ペットショップ店員の給料・仕事内容とは?

この記事はこんな人向け!
・ペットショップ店員に興味がある人
・ペットショップ店員の給料・仕事内容について知りたい人
・動物と触れ合う仕事を探している人

かわいい動物たちに囲まれて仕事ができるペットショップ店員は、動物好きな人にとって憧れの職業です。

近年のペットブームは衰えることなく、ペットショップの需要はさらに高まっています。

人気のペットショップ店員の給料はどれくらいなのか、どのような仕事なのかを見ていきましょう。

ペットショップ店員の給料・仕事内容は?

ペットショップ店員の給料

正社員

正社員の平均年収は327万円です。

月給換算をすると大体27万円前後が多いようです。

全国の平均年収は422万円なので、平均より低い水準であることがわかります。

ボーナスはペットショップにより異なりますが、平均すると2ヶ月程度出ることが多いようです。

全国に就業者数は3,437,750人おり、平均年齢は42.1歳です。

アルバイト・パート店員

アルバイト・パート店員の平均時給は977円です。

全国の平均時給は大体930円前後なので、こちらは平均より高い水準となります。

(出典・求人ボックス給料ナビ https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com

  ・厚生労働省職業情報提供サイトjobtag  https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/72)

ペットショップ店員の仕事内容

ペットショップ店員の主な仕事内容としては

販売されている動物の世話、健康管理

接客、販売

ペットグッズの商品管理

店舗の清掃

があります。

販売されている動物は生後間もないため、排泄する回数は多く、トイレも覚えられていません。来店するお客さんが、臭いなどで不快な思いをされないようケージ内をこまめに清掃し清潔を保つ必要があります。

また子犬や子猫は環境の変化によって体調を崩しやすいため健康チェックも大切な仕事です。

元気があるか、食欲はあるか、排尿、排便の回数・量・色・臭い・寄生虫の有無などよく観察し、普段と違うところはないかをチェックします。

また毛に排泄物が付いていないか、毛玉になっているところはないか、爪や肉球周りの毛が伸びていないかなどもよく見て、きれいな状態を維持するようにします。

接客・販売としては、来店したお客さんがどのような動物を探しているのかを理解し、生活環境やライフスタイルに沿った提案が出来るとよいでしょう。

動物を飼ったことのないお客さんの中には、お客さんが飼いたいと思っている動物と、実際の飼育環境が合わないようなケースもあります。お客さんだけのことではなく、販売する動物の未来のことも考えてアドバイスできるようになると良いでしょう。

ペットグッズの商品管理も大切な仕事です。

ペットショップは動物を買いに来る方だけでなく、すでに動物を飼っていて、ペットグッズを買いに来る方も多く来店します。

SNSなどで話題になったグッズなど流行もチェックし、見やすく、目を引くような売り場づくりをしましょう。

その商品にどのような特長があるのかを理解し、お客さんにおすすめしたり質問に答えられるよう準備しておくと良いでしょう。

店舗の清掃としては、やはり動物特有の臭いや毛など多く、汚れやすいためこまめに清掃する必要があります。

清潔感のある店舗はお客さんに安心感を与えますし、動物たちの健康にもつながります。

ペットショップ店員になるには

ペットショップ店員として就職するにあたって、特に必須とされる資格や学歴はありません。

しかしペットショップの仕事をする上で、動物の生態や世話、飼育方法など専門的な知識が役に立ちます。そのため動物系の専門学校に通うなどして動物看護やトリミング、トレーニングに関する資格や知識、技術を持っていると就職に有利です。

それだけでなく、スムーズに接客するためにはコミュニケーション能力など社交性も重要となってきます。

ひとことでペットショップと言っても、全国にチェーン展開するペットショップや大型の店舗を構えるペットショップ、個人経営しているペットショップなどその規模はさまざまです。

動物病院やペットホテル、トリミングサロンやドッグカフェを併設している店舗もあります。

ペットショップの規模により特色は異なり待遇もさまざまなため、個人経営の店舗からチェーン展開している店舗まで数店舗見学や研修をさせてもらい、自分に合った雰囲気のペットショップを見つけると良いでしょう。

