ブリーダーとして経験を積むと、自分で事業を起こし独立や開業したいと考えると思いますが、実際に簡単な事ではありませんので、失敗しないようにポイントについて説明していきます。
独立・開業に向けた明確な目標と事業計画
なぜブリーダーとして独立や開業をしたいのか、自分自身で動機や目的を明確にしておくことが、今後の事業を進めていくうえでモチベーションへと繋がっていくため必要なポイントとなります。
事業計画のポイント
事業計画内容の基本は、自分のしたいこと、そして自分が出来ること、社会が求めることを軸に沿ってプランを立てます。
まず先立って決めておきたいこと
- 犬種の決定
- 市場での人気犬種の需要
- 売上金額の相場調べ
- 維持するためのコスト
以上を踏まえて、実際に事業計画を作成します。
- 業種=「繁殖」「ホテル」など
- 開業予定時期
- 開業の目的=アピールポイント
- 取扱商品=「生体70%」「フード物販販売30%」など比率が必要
- セールスポイント
- 取引先
- 資金や調達の方法
- 事業の見通し
などについてしっかりと計画をたてましょう。
具体的な目標設定
目標を設定することは自分自身のモチベーションにつながり、開業する上で重要な目安になりますので独立する際には必ず立てましょう。
- 目標項目の設定=仕事に対するモチベーションが上がる
- 達成基準の設定=努力をすることで前向きな気持ちになれ、経験やスキルを重ね自身につながる
- 目標期限の設定=ゴールが明確になると何をすべきか行動力が身につく
- 達成までの計画設定=作業の優先順位が身に付き、時間を有効活用でき、習慣化する
以上のように独立や開業に向けた目標設定をすることで、具体的にどんなブリーダーになりたいのか将来に対してビジョンが持てます。
収支のバランスのポイント
事業計画が作成出来たら、目標数値に対して、収入と支出のバランスを計算し把握することが重要です。赤字になってしまったらすぐに事業は廃業になってしまうため確認しておきましょう。
収入について
生体販売以外の収入について確認しましょう
- 生体代金
- フードなどの販売
- 保険加入によるバックマージン
- 小物販売
ブリーダーは生体販売となるため、保険代理店登録をすることで、安心して引渡しでき、加入件数により保険会社からのバックマージンによる収入を得ることも出来ます。
色々調べて、少しでも収入が得られるよう考えておくこともポイントの一つです。
生体代金の相場を知らないと、金額設定が出来ませんし、売上金額のベースになるので必ずリサーチをしましょう。
支出について
現実的な数字を書き出し、しっかりと支出の確認をしましょう。
- 生体の仕入金額
- ワクチン接種や病院代
- 1か月あたりのフード金額
などコストや仕入先の確保によっても支出に大きな違いが出てきます。
独立や開業を決意したら、家族にも話をすることが最大のポイント。
独立後には、収入面など軌道に乗るまでには変化もあり、家族にも影響がでてしまうため必ず理解を得ることが大切です。
周りの人に協力を得ることが出来れば、モチベーションアップにつながり、ブリーダーとして独立・開業する覚悟が決まります。