酪農家の主な仕事は、乳牛を育てて、乳製品の原料となる生乳を生産することです。生乳をチーズやバターといった乳製品に加工して、出荷する酪農家もいます。酪農家には体力や観察力、臨機応変に行動できることが求められます。
また乳牛についての専門知識はもちろんのこと、開業を目指す場合には経営についての知識も必要不可欠です。
目次
こんな人は酪農家に適性あり
酪農家に適性がある人の特徴を順番に解説していきます。
動物が好きで体力・根気がある
酪農家の仕事は、自然や動物なくして成立しません。そのため自然や動物が好きであることが大切です。酪農家のパートナーともいえる牛は、とても繊細な動物で、ストレスを感じると体調を崩すことがあります。
また病気や出産などで、長時間そばを離れられない場面も出てくるでしょう。酪農家には、どのような時でも動物を優先し、根気強く寄り添うことができる深い愛情が必要です。
肉体労働も多いので、対応できるように日頃から体力をつけることも重要となります。
観察力があり臨機応変に行動できる
牛のわずかな変化も見落とさない観察力は、酪農家に大切な資質です。エサをちゃんと食べているか、元気はあるかなど、毎日牛の様子を見守ることも、酪農家の重要な仕事といえます。
また酪農家には、牛の不調や自然災害といった、不測の事態に対応することも求められます。そのため状況を冷静に把握し、臨機応変に行動できる人は、酪農家に適性があるといえるでしょう。
酪農家に必要なスキル
酪農家に必要なスキルを大きく2つにわけて解説します。
実務に直結する専門知識とスキル
酪農家に必要な、動物の衛生学や管理といった専門知識については、農業系の学校で学ぶことができます。実務面においては、酪農の現場で働きながら身につける場合が多いでしょう。
主な内容としては、乳しぼりや牧草作り、エサやりなどです。このほかトラクターの運転方法も習得しておくと実務に役立つでしょう。
開業を目指す場合は経営の知識も必要
酪農家としての開業を視野に入れる場合には、酪農についてだけではなく、経営関連の知識も必要です。具体的には、土地の取得方法や出荷ルートの構築、人材の確保などがあげられます。また農業独特の会計手法である、農業簿記の知識も開業には必要です。
自然や動物が相手の仕事は、根気と体力を必要とします。しかし、乳牛のお世話を通して社会貢献ができ、食のありがたみも実感できることは、酪農の醍醐味ではないでしょうか。酪農家は、自然や動物とのふれあいが大好きな人には、とても魅力的な仕事といえます。