・国公立大学の獣医学部について知りたい人
・動物の命を救う仕事に関心がある人
国公立の大学で獣医学部を設置している大学は、国立10校公立1校の全11校あります。
私立の獣医学部も全国に6校ありますが、金銭面などの理由から国公立の獣医学部を目指したいと思っている人も多いでしょう。
国公立大学の獣医学部に合格するには高い学力が求められ、少なくとも偏差値は65程度必要になります。
これは全国の受験者の上位6%に値する水準です。
学校ごとにある入試傾向をしっかり確認し、合格へ向けて学習していきましょう。
全6回にわたってお送りいたします。今回は国公立の獣医学部の特徴と入試傾向とは?②です。
国公立の獣医学部の特徴と入試傾向とは?②
岩手大学(農学部共同獣医学科)
偏差値65/定員27人
東京農工大学との共同教育システムを活用し、グローバルに活躍できる獣医師育成に力を入れています。
特に畜産の研究が盛んで、産業動物との関わり合いが多いのが特徴です。
入試傾向は共通テストの割合が高く、数Ⅲは不要です。
後期試験は学科試験がなく、小論文のみです。
小論文に自信のある人や、共通テストでは得点が取れたが2次試験での学科は不安だという人におすすめです。
岩手大学のホームページはこちら:https://www.iwate-u.ac.jp/
東京農工大学(農学部共同獣医学科)
偏差値67/定員35人
例年倍率の高い人気の大学で、小動物についての研究が盛んです。
臨床実験やフィールドワークを重視しており、最新機器を用いた実践的な学びを得られる特徴があります。
入試には数Ⅲが必要なため、高いレベルの数学への理解が必要です。
また2次試験の配点比率が高く、数学以外の科目でも高いレベルが求められます。
後期試験は英語のみで、配点が400点と非常に高いのも特徴です。
数学と英語に自信のある人におすすめです。
東京農工大学のホームページはこちら:https://www.tuat.ac.jp/
東京大学(農学部獣医学課程)
偏差値71/定員30人
東京大学では特殊なカリキュラムを採用しています。
そのカリキュラムとは、まず2年生までは様々な学部が合わさった総合学部で学び、3年生から獣医学部に配属される、というものです。
3年生からは十分な施設と各分野のエキスパートであるレベルの高い講師陣が揃っており、小動物から大動物まで満遍なく学ぶことができます。
また獣医学部に配属されるまでの2年間に教養科目を学べるので、獣医学以外にも興味がある人、まだはっきりと獣医学への道を決めきれていない人にもおすすめです。
東京大学のホームページはこちら:https://www.u-tokyo.ac.jp/