またペットショップは土日祝日も営業していることが多く、ゴールデンウィークなど大型連休にも出勤となることがあります。

営業時間としては、動物愛護管理法により、ペットショップなどの販売・展示業者は20時から翌8時まで犬や猫を顧客と接触させたり引き渡したりすることが規制されているため、20時には閉店するペットショップが多いです。

しかし生き物相手の仕事なので完全に店舗自体がお休みという日はなく、早番・遅番で分かれていたり、ローテーションで休日をとることが多いようです。

そのような職種であることを理解した上で就職活動をすることが大切です。

また個人経営のペットショップはまれに福利厚生が整備されていなかったり、ボーナスがないケースもあるため就職する前によく確認しましょう。

地域別に見るペットショップの件数・給料

地域別ペットショップの件数

全国にペットショップは約9300件あります。

数の多い都道府県は上位5位は、東京都(740件)、福岡県(625件)、大阪府(574件)、愛知県(512件)、神奈川県(460件)です。人口の多い大都市にペットショップが多い傾向がありますが、福岡県は大阪県・愛知県・神奈川県より人口が少ない割にペットショップの数は多いようです。

一方で人口10万人あたりのぺットショップ件数上位5位は大分県(15.56件)、佐賀県(12.32件)、福岡県(12.16件)、宮崎県(11.68件)、長崎県(11.42件)の順になっており、上位5位が全て九州地方となっています。九州地方は人口におけるペットショップの数が多く、動物を飼育する人が多い地域のようです。

正社員の地域別平均年収

では年収は地域ごとにどれくらい差があるのかを見ていきましょう。

・北海道、東北  287万円

・甲信越、北陸  279万円

・関東      318万円

・東海      309万円

・関西      314万円

・中国      326万円

・四国      求人件数が少なく集計対象外

・九州、沖縄   308万円

地域別に見ると、関東地方が最も年収が高いのがわかります。

関東地方の中でも東京都が366万円と最も高い年収となっており、次いで神奈川県351万円、埼玉県348万円と続きます。

一方最も年収が低いのが九州・沖縄地方です。

九州の年収は他とそれほど変わりませんが、沖縄県の年収が267万円と都道府県の中で最も低くなっており平均値を下げています。ペットショップの数で多かった福岡県は、年収としては342万円と平均年収よりやや低くなっています。 

アルバイト・パート店員の地域別平均時給

・北海道、東北  870円

・甲信越、北陸  911円

・関東      969円

・東海      925円

・関西      920円

・中国      898円

・四国      868円

・九州、沖縄   842円

時給においても関東地方が最も高い水準になっています。

関東地方の中でも神奈川県が1050円と最も高く、次いで東京1048円、埼玉県1000円と続きます。

一方最も時給が低いのは九州・沖縄地方です。

年収と違い、時給においては沖縄が最も高く950円です。

最も低いのは長崎県と宮崎県で、共に801円となっています。

(出典:・求人ボックス給料ナビ https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com

・日本ソフト販売株式会https://www.nipponsoft.co.jp/blog/analysis/green-pet2021/)

ペットショップ店員は、動物好きな人にとって魅力的な職業です。

子犬や子猫などの動物や、かわいいペット用品に囲まれているため憧れる人も多いでしょう。

しかし給料は平均の水準より低く、土日祝日に出勤が多いなど条件があまりよくないケースが多いです。

幅広い知識やコミュニケーション能力が必要とされ、立ち仕事のため肉体的にもハードな仕事でもあります。

その一方で、動物が新しい家族と出会える瞬間に立ち会えることや、動物に関する知識が身につくこと、動物好きな人たちと関わりながら働けることのやりがいは大きく、人気のある職業となっています。

人と動物の架け橋となり、新たな生活をスタートするためのサポートができる仕事であるペットショップ店員を目指してみてはいかがでしょうか。

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