ハンドラーとは、ドッグショーに犬を出場させ、飼い主にかわり、その犬を美しく見せるようにリードを引く職種のヒトことです。そのためには、健康管理やトリミングなど、犬に対する総合的な知識と技術が必要です。
理想とされる「スタンダード(犬種標準)」にどれだけ近いかを競うので、体のサイズや体重、毛色や毛質、体のバランスなどを審査します。
ハンドラーはドッグショーで入賞を目指すため、犬種の理想の姿に見えるように操り、犬の魅力を引き出す仕事をします。
ハンドラーの仕事内容とは
ドッグショーで犬をエスコートする
ドッグショーの主役はもちろん犬ですが、その犬の魅力を引き出すのはハンドラーの役割になります。評価としては、「個体審査」と「歩様審査」があります。
個体審査は審査員が直接犬を見て触るのですが、その時もハンドラーは犬を正しい骨格になるように立たせるなど、エスコートしなければなりません。
また歩行審査でも様々な種類の審査がありますが、その犬と息を合わせ、綺麗な歩行に見せるように犬を引いて走ります。厳しい視線を送る審査員の前で、普段どおりのパフォーマンスを披露することが最も重要です。
しつけや歩行、ポージングの訓練を行う
その犬がいかに犬種基準に近いかを争うため、犬種ごとにある特徴を理解することが大切です。
容姿はもちろん、歩行(歩様、走り方)や性格なども審査基準となるので、ドッグショーの数ヶ月前から犬を預かり、当日に向けて訓練を行っていきます。
犬によっては落ち着きがない子や臆病な子など性格は様々です。ハンドラーは短所も把握し修正しながら、正しく動けるようになるまで根気よく訓練し、長所を引き出しより良く見せることが必要とされます。
健康管理やトリミング
犬を扱うにあたって、健康管理は基本中の基本です。日常の食餌や運動、コンディションを管理します。当日のドッグショーに向けて犬と共に日々を過ごすので、その犬とハンドラーとの信頼関係も築いていく必要があります。
またグルーミングもとても大切です。その犬のベストな状態を保つため、被毛の手入れ、耳掃除や爪切り、歯や皮膚等すべてを日々チェックしなければなりません。
審査基準となる容姿を綺麗にすることもハンドラーの仕事となり、高度なトリミング技術を身に着け、その犬の持っている容姿を最大限に引き出します。
いかがだったでしょうか?ハンドラーはその犬の特徴を理解し、ドッグショーでその犬の魅力を最大限に発揮させる素晴らしい仕事だと思います。