・女性獣医師としての働き方を知りたい人
・大動物臨床を就職先として考えている人
女性獣医師の働き方シリーズ、大動物臨床で働く女性獣医師に関して書きます。
牛を主に診るNOSAIでは、体力が必要になることは予想できるかと思いますが、果たして女性がそのような現場で働くことはできるのでしょうか?
今回は北海道にある十勝NOSAIで働く女性に話を聞きました。
リアルな話が聞ける機会はそう多くはないので、参考になるかと思います。
NOSAIといってもその場所によりやり方などは変わるため、この記事はNOSAIの一部の話だと思って聞いてもらえればと思います。
また、犬猫の女性臨床獣医師が地方公務員獣医師として転職した話も記事として書きましたので、こちらも合わせてお読みください。
大動物臨床(NOSAI)獣医師の仕事内容
仕事時間は8:30〜17:00です。
午前と午後に診察時間が分かれており、予約をもとに往診にて診察を行っていきます。
対象動物は主に牛です。稀に馬や豚もあります。
診察以外にも手術をしたり繁殖診療、受精などについても診療の一環として行っていきます。
夜間の当番が週に1回あります。日々分担しながら診察をしていきます。手術だけをする人、診察だけをする人など専門分野に分かれてはやっていないです。
年功序列なとこがあり働く年数と共に役職もあがっていきます。
大動物臨床(NOSAI)獣医師の良い点
カレンダー通りに土日祝日休みがとれることです。
年末年始もしっかりと休みがあります。
産休育休制度、福利厚生がしっかりしている。この制度がしっかりしていることもあって大動物診療は女性にも人気になっています。
家庭があるひとにも働きやすい環境が作れていると思います。ただNOSAIでは午前中だけ働くなどパートでの働き方をしてる人はいないみたいです。
そのため働くのであれば社員として定時まで働くことが必要になると思います。
大動物臨床(NOSAI)獣医師の苦労する点
すごく忙しい時は帰宅時間が18~19時になることもあります。
さまざまな診療分野を平等に担当するため自分の好きなことだけができるわけではありません。
それが理由で若い方が退職をしてしまうことが多いです。
大動物臨床(NOSAI)獣医師の今後
大動物で働いている人が転職をするという場合どのような選択が多くなっているのでしょうか。
一番多いのは大動物診療所を開業する人が多いようです。
理由としては、自分の好きな分野だけを診療することができるからです。
ただ開業することで大変なことは休みがなくなることです。
基本的にすべてを自分が行うため休めない状況にもなってしまいます。
あとは大動物診療から小動物臨床や地方公務員に転職する人もいます。
小動物臨床から大動物診療へ転職する人もいますが、かなり稀みたいですね。
大動物臨床(NOSAI)獣医師のまとめ
お話を聞いてみると、NOSAIの女性に対する働き方への改革はしっかり行われていると思いました。
妊娠中も出産後も育児と仕事の両立ができるように仕組みをしっかりと考えられているなと思いました。
それにより、女性獣医師の離職率を下げることを可能にしています。
ただその分自分のやりたくない作業や直腸検査など女性にとっては大変な作業も多いため悩みが全くないわけではないです。
大動物診療というと男性が行っているイメージが強いかもしれません。
力仕事なのではと思う人も多いと思いますが、実際の現場は女性に優しく、女性も多く働いている現場なのだと思いました。