・グループ病院と個人病院の違いを知りたい人
・女性らしい働き方を考えている人
様々な現場で働く女性獣医師の方々、が転職をしたきっかけ、転職を実際にしてみてどのような良さ、後悔があったかをまとめました。
ここに書かれている内容は一部分の意見であるため全員がそうであるということ、すべての病院がここに書かれていることに当てはまるわけではありません。
もし転職をする際に、気になっていたポイントがあれば参考にしていただけると幸いです。
グループ病院で働くということ
グループ病院というのはいわゆる1.5次診療をしているような病院です。
2次診療は大学病院や専門の医師が集う病院です。1.5次診療をしている病院は全員が専門の先生ではないが、ほとんどの病気を自分たちの病院だけで検査、診断、治療が可能になる大きな病院のことです。
グループ病院のメリット
- 症例件数が多い。
- 手術件数も多い。→あらゆる疾患、手術の経験が可能
- 有給がしっかりとある。
- 産休育休制度を導入している場所が多い。
- セミナーなどの補助をしてくれる。
- 本や雑誌が充実している。
- 治療薬剤、検査機器が充実している。
- 自分の診断、治療で進めていけることが多い。
グループ病院のデメリット
- 夜遅くまで働くことが多い。
- 夜勤をする必要があることが多い。
- 勤務歴が長くなってくると役職につく必要がでてくる。
- 獣医療ではない仕事をする必要になることがある。(ポスター作りや飼い主様向けセミナーなど)
グループ病院で働くということについて
症例数が多いことによりわずかな期間であらゆる病気を経験することができるメリットは大きいです。それにより学ぶ意欲が出るし、セミナー参加も補助があるため知識も増やす体制が整っているのはありがたいことです。
なので、私としては獣医師歴が短い人がレベルアップするにはとても良い条件がそろっていると思います。
ただ経験値が高くなってくると、やりたくないけどやらなければいけないことも増え、それが負担と感じる人も出てくると思います。
症例数や手術経験を働くことに重要視をしている方は転職する際もグループ病院のような大きい病院をおすすめします。
個人病院で働くということ
個人病院というのは1次診療をしている病院のことで、いわゆる町のお医者さんです。簡単な検査や治療はできるが少し難しい症例や特殊な器具を使った手術、治療が必要になる病気については他の病院に紹介している病院のことです。
個人病院ではたらくメリット
- 残業なく帰れることが多い。
- 年末年始しっかりと休める病院が多い。
- 働き方に融通をきかせてくれやすい
- 病院間での情報の共有がしやすい。
個人病院で働くデメリット
- 症例数が少ない。
- 診断治療に院長の許可を取らなければいけないことが多い。
- 基本的に院長がすべての権限を持っている。
- 飼い主様にアピールする機会が少ない。
個人病院で働くということについて
獣医師として経験を増やしたいなどの思いが少ない場合、自分のやりたい働き方を優先させてくれるところが多いためオススメします。
私も妊娠中働かせてもらっていましたが、残業なく帰れること、自分の希望する働き方を優先させてくれるためとても助かりました。
大きな病院になると自分だけ特別扱いできないという理由で基本的にみんなと同じ働き方を強いられます。しかし、個人病院の場合自分の働きやすい環境を与えてくれやすいと思います。
まとめ
今回は実際に大きな病院から小さな病院に転職をした人の意見も参考にしながら書きました。自分が今どのように働きたいのか、獣医師として何を重要視しているのかを転職する際ははっきりさせてから行動することをおすすめします。
良い条件ばかり(給料、勤務時間など)に目がくらんで働いてみたら自分がやりたい働き場所じゃないと嘆いてもすぐには転職できません。働いている病院の嫌な部分が転職のきっかけになることは良いですが、その際は自分が大切にしていることは何かをあらためて考えるようにすると素敵な転職先が見つけると思います。