動物看護師の資格は通信講座でも取得できるけどその資格で大丈夫?

この記事はこんな人向け!
・動物看護師の資格は通信で取得しようと考えている人
・動物看護師の資格について知りたい人
・動物看護師を目指そうと考えている人

2019年6月21日、動物看護師という資格が国家資格化されることが正式に決定しました。

しかし、決定しただけで具体的にどのような基準が設けられる等、現時点(2020年1月時点)ではまだ決まっていません。つまり、今現在に関しては、「動物看護師になりたい!」と思ったら誰でもなれるのです

実際に、動物看護師は大学・専門学校だけでなく通信講座(民間資格)でも資格取得ができます。しかし、通信講座は便利なように思えて盲点もあります。

ここでは、動物看護師の資格を通信講座で取得する方法、そして通信講座で取得する際に気をつけるべきこと・メリットについてご説明していきます。

また、最後の方には2022年5月1日には愛玩動物看護師法の施行により国家資格化される動物看護師の資格に関しても触れています。

これから資格取得を考えている方は目を通しておくことをオススメします。

動物看護師の資格を通信講座で取得する

通信講座で勉強する人

「仕事や家事の合間に資格を取得したい!」

このように考えている方は多いのではないでしょうか?

実際に、通信講座での資格取得はとても人気です。その中でも、動物看護師の資格はペットブームの到来により増えてきている資格でもあります。

しかし、もし通信講座で資格を取得し動物看護師の職に就きたいと考えているのであれば、注意しなくてはならない点があります。

取得できる動物看護師資格は民間資格である

動物看護師は、今現在(2020年1月時点)は民間資格です。そのため、通信講座でも資格取得が可能です。しかし、国家資格化が具体化された時に、取得した民間資格が活かされるかどうかは難しいです。

通信で認定動物看護師の資格は取得できない

今現在(2020年1月時点)、動物看護師の国家資格として優位とも言われる資格が、【認定動物看護師】です。

基本的に、この資格は動物関連の短大・大学・専門学校に通い一定期間学習をすることで試験を受けることができ、試験に合格することで取得可能な資格です。

つまり、動物看護師の資格を通信講座で学んでも、資格を取得するどころか、資格試験をそもそも受けることができません

通信講座で動物看護師の資格を取得するメリット

勉強をする女性

国家資格化された場合に、不安材料が残ってしまう通信講座ですが、通信講座で学ぶメリットもあります。ここでは、通信講座で動物看護師の資格を取得する際のメリットをご紹介していきます。

通信なのでいつでもどこでも勉強可能

通信講座なので、自宅や外出先など時間や場所に捉われず学習することができます。そのため、日中は仕事をしている人や家事や育児で時間が取れない主婦の方でも隙間時間を利用して資格取得を目指すことができます

実際にこのようにして動物看護師の資格を通信で取得する方も多いようです。

学校に通わないため、短期間で資格取得ができる

また、受講を開始することで全テキストが届くことが多いので、短期間で動物看護師の資格取得をすることができます。大学・専門学校に通うと、最低でも2年間は学習する必要があるため、この点も通信講座の強みでもあります。

通信講座で動物看護師の資格を取得するデメリット

メリットとデメリットの天秤

通信講座は、通学に比べ資格取得がしやすいですが、デメリットもあります。資格取得するのであれば、この点も念頭に入れておく必要があります。

国家資格化になった時に不利になる

既にご説明した通り、通信講座で取得した資格は民間資格になるため、動物看護師の国家資格化が本格的に進んだ時にその資格がどこまで活かされるかが分かりません。

通信では実技を学ぶことができない

動物看護師は、動く動物相手に仕事をします。そのため、知識も大切ですが、実技で学ぶこともとても重要視されます。動物看護師の通信講座によっては、動物の保定法などをテキストで学ぶことがあるかもしれませんが、実技の学習ができません。

学校と比べると通信は学習内容が少ない

短期間で資格取得が可能な分、学習内容も凝縮されています。そのため、動物に関する基本的なことは学んでも、医療に関してはあまり触れていいないこと多く、実際に動物看護師として勤務に就いた時に初めて知ることもたくさんあります。

動物看護師の現在の資格と国家資格化の移行

受験票の写真

通信講座で資格が取れるか、という内容の記事ではありますが、少し話は脱線し、動物看護師の国家資格化に関して触れようと思います。

そもそも動物看護師という現在ある資格全て、国家資格が誕生した途端に状況が変わるので現時点で知っておく必要はあるかと思います。

動物看護師の資格所有者でも働き続けられる?

