ブリーダーを目指す人へ、犬が好きな方や仕事として考えられる方様々ですが、この仕事につく人へメッセージをお話させていただきます。
ブリーダーを目指す人へのお願い
犬の世話や繁殖など長い時間犬とのかかわりのある仕事。責任をもって最後まで面倒を見ることがとても大切であることをもう一度、確認して下さい。
生命がある仕事であること
当たり前のお話ですが、頭数が増えると犬とかかわる時間が減っていきます。
しかし、生き物ですので日々変化し、状況をしっかりと見てあげないといけません。
病気や体調変化を早期に対応すべき仕事であることを忘れずに。
交配や繁殖をし、売り上げを取るのが中心ではなく、犬の管理をしっかり出来るから、丈夫で健康な子犬が産まれてくる事をもう一度、確認してブリーダーを目指してください。
手間や時間がかかる仕事であること
お産を終えた犬、高齢になった犬、病気になる犬は必ずいます。
その犬たちを管理できる場所や方法も対応できるような環境を必ず準備してください。
出産するまでや、子犬の育て方を学ぶ方が多いブリーダーですが、成犬管理が一番重要で大変な仕事であることを念頭に入れてください。
部屋は別に準備が必要で、時間や手間がかかる仕事であること、必ず理解しブリーダーを目指してください。
最後まで面倒を見ること
常に元気でいてくれれば良いことはありません。しかし病気や疾病を持って生まれてくる子犬もいます。
その子犬は販売する事も出来ませんし、遺伝性が疑われれば成犬も出産をすることをやめなければいけません。
その後も長い期間、両方の犬をブリーダー自身がしっかりと世話をし最後まで面倒を見る事を必ず行ってください。これはブリーダーの責任であること、必ず心に決めブリーダーという仕事に携わって下さい。
感謝の気持ちを持ってほしいこと
出産を繰り返すことや、子犬の面倒を見ることは母体に大きな負担をかけることになります。
産めるだけ産ませようという訳にはいきません。
1年に1回、出産できる年齢や健康状態を見ながら交配・出産を行いましょう。
当たり前のことですが子犬を販売することで成り立つ職業がブリーダーです。
感謝の気持ちを常に持ち続けてもらえれば、犬を大事に育て、良い環境を作ることが出来ます。
与えられた感謝の気持ちには愛情があり、成犬も穏やかに良い犬に育つことにつながります。
しっかりと手間暇かけられた犬は、成長するときに穏やかな子に育ちます。お客様に引渡した後に育てやすくなければ、飼うことをあきらめてしまう方もいます。
ブリーダーはとても素晴らしい仕事ですので、しっかりと最後まで関わり続けて立派な犬を育てましょう。