・動物飼育員の1日のスケジュールを知りたい人
・動物園などで働きたい人
動物飼育員として働きたい人は仕事内容にこだわる人もいますが、給料に関して知っておきたいでしょう。動物が好きなら飼育員として働くだけでやりがいを感じることができますが、収入が無くては生活も難しくなるため、しっかり確認しておくことは大事です。
また、動物飼育員は昇給や福利厚生など、労働面においてどのような条件があるのかも知っておく必要があります。今回は動物飼育員の給料と収入、労働条件などについて内容を紹介しましょう。
動物飼育員の収入とは?
動物飼育員の収入について知っておきたい人もいるでしょう。動物飼育員の初任給や平均給与、年収を確認することで、働く際の生活をイメージすることができます。動物飼育員の収入を、それぞれ紹介しましょう。
動物飼育員の初任給
動物飼育員として働くなら初任給は大体13〜17万円ほどになっています。一般的なサラリーマンの初任給でも15〜16万円ほど受け取ることができるところも多いため、動物飼育員の場合は低い平均値となっていることが分かるでしょう。ただ「なぜ飼育員の初任給がサラリーマンよりも低いの?」と疑問を感じる人もいるでしょう。
飼育員の初任給が低いのは仕事の需要が関係しています。動物園の経営は簡単ではなく、利益を得るのが難しいです。そのため、民間が運営しているところであれば初任給だけでなく給与自体も低いことがあります。
ただ、民間ではなく国が運営している動物園の飼育員なら、初任給はもう少し上がる可能性もあります。国の運営であれば公務員として働くことになるため、給与も安定することが期待できるでしょう。しかし、公務員として動物園の飼育員になるのは、簡単ではないため、しっかり勉強して採用試験に合格するようにしてください。
平均給与はどうなっているか
動物飼育員の平均給与についても確認しておきたいでしょう。給与は平均すると約18〜25万円ほどとなっており、一般的なサラリーマンでも25〜35万円ほどとなっているため、給与自体も高い職業ではありません。
もちろん、平均なので自分が就職した動物園によっては給与が高いところもあります。ただ、民間の場合は来場客によって収益が変わってくるため、もし人気が無い動物園であれば収入は平均よりも下がる可能性があるでしょう。
平均給与が高くない中、さらに給与が減ってしまうなら生活も苦しくなるため、実際に自分から飼育員を辞職する人もいれば、動物園側から人員削減として解雇されることもあります。そのため、給与を安定的にもらうためには、民間よりも公営の動物園で働くのがおすすめです。
民間の場合は業績によって人気が出れば給与も上がりますが、悪化すれば解雇される可能性も高くなるため、リスクも高いです。一方、公営の飼育員であれば給与の上下が少なく、安定して収入を得ることができます。給与は低い設定からスタートすることが多いですが、解雇されることは無いため、働きを継続しやすいです。この点を考慮して働き先の動物園を決定するようにしましょう。
動物飼育員の平均年収とは?
動物飼育員の平均年収はどの程度なのか確認しておきたいです。飼育員の平均年収は給与が大体18〜25万円ほどとなっているため、200〜300万円前後ほどが飼育員の給与と言えるでしょう。サラリーマンの場合は平均年収が350〜450万円ほどとなっているため、動物飼育員の平均年収は低いと言えます。
しかし、少しでも平均年収を上げたいなら、動物園の運営をサポートすること、また学芸員として働くことを意識することが可能です。運営サポートは例えば、動物園ならではの企画を考えることができます。動物ふれあいコーナーやエサをあげる企画など、動物園の来場者が増やせるような試みを行うことで、業績向上のサポートをすることができ、年収もアップできる可能性があります。
また、学芸員として動物園で働くことも1つの方法です。学芸員は大学に通って資格を習得しなくてはいけませんが、給与は飼育員よりも高いため、飼育員の収入に限界を感じたなら学芸員も良い方法と言えるでしょう。
ただ、平均年収を上げたくても、民間の場合は自分の働きにプラスして来場客も影響します。動物園の人気が無い場合は収益自体が得られないため、働きが評価されても給与が上がるのか不透明な部分があることを忘れないようにしましょう。
ボーナスや昇給について
動物園の飼育員として働く際はボーナスや昇給についても知っておきたいでしょう。結論から言うと、飼育員のボーナスや昇給は動物園側次第となるため、どれほどのボーナス金額がもらえるのか断定はできません。特に民間の場合は来場数によって収益が変わるため、ボーナスも毎月確定されているわけではなく、経営状態によってはボーナスがカットされることも考えられるでしょう。
一方、公営の場合は身分が公務員になるため、動物園の経営状況に関わりなくボーナスを得ることができます。また、収入アップには昇給制度も大きく関わってきますが、民間の場合は各運営によって基準も違い、売上なども大きく関わってきます。
そのため、求人に「昇給あり」と記載されていても、実際に行われるのか不透明な部分もあります。しかし、公営であれば公務員と言う立場上、経験年数や働きに応じて昇給もあるため、収入関係に関しては公営の方が安定していると言えるでしょう。これらの点を考えて働き場所を選ぶようにしましょう。
動物飼育員として収入を増やすためには?
