・動物飼育員の就活を考えている人
・動物園などで働きたい人
大好きな動物たちのお世話をする動物飼育員。ある意味、憧れの職業かも知れませんね。しかし実際になりたいと思っても簡単になれるものでしょうか?
今回は難易度や合格率について解説していきたいと思います。ちなみに資格が必須の職種ではありませんので、採用試験における合格率で説明していきます。
採用試験は難しい?
動物系の大学や専門学校を卒業したのち、いよいよ就職になります。動物飼育員になるための採用試験は果たしてハードルが高いのでしょうか?
狭き門だと覚悟しておくこと
まず動物園(水族館を除く)の数は全国にどのくらいあると思いますか?2019年のデータによると158の施設があるそうです。公営・民営合わせた数字になりますが、毎年のように新しい職員を採用している施設は数えるほどですし、大量採用などもありません。
必然的に少ない枠に多くの希望者が手を挙げるため、合格率はかなり低いと言えるでしょう。
過去の採用試験をひも解くと、倍率が20~40倍ということも当たり前ですから、いかに狭き門かということがわかりますね。
非正規採用の場合は倍率が下がることも
公営と民間、そして時期などによって合格率は変動するのですが、非正規職員の場合、正規職員の採用試験より倍率が低くなる傾向があります。
勤続年数や経験に応じて非正規職員から正式職員への登用のチャンスもあるため、まずは非正規職員で経験を積むというやり方も考えたいところです。
大学は出ておいたほうが良い?
動物系の大学では、より高度で専門的な知識を学べるため、将来的には研究職としての進路も開けることでしょう。
では就職に際して有利に働くものなのでしょうか。
獣医師資格を持っていたら有利?
獣医学大学へ進んだ場合、将来的には獣医師として各分野で活躍することでしょう。また動物園へ就職希望を出す学生も多くいます。
大学へ進んだ場合は提携動物園へインターンや実習による経験を積めますし、自分の将来の目標をしっかり持つという意味では有意義でしょう。だからといって希望した施設に就職できるという保証はありません。
とはいえ獣医師の資格があるということは、就職において有利に働くことは間違いないでしょう。
今後、採用枠が多くなる可能性がある研究職
また動物園には研究施設という側面も期待されており、繁殖や生態研究といった分野で研究職が求められてくるのではないでしょうか。
大学で学んだ専門知識が生かせる場でもあり、やりがいのある職業だと言えますね。
取得しておいたほうが良い資格
動物飼育員になるために必須な資格はありませんが、就職に際して少しでも有利に働くという意味では、持っておいたほうが良い資格もあります。
また採用試験では4~5次試験まであることも想定されますから、何かアピールできるものが欲しいところですね。
運転免許
当たり前のようですが、自動車を運転できることは大きな利点となります。オートマ限定免許ではなく、マニュアル車も運転できれば尚良しです。なぜなら必要に応じて軽トラックを運転する機会も考えられるからです。
愛玩動物看護師
2023年から国家資格になりますが、この資格があれば動物が病気になった時、ケガをした時など、診療のサポートや補助をすることが可能です。
仮に園内で獣医師が不在の場合、応急処置についての知識と技術を持っていれば、適切な対応が可能です。