ドッグトレーナーは犬との意思の疎通が最も重要視される職業です。簡単に言えば犬とコミュニケーションがしっかり取れる人がふさわしいということ。
また知識や経験といったスキルも欠かせません。そういったことを含めて具体的に解説していきましょう。
目次
ドッグトレーナーとしての適性とは
まず一つ言えるのは、「犬が好き」だということです。自分のことを好きでもない人に指示されても犬は嫌がるだけでしょう。
自宅で犬と暮らしている・犬と暮らした経験がある
現在活躍しているドッグトレーナーの多くは、犬の飼育経験が豊富な人ばかりです。ずっと犬と暮らしている人もいますし、複数頭と暮らしている人も多いでしょう。
まさに生活のベースが犬と共にあり、犬と接する様々なシーンを通して意思の疎通を図ったり、健康状態をチェックしたり、ストレスの有無がわかるものです。
まずドッグトレーナーとしての適性とは、毎日の生活を通じて犬とコミュニケーションが取れることが大前提となります。
忍耐力や根気強さ
次にドッグトレーナーとして向いている人の特徴として、「根気強い」「我慢強い」といった忍耐力が求められます。
犬は犬種や個体によって性格もバラバラですし、覚えが良かったり悪かったりするものです。そういった際に、何度でも繰り返してトレーニングできるだけの根気強さが必要となります。
なかなか言うことを聞いてくれなかった犬が、やっと指示通り従ってくれた時、トレーナーとしての喜びは大きいものですし、モチベーションを保てるのです。
人とのコミュニケーション
ドッグトレーナーが向かい合うのは犬だけではありません。依頼主である飼い主さんと接することも大切な仕事です。
飼い主さんから犬の状態をきちんとヒアリングし、またしつけの方法をアドバイスしなければなりません。トレーナーさんが無口では飼い主さんも不安になるでしょう。
また飼い主さんを不安がらせないよう常に笑顔を絶やさずにいることも大切です。優しく接することでトレーナーとしての信頼に繋がることでしょう。
ドッグトレーナーに必要なスキルとは
ドッグトレーナーに求められるスキルは様々ですし多岐にわたります。知識や経験だけでは補えないスキルもあるのです。
知識と経験
犬に関する知識は、ネット情報やドッグトレーナーの教本などである程度は吸収できますが、経験に関しては努力も必要ですし、もちろん時間だって掛かります。
多くの犬種のトレーニング経験を積むために、実際にペットショップやペットサロン、しつけ教室などで作業することが望ましいと言えるでしょう。
とはいえ、なかなか求人があるわけではありません。動物保護団体のボランティアをしたり、一時預かりボランティアを経験することも一つの方法でしょう。
体力
トレーニングするべき犬種は小型犬・中型犬ばかりではありません。時にゴールデンレトリバーやシベリアンハスキーといった大型犬のしつけを依頼されることもあるでしょう。
もし体力がなければ、簡単にリードを持っていかれますし、思わぬ事故にも繋がりかねません。
大型犬であっても制御できるだけの体力を持っておきたいものです。また散歩をしたり、犬とコミュニケーションを取ったりと、何かと体力を消耗する仕事ですから、自分自身の体調管理にも気を配りたいところです。