ブリーダーを始めるためにはどのような費用がかかるのか、必要な諸経費の詳細について説明していきます。
ブリーダーはじめるための費用とは
ブリーダーになりたいと言っても犬がいなければ始められるはずもありません。開業するために必要な登録費用について紹介していきます。
動物取扱責任者の資格登録費用
ブリーダーとして繁殖・販売するには「動物取扱責任者」の配置が必要になります。
各都道府県により要件に違いがあるため必ず確認してから受講して下さい。
また、JKC愛犬飼育管理士の資格取得をしなければならないため、以下のような費用もかかります。
JKC愛犬飼育管理士の資格取得の費用
- 講習会受講料7300円
- 試験受験料7000円
- JKCクラブ会員6000円(血統書発行にも入会必須)登録料3200円
- JKCクラブ継続のため毎年4000円
以上が必要費用となります。
通信で取るのか講習会に行くのかにより費用は異なりますが、最低でも30000円から80000円程度はかかるためどこで必要資格を取るのか調べておくことも大切です。
また動物取扱責任者は年1度必ず研修を受ける事が必要で1回3000円の費用がかかります。
他にブリーダーとして、役立つ資格は下記の記事にあります。
第一種動物取扱業の申請手数料
申請手数料とはブリーダーの仕事と合わせて行う業種毎にかかる申請料となります。
- 販売=動物の小売り・卸売・繁殖・輸出入
- 貸出=タレント犬
- 保管=ペットホテル・シッター
- 訓練=ドックトレーナー・教室
- 展示=アニマルセラピー
など取り扱う1業種ごとに手数料15000円が費用として必要になります。
登録後、5年に一度の更新が必要で、万が一更新忘れなどあると失効となるため注意しましょう。
開業にかかる諸費用
登録など済ませ後の、生体やその他に細かくかかる諸費用についても説明していきましょう。
生体購入費用
ブリーダーにより扱う頭数は異なりますが、基本となる犬がいないと始まりません。犬種により仕入金額にも大きな違いがあるため、知り合いの犬舎などに相談するといいかもしれません。
生体購入費用は人気犬種ともなれば卸でも100000円以上はかかるとお考えください。
繁殖犬としても直ぐに子供が産めるわけもなく、1年以降と計算し仕入れなくてはいけません。
需要が無ければ、どんなに産んでも売れない可能性や、売値が低くなることを考えると、犬種の相場を調べておくことが必要になります。
仕入頭数により生体費用は変わってきます。
その他費用とは
割と知られていないその他の費用が実際にはかなりかかってきます。
- ケージ=小さい物でも10000円はかかり、大きくなるにつれ、おおよそ2000円程度上がっていきます。
- 手入れ道具=バリカンは15000円程度、替え刃は1つ5000円程度、爪切りやブラシなど5000円程度はかかります。
- ドックフード=20㎏/袋が多く、ブリーダーズパックで1体5000円~
- 消毒液=毎日の犬舎の消毒と手指の消毒で1箱5リットル4000円程度
- 缶詰=食いつきの悪い子や生まれたての子犬用にミルクやパピー用缶詰など1個150円程度ミルクは1500円程度
- ペットシート=100枚入り1300円程度
- ワクチン・健康診断=1本5000円程度、動物病院・獣医師と相談
諸経費は頭数が多ければ更に増えていきます。
他にも「交配料」や「帝王切開」、難産や病気などあれば万単位で病院代がかかります。
始める前に、運用資金は必ず準備し、犬の世話がしっかりできるようにすることは絶対に欠かせません。
また、ブリーダーの働き方の種類や雇用形態については、下記の記事で書かれています。