現時点では、動物看護師の資格としては、一般財団法人動物看護師統一認定機構が資格認定する「認定動物看護師」が最上級の資格となっています。

しかし、今後、2022年5月1日には愛玩動物看護師法が施行され、多くの方が予想している2023年03月の最初の試験後、おそらく2023年04月(あくまでも個人レベルの予想)から国家資格が動物看護師の資格としては最上級の位になるでしょう。

そうなった時に、「じゃあ、今まで資格を持っていた動物看護師は働けなくなるのか?」と思う方もいらっしゃるでしょう。

ただ、あくまでも動物看護師の国家資格化では、現状の動物看護師業務の範囲が広がるという内容なので、これまで法律に触れない範囲の業務の大半は変わらず業務を行えるでしょう。

既存資格から国家資格へ移行ができるのかまだ確定情報はない(2020年時点)

業務の範囲が異なるという点よりも、重要な点として、

「認定動物看護師」や民間資格の「愛玩動物飼養管理士」などの資格所有者が、どのように「国家資格」へ移行できるのか?

この問題点の方が現場レベルでは話題・気になるとなっています。

2020年現在、「実務経験が5年以上あれば、事前に講習を受けることで受験資格が与えられる予定」となっているようですが、あくまでも確定情報ではないので、すでに動物看護師として勤務している方も安心はできないですね。

◉2021年9月追記◉

2021年7月の発表で、実務経験が5年以上あれば、講習を受け、さらに予備試験に合格することで受験資格が与えられることが確定しました。

この予備試験は2027年4月末日までの間に行われるようです。

つまり、民間資格を持っている方は(あるいはまだ何も資格を持っていない方も)、最後の予備試験が行われるまでに5年以上の実務を経験し、講習を受け、さらに予備試験に合格すれば、国家試験の受験資格を得られるということです。

また「認定動物看護師教育コアカリキュラム2019」と同等以上の教育を修めている場合、2027年4月末日までに講習会を修了することで国家試験の受験資格が与えられます。

「『認定動物看護師教育コアカリキュラム2019』と同等以上の教育」にどこまでが含まれるのかはまだ不明ですが、既に「認定動物看護師」の資格を持っている方はこちらに該当しそうですね。

こちらも続報に注意しましょう。

動物看護師の国家資格化により起こり得るケース

国家資格化され、いきなり動物看護師として働けなくなるという最悪の状態にはならないかと思いますが、病院によっては国家資格取得を従業員へ依頼するケースも少なくないと予想されます。

また、国家資格保有者を給与の面で優遇するというケースも大いに考えられるので、動物病院業界全体として、給与の面や働き方にも様々な変化が起こることは間違い無いでしょう。

動物看護師の国家資格化、今後も動向を追う必要がありそうですね。

結論:通信講座で資格取得は決して悪くはない

少し話は脱線しましたが、今回の動物看護師の資格は通信講座でも取得できるけどその資格で大丈夫なのか?という結論としては、全くの未経験者からすれば一つの手段として持っておくべき選択肢ではあります。

動物看護師という資格は、通信講座で学ぶことも可能ですが、先々を考えた時の不安は大きいかもしれません。

しかし、通信講座で資格取得し、実際に動物病院で活躍している動物看護師もいます。大切なのは、動物の命を救いたいという気持ちとやる気です。

日々の仕事で学ぶことで、足りない分はいくらでもカバーできます。

通信講座の良いところは自分ペースで資格取得できる点なので、自分のペースで資格取得、そして就職後に実践的に現場で日々学ぶというプランが現実的でしょう。