・動物飼育員になる難易度について知りたい人
・動物園などで働きたい人
小型から超大型まで、さまざまな種類の動物と触れ合いながら仕事をしたい人におすすめなのが動物飼育員という職業です。
動物飼育員は、普段檻の外からしか見ることができない動物を間近で観察でき、世話をしたりコミュニケーションをとることができる魅力的な仕事です。
そんな動物飼育員になるにはどうすればよいのか、仕事内容や難易度はどれくらいなのか見ていきましょう。
全5回にわたってお送りいたします。今回は仕事内容についてです。
動物飼育員とは?難易度は高い?
動物飼育員とはどんな仕事?
動物飼育員とは、動物園や水族館、サファリパークなど、動物を展示する施設で暮らしている動物の飼育、繁殖、研究などを行う職業です。
主な仕事は以下の通りです。
動物の世話・健康管理
動物達が快適に過ごせるように飼育環境を整備します。動物ごとに習性が違うため、普段野生で過ごしている時の環境を参考にし動物達のストレスを減らすよう心がけます。
またその日の動物の体調によっては展示を控えたり、獣医師に相談するなどの判断をします。
調餌・給餌と呼ばれる餌の準備と餌やりは動物によっては1日数回行いますが、大量の肉や野菜を捌き、動物の種類や個体により分け、運搬するだけでもかなりの重労働です。
また排泄物を確認し、健康状態をチェックするのも大切な仕事です。
言葉でのコミュニケーションが取れないため、排泄物は体調を知るための重要な情報源です。
量や臭い、色など普段と違う様子はないか確認し、記録をつけます。
デリケートな動物も多いため、園舎の清掃をして衛生管理を徹底し、温度に敏感な動物は温度管理にも気を配ります。
イベントや展示の企画
動物の世話だけでなく、お客さんに多く来園してもらうためのイベントや、動物の情報を分かりやすく伝え、動物に愛着を持ってもらえるような展示を企画することがあります。
また大型動物の迫力のある餌やりショーや来園者が直接動物と触れ合えるふれあいコーナーなどを行い、来園者に楽しんでもらったり、また来たいと思ってもらえるよう工夫をしています。
ガイド
動物の生態や本来の生育環境、個体それぞれの性格・特徴など来園者にわかりやすく解説し、より動物への理解と興味を深めてもらうよう努めます。
遠足などで来園する子供達の前で解説する機会もあり、自然環境保護や野生動物保護への関心を持ってもらえるように導く、環境教育としての役割もあります。
研究
動物の生態や繁殖に関してはまだわかっていない部分が多くあるため、データ収集をして調査や研究に役立てます。
繁殖
動物園の役割として大きなものが「種の保存」です。
絶滅が心配されている動物を保護し、繁殖に取り組み数を増やすことを目的としています。
動物の繁殖時期や出産時期には交代で泊まり込み、様子を見守ることもあります。