・ハンドラーの勤務時間や休日を知りたい人
・ハンドラーに憧れている人
一般的な企業ですと週末や祝祭日が休日となり、勤務時間は朝から夕方というのが普通ですよね。その点、動物にかかわる仕事というのはどうなのでしょうか。
今回はハンドラーの仕事について、勤務時間や休日がどうなっているのか?解説していきましょう。
ハンドラーの勤務時間
まずハンドラーの勤務時間について見ていきたいと思います。ハンドラーの職種によってかなり違ってきますね。
犬をエスコートするプロハンドラー
プロハンドラーとはすなわち、JKC(ジャパンケネルクラブ)の認定資格を持ち、ドッグショーなどに犬を出演させるハンドラーのことを指します。
JKC会員の犬をエスコートする仕事ですから、会員から犬を預かる必要があります。そのため特に勤務時間などは決まっていないと言えるでしょう。
それぞれの時間と都合をすり合わせて行う必要があります。夜中にトレーニングはしませんから、必然的に朝~夕方といった時間帯になりますね。
アジリティ競技をメインとするハンドラー
犬を走らせたり、障害物を掻いくぐるといったアジリティ競技をメインとしているハンドラーですが、トレーニングするのは昼間が中心です。
多くの練習コースはドッグランなど広い施設が必要ですから、それらを使える時間帯となります。必然的に夕方までの時間となるでしょう。
特殊犬を育成するハンドラー
警察犬や災害救助犬、ファシリティドッグといった特殊犬を育成する場合、これも施設が使える朝~夕方までの時間となります。
とはいえ警察犬・災害救助犬の場合は夜に任務をこなす必要性もあるため、夜間訓練は欠かせません。夜の方が静かで集中できるメリットもあるのです。
休日は?都合に合わせて休める?
都合やスケジュールに合わせて休日を取得することは、有意義な働き方として広まっていますが、ハンドラーの場合の休日はどうなのでしょう。
休日は意外に取りにくい
犬をエスコートするプロハンドラーは別として、警察犬・検疫探知犬などと行動を共にするハンドラーは都合よく休日を取ることはなかなか難しいようです。
警察の仕事は土日・祝日は関係ありませんし、空港検疫も週末になるほど搭乗客が多くなるからです。
そのためあらかじめ1ヶ月単位でのスケジュールを組み、業務に支障がないようなシフト管理をしている場合が多いです。
またドッグランなど週末に利用客が多くなる施設も同様です。なかなか休日が取りにくいと考えた方が良いかも知れませんね。
犬とペアだからこそ休みにくい?
ハンドラーの仕事はもちろん一人ではできません。ペアとなる犬の協力なしには成り立たないのです。もしハンドラーが休みを取ってしまうと、ペアとなる犬もすることがありません。別のハンドラーを宛がってもまったく仕事にならないのです。
犬は意外に神経質な動物ですから、信頼できるハンドラーでないと本来の能力を発揮できないことも多いのです。
ハンドラーが休みを取りづらい理由はそこにあると言えるでしょう。
自分の愛犬をトレーニングする場合
与えられた役割をしっかりこなせる適性を持った犬であれば、特定団体に所属していようが、個人の愛犬であろうが問題はありません。
実際に個人の愛犬が警察犬・麻薬探知犬として活躍している例も多いですし、ドッグショーに出演させるのが愛犬であることもたくさんあるのです。
そうなれば自宅でのトレーニングは可能となりますよね。いわば勤務時間や休日など関係がなくなってくるのです。
ただハンドラーとして自立した将来を目指すのであれば、やはりプロらしくどんな犬でも訓練できるようになっておきたいものです。そうなると自分の都合は二の次になってくるのかも知れませんね。