・装蹄師と削蹄師の違いについて知りたい人
・馬と触れ合うお仕事を探している人
装蹄師と削蹄師は、いずれも蹄を整える職種といえます。
両者の大きな違いは、扱う動物の種類です。
装蹄師は馬を扱い、削蹄師は牛を対象とします。
また削蹄師には装蹄をおこなえない点も、装蹄師と削蹄師の違いといえるでしょう。
それぞれの職種に就くまでの道筋には似ている点があり、どちらも専門的な資格が必要となります。
装蹄師と削蹄師はどう違う?
装蹄師と削蹄師の違いについて、順を追って紹介していきます。
扱う動物が異なる
装蹄師と削蹄師は、どちらも蹄を整える職種です。
ただし装蹄師が馬の蹄を扱うのに対して、削蹄師は牛の蹄を扱います。
つまり対象となる動物の違いが、装蹄師と削蹄師の違いに直結しているというわけです。
しかしながら対象となる動物の蹄を適切に管理することで健康を守るという点は、装蹄師と削蹄師の共通点といえるでしょう。
乳牛の場合は、蹄が伸びすぎるとさまざまな病気にかかりやすくなり、牛乳が出なくなってしまう恐れもあります。
また肉牛の場合は、ストレスを軽減し、体重の増加をさせるために削蹄がおこなわれます。
削蹄ひとつをとっても、目的がさまざまであるのは、興味深い事柄でしょう。
削蹄師は装蹄をおこなえない
蹄の管理で対象となる動物の脚を支えるという仕事内容に共通点があるものの、装蹄師にできて削蹄師にはできない業務があります。
それは装蹄と呼ばれる、蹄鉄を蹄につける作業です。
蹄鉄は馬の蹄の下に装着する金具で、馬の蹄を保護する役割を持っています。
削蹄師にも資格が必要
装蹄師には認定装蹄師資格が必要ですが、削蹄師には認定牛削蹄師資格が必要となります。
2級から始まり指導級が最上位である点や、講習会の受講や認定試験の突破が取得条件である点など、認定装蹄師資格と認定牛削蹄師資格には似通った点が多数です。
なお認定装蹄師資格も認定牛削蹄師資格も、主催は日本装削蹄協会となります。
削蹄師の場合も装蹄師と同様に、上級資格を受験するためには、長きにわたって職務経験値を積む必要があります。
脚を支えるプロになるまでの道のりは、装蹄師と削蹄師の両者とも長いといえるでしょう。
装蹄師と削蹄師の違いについてご紹介しました。
いかがでしょうか。扱う動物は異なるものの、どちらの職種も脚を支える専門家といえます。
それぞれの特性を理解して、進みたい道を決定できるとよいでしょう。