動物飼育員は平均的に収入が低いため、高額な収入は見込めません。平均年収が300万円ほどだと、生活を維持するだけでも難しく感じるかもしれません。ただ、動物好きの方なら仕事自体は満足しているはずなので、動物飼育員として継続して働きたいはずです。そのため、どのように収入を増やすことができるのか内容を紹介しましょう。
人気のある動物園に応募する
飼育員の給与は動物園の需要によって決定します。動物園の来場者が多いほど、利益も高いため動物園側も飼育員への給与アップに反映させやすくなります。そのため、飼育員の求人を探すときに人気のある動物園が募集していないか確認することが大事です。
人気のある動物園だと「そもそも求人自体が無い」と考える人もいますが、飼育員は過酷な労働環境ということもあって辞めていく人も多く、欠員が出ていることも多いです。そのため、飼育員の求人の中でも有名な動物園が募集をしていることもあるため確認してみるようにしましょう。
もし、人気の高い動物園の求人を探しているなら、転職エージェントなどの専門求人機関を利用してみることもできます。ハローワークなどでは求人募集されていなくても、専門の求人機関であれば募集されていることもあり、自分の条件に合致する求人を見つけ出すこともできるでしょう。
福利厚生を重視するなら、民間ではなく公営の飼育員として公務員になることがおすすめですが、高い給与を求めるなら民間の求人内容をしっかり確認するようにしましょう。
副業をして収入を補填する
動物園の飼育員は給与が低く、自分が頑張って働いても給与に反映されないこともあるでしょう。もし、給与が低いままなら副業をして収入を補填することも検討できます。副業は一般のサラリーマンなども行っており、種類もいろいろあるため、自分に合ったものを選択することが可能です。
例えば、ネットで株式やFX、仮想通貨などに投資をして収入を得ることもできれば、YouTubeやブログなどを行って収入を稼ぐこともできます。副業による収入と飼育員の給与と合わせてある程度年収を上げることができれば、継続して働き続けることができるでしょう。
ただ、公営の動物園で働く際は副業も制限されています。公営の場合は公務員なので一般的に副業をして収入を得ることは禁止されています。副業は不動産などに限定されているため、公営で働く動物園の飼育員は収入を上げることが難しいです。この点に注意して動物園は民間か公営か選択するようにしましょう。
飼育員は民間と公営どちらが良いのか?
飼育員として働く際は民間と公営によって収益に違いが生じます。そのため、自分に合う方を選択して働き先を決定する必要があるでしょう。民間の場合は収入が来場者に大きく影響するため、人気の動物園であれば給与自体が高い可能性もあります。もし、収入が少なくても副業も行えるため、足りない部分を補填することができるでしょう。
一方、公営の場合は公務員として働くため給与は安定しており、ボーナスや福利厚生、昇給もしっかり完備しています。安定して働くことができるのは公務員ですが、試験を通過しなくてはいけないので、ハードルは民間よりも高いです。
この点を踏まえて自分がどちらが合っているのか確認するようにしてください。