・自然保護の活動をしたい人
・未知の職業を知りたい人
自然観察指導員は、自然保護に貢献するボランティアリーダーです。たくさんの人に自然の魅力や重要性を伝えることを目標としています。活動内容としては、自然保護に関する観察会の開催が代表的です。講習会の受講により、自然観察指導員としての登録が可能となります。
自然観察指導員とは
自然観察指導員とは何か、どのような活動をしているのかを、それぞれ解説していきます。
自然観察指導員とはどんな存在?
自然観察指導員とは、自然観察会を開き、自然保護活動の仲間を募るボランティアリーダーです。自然観察会を通じて、自然の魅力や重要性を多くの人に広めることを目指し、活動しています。
自然観察指導員を目指すにあたっては、自然への関心を重視しており、専門知識を必須としない点が特徴的です。自然観察指導員は、各々の方法で自然保護活動に取り組み、全国で幅広く活躍しています。
主な活動は観察会の開催
自然観察指導員の主な活動は、自然保護に関連する観察会の開催です。基本的にはボランティアで活動します。活動内容の具体例としては、草花の観察会の開催のほか、野生動物の生息環境や生態系についての調査が代表的です。
観察対象を1つに絞って、全国で同時期に同じ対象を観察する、「NACS-J自然しらべ」という取り組みもおこなわれています。「NACS-J自然しらべ」は毎年実施されており、これまでにはアリやカメ、蝶などの観察がおこなわれてきました。
自然観察指導員になるには
自然観察指導員になるまでの道のりや、活躍できる場所を順番に解説していきます。
講習会への参加が必須
自然観察指導員になるには、自然観察指導員講習会に参加し、修了後に登録申請をする必要があります。自然観察指導員講習会は1泊2日で実施され、受講料は2~4万円程度です。
講習会では、観察会におけるリスクマネジメントなどの基礎知識や、自然観察会の具体的なノウハウについて学びます。厳しい受講資格はなく、満18歳以上で、自然の保護や自然観察に関心があれば、講習会に参加可能です。なお自然観察指導員の登録は1年ごとに更新が必要となります。
自然観察指導員の経験は他の職種でも役立つ
自然観察指導員の指導員登録は、必ずしも就職に直結するわけではありません。しかし環境コンサルタントなどの職に就き、自然観察指導員としての活動をしている人はいます。
近年では、自然系以外の職種においても、自然についての知識や経験が必要とされる傾向にあります。そのため自然観察指導員として得た経験は、他の職種においても役立つといえるでしょう。
今回は、人と自然をつなぐ存在である、自然観察指導員についてご紹介しました。いかがでしたでしょうか。自然を大切にしたい気持ちが強く、多くの人に知識を広めたい方は、自然観察指導員の活動にやりがいを感じるでしょう。