【体験談】わたしの理想とする動物飼育員像とは?

この記事はこんな人向け!
・動物飼育員に興味がある人
・動物飼育員の理想像のひとつを知りたい人
・動物園などで働きたい人

これから動物に携わる仕事をしていく皆さんにとって、将来こうなりたい、ああなりたいという理想像があると思います。夢や目標を持つことは大変喜ばしいことですし、しっかりとした将来のビジョンがあれば、きっとやりがいも出てくることでしょう。

動物飼育員として、どのような人が理想像となるのか?私が思うことをお伝えできればと思います。

やる気だけではない「考える力」

動物飼育員として最も大切な部分として「やる気」が挙げられると思います。しかし、やる気と一口に言いますが、職業として求められているのは、それだけではないのです。

「やる気」だけでは空回りすることも

自分の仕事への思いを口にするとき、「やる気だけは誰にも負けない」という言葉をよく耳にします。実際、やる気があるのは誰でも同じことですし、動物飼育員という狭き門を志望するのなら、やる気があって当然なのです。

それこそ飼育の仕事をする際には一生懸命頑張るでしょう。しかし気持ちだけが先行してしまうと空回りすることもありますし、自分の考えに固執して人のアドバイスを聞けなくなってしまうことも多いものです。

いったん立ち止まって考えてみよう

仕事をしていくうえで壁に当たった時、困難に直面した時、一度立ち止まって考えてみましょう。

「何がいけなかったのか?」「どうすればうまくいくのか?」自分で答えが見つからなければ、先輩や目上の方に相談してみるのも良いことです。

また常に「考える習慣」を身に付けたいものです。日々の業務の段取り以外に、どうすれば動物たちが安心して過ごせるのか?どうすればお客様に喜んで頂けるのか?自分のこと以上に考えましょう。それがスキルアップの秘訣であり、もう一段階レベルアップするために大切なことなのです。

困難にも負けない粘り強さ

どんな仕事にも困難は付き物です。むしろ困難がない仕事など存在しません。しかし動物飼育員という仕事には、思った以上に大きな困難が伴うこともあります。

根気と粘り強さの違いとは?

根気と粘り強さは、よく似ているニュアンスなのですが、多少意味は違うのではないでしょうか。根気とは同じことを繰り返し続けることですし、粘り強さとはそこに困難が伴います。

困難に打ち勝つ強い気持ちを持つことが「粘り強さ」につながるわけです。

まずはやってみること

あまり人気がない動物を担当したとしましょう。他の動物たちに比べて、その動物を見にやってくるお客様はあまりにも少ない。そんな時、あなたならどうしますか?

例えば獣舎の前に立って、お客様に向けてガイド役を買って出るというのも方法の一つです。根気が続かなくて引っ込み思案な性格なら、きっとすぐにやめてしまうかも知れませんね。

しかし、まずはやってみることです。それが動物のためでもあり、園のためでもあり、自分のためでもあるのです。

「今はなかなかお客様が来てくれないけど、こうして続けていけば、きっとたくさん来てくれるはず」という粘り強さが大事なのです。

誰とでも打ち解けられるコミュニケーション力

コミュニケーションを取ることも動物飼育員にとって大事なスキルです。むしろ動物に対してではなく、来てくれるお客様に対してという意味ですね。

もしあなたが不愛想だったなら、せっかく来てくれたお客様に挨拶すらしないかも知れません。お客様は別に何とも思わないかも知れませんが、「こんな気持ちいい動物園なら次も行ってみよう」とは思って頂けないでしょう。

言葉や表情は、人に何かを伝える大事なツールです。また重要なコミュニケーション術の一つなのです。そんな良いものを使わない手はありません。

ぜひ積極的にお客様に話しかけ、笑顔にさせてください。そして動物園をもっともっと明るくして下さい。

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