ドッグトレーナーの仕事は単に預かった犬をしつけるだけではありません。
飼い主さんに対する的確なアドバイスも重要な仕事となります。
目次
犬にマナーやルールを教える
ドッグトレーナーの主な仕事には大きく分けて2つの内容があります。
マナーやルールを犬に教えることは、犬が社会生活を送ることでとても大切なことです。
1.しつけが難しい犬もいるということ
多くの犬の場合、飼い主さんのしつけによってある程度の社会性やマナーが身につくものですが、それまで育ってきた経緯や犬の性格などから、なかなかしつけが難しい場合もあります。
例えば大きくなった保護犬を迎えた際、警戒心を抱いていたり、社会性を身につけないまま成犬になっていたりなど、思わぬトラブルや問題行動を起こすことも多く、信頼関係を築くことが非常に難しいものです。
2.飼い主さんに代わってトレーニングを行う
専門の知識を持ったドッグトレーナーであれば経験も豊富ですし、食事やトイレなどのマナーを教えるだけでなく、散歩など普段の生活で問題行動が起きないよう、しつけや社会ルールなどを教えていきます。
もちろん「なぜ犬が言うことを聞かないのか?」「なぜ噛んでくるのか?」といった原因を探ることに重点が置かれます。
そのため飼い主さんから様々なことをヒアリングすることが重要な仕事となるわけです。
どのような問題行動があるのか?今暮らしている生活環境はどうなのか?飼い主さんとの関係はどうなのか?といったことを丁寧に聞き取り、トレーニングに生かしていくのです。
飼い主(依頼者)さんに適切なアドバイスをする
ドッグトレーナーの仕事は犬をトレーニングするだけではありません。
依頼者である飼い主さんに対して適切なアドバイスをすることにより、信頼関係がきちんと構築できるよう手助けしてあげることです。
1.飼い主さんに適切なトレーニング方法を教える
専門的な知識を持つプロであるドッグトレーナーが犬をしつけるだけでは最終的にゴールにはなりません。
飼い主さんの元で問題行動を起こさず、日々快適に過ごせるようになってこそ着地点だと言えるでしょう。
そのためドッグトレーナーは飼い主さんに対して適切なアドバイスをする必要があります。
実際のトレーニングを飼い主さんにしてもらったり、指示やコマンドを出すタイミングを具体的にアドバイスしていきます。
最終的に飼い主さんが犬をコントロールできるようにすることが目標となります。
2.情報の共有
しつけやトレーニングを継続して効果的なものにするためには、ドッグトレーナーと飼い主さんの情報共有が欠かせません。
教えてもらったトレーニング方法であっても、間違った解釈で逆効果になる場合もありますし、新たな問題行動が出てくる可能性も否定できません。
ドッグトレーナーと飼い主さんが常にコンタクトを取れる状況にしておくことが大切ですし、絶えず犬の情報を共有することで、時間が経ったとしても的確なアドバイスをすることが可能なのです。
また飼い主さんが困った時や悩まれた際に、気軽に相談してもらえる専門家としての立場となります。