・ハンドラーに中卒・高卒からなれるのか知りたい人
・ハンドラーという職業を知りたい人
ハンドラーと一口に言っても色々な種類があります。ドッグショーで活躍するハンドラーから、医療現場で活躍するハンドラーや人々の生活を守るハンドラーまで様々です。
同じハンドラーという括りでも、その業務もなる為の条件も異なります。では、中卒・高卒からハンドