩行実習はもちろん、定期的な啓発イベントに対応するための普及啓発実習なども行います。
さらに、繁殖見学やパピーレクチャー見学にも参加できるので、訓練以外の業務に関しても学ぶことができるのです。
訓練犬と仲間と過ごす学生生活
盲導犬訓練士学校は、一度に入学する人数が10名程度とかなり少ないので、年代の違う同級生でもすぐに仲良くなれます。
休日以外は9時30分から16時30分まで授業を受けますが、昼休みや放課後にも担当する訓練犬や仲間たちと過ごすことが多く、その際に意見交換や授業の振り返りをしているようです。
また、各地で行う募金活動への参加、繁殖犬の出産時の立ち合い、自由研究など、年間を通してさまざまな経験を積むことができるので、充実した学生生活を送りたい方にはおすすめの環境ですね。
いかがだったでしょうか。
多くの知識や技術を身に付ける必要があるので、多忙な3年間にはなりますが、同じ目標に向かう仲間と担当犬と過ごす時間はかけがえのない物になるでしょう。
また、就職後も即戦力になれるようなカリキュラムが組まれているので、興味のある方はぜひ検討してみてください。