獣医師の初任給と平均年収を知っていますか?

初任給と平均年収サムネ

どうもこんにちは、Vcareer編集部です!

特に獣医学生の皆さん、『獣医師の初任給と平均年収』って知っていますか?

色々な話を今まで聞いたこともあるかと思いますが、今回はそんな「獣医師の初任給と平均年収」について書いて行こうと思います。

 

いきなりですが、最初に結論から書きます。

獣医師の平均初任給:18〜23万円前後
獣医師の平均年収:578万円

出典元:厚生労働省 平成30年度賃金構造基本統計調査より
(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/chinginkouzou.html)

これらについて、もう少し詳しく解説していきます。

獣医師の平均的な初任給

給料袋とお金

まずは、獣医師の平均的な初任給について、書いて行きます。

獣医師の平均的な初任給は?

獣医師の平均的な初任給:小動物臨床

結論から先に言うと、

動物病院の獣医師としての初任給は、およそ23万円前後。

この数字は地域差など実際の数字には幅があるとは思います。

ここからスタートし、技術や経験、動物病院への貢献度などによって上がって行きます。その反面、労働が過酷なところも…この労働に関しては、後ほど触れます。

獣医師の平均的な初任給:公務員

動物病院の小動物臨床獣医師以外、例えば、地方公務員としての獣医師では、およそ18万円前後。

ただ、それぞれの自治体によって給与体系が異なるのでこれもまた、幅があります。公務員というだけあって、一定以上の待遇や安定した給料をもらえ、勤務年数ごとに少しずつ上がっていきます。

獣医師の平均的な初任給:一般企業

その他、一般企業へ勤める獣医師も初任給はおおよその初任給は20万円前後が平均。これまた企業ごとに異なります。企業によって待遇や給料の上がり幅はバラバラです。

獣医師の平均初任給のまとめ

  • 小動物臨床:23万円前後(結構幅はある)
  • 公務員:18万円前後(あまり幅はない)
  • 一般企業:20万円前後(結構幅がある)

出典元:厚生労働省 平成30年度賃金構造基本統計調査より
(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/chinginkouzou.html)

これだけ見ると「小動物臨床一択だろ!」と思うかもしれませんね笑

また、これらはあくまでも月にもらえるお給料である『月給』であって、税金など納めた後、手元に残る『手取り』とは違います。

ここの『手取り』などに関して書いた記事はこちらからチェックできます。求人サイトの初任給の数字に惑わされないようにしてくださいね。

獣医学生が知らない!初任給と手取りの違いは?

2018年6月23日

〜補足〜

大動物臨床に関連するお金事情も書こうと思いましたが、今回は情報が少ない&まとめきれなかったために、避けました。

しかしながら、近いうちに必ず書こうと思っています…!乞うご期待!

 

獣医師の平均の年収

札束を持つ男

獣医師の平均年収は600万円前後

獣医師の平均年収は「高給取り」な方

平均年収は男性獣医師が641万円女性獣医師が522万円でした。

この数字を見ると、獣医師は「高給取り」だとわかりますね。

先ほども出て来ましたが、労働が過酷でこの給料をもらっていても、少ないと感じる方は多いです。

近年の獣医学生は公務員志望が増えている?

少し話は逸れますが、近年の獣医学生は、

『「安定した給料」と「休暇が取れる」という点を重視して、公務員志望の学生が多くなってきているという傾向があります。この「年収」と「労働」の比率が「割に合わない」と感じている学生が多くなってきている。』

ということも一因なのでしょう。

年収には幅がある

しかしながら、一口に獣医師といっても様々な職種があるので年収には幅があります。例えば、小動物臨床獣医師といっても、勤務医なのか開業医なのか、ここでもギャップは大きいと予想できますよね。

最近では、勤務医として結構な額を稼ぐ獣医師もいるそうですが、そう多くはないかもしれません。

背景には労働時間の長さがある?

年収という観点で言えば、「高給取り」ではありますが、特に小動物臨床に関して、ご存知の通り、労働が過酷です。

例えば、勤務医の場合…

週休2日だが、朝から始まり夜に仕事を終えるのは23時…休みといっても入院の子がいれば経過を診にいくために病院へ…

なんてことも…。このように小動物臨床だとかなりハードな職場になることもあります。

例えば、開業医の場合…

診療のスタイルや人事など、様々なことを自分で決められる、かつ、経営者なので給料も高い。しかしながら、人材が不足していると、自分が現場で働かなければならないため、休暇がなかなか取れないためハード。

なんてこともありますよね。

公務員や一般企業

公務員は比較的、労働環境は安定しています。一般企業は企業によっては労働環境は安定していたり、悪かったり…ここは一概には言えませんね。

 

データを用いた獣医師の平均年収のあれこれ

統計データのグラフ

ここからは、実際の統計データの数字を用いて解説して行きます。

獣医師の平均年収の統計的なデータ一覧

獣医師の年収など、今回は、厚生労働省が発表している『賃金構造基本統計調査』をもとに平成30年のデータを使って、様々な数字をご紹介して行きます。

これが獣医師の平均の数値です。

  • 平均年齢:35.1歳
  • 勤続年数:7.5年
  • 実働時間:158時間/月
  • 超過労働時間:12時間/月
  • 月給:41万円
  • 平均年収:578万円
  • 年間賞与等:86万円

どうでしょう、イメージと違う点はあったでしょうか?

出典元:厚生労働省 平成30年度賃金構造基本統計調査より
(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/chinginkouzou.html)

規模別の獣医師の年収分布

出典元:厚生労働省 平成30年度賃金構造基本統計調査より
(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/chinginkouzou.html)

獣医師の年収を事業所(各企業や会社のこと)の規模(従業員の人数)別の統計データからグラフを作りました。

10人以上の事業所に勤務する獣医師の平均年収は584万円、10〜99人の事業所は平均年収は531万円、100人〜999人の事業所は平均年収は605万円、1000人以上の事業所は平均年収は699万円でした。

事業所の規模が大きくなるにつれて平均年収が上がっていくグラフになりました。

※賃金構造基本統計調査のデータをもとに、月収×12月分+年間賞与=年収とした独自の算出した数字です。また、全体の母体数が少ないため、正確な統計データではない可能性があります。

年齢、男女別の獣医師の年収分布

出典元:厚生労働省 平成30年度賃金構造基本統計調査より
(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/chinginkouzou.html)

次に、年齢と性別ごとの獣医師の平均年収をグラフにしました。

50歳以上の女性のデータがないのは、そもそものサンプルが少なかったことで統計的な数字が出せませんでした。

男性獣医師の平均年収が641万円、女性獣医師の平均年収が522万円でした。これを見る限り、獣医師の平均年収はサラリーマンの40歳ごろの一般平均と同じ、もしくはそれ以上ですね。

※賃金構造基本統計調査のデータをもとに、月収×12月分+年間賞与=年収とした独自の算出した数字です。また、全体の母体数が少ないため、正確な統計データではない可能性があります。

以上、獣医師の初任給と平均年収でした!

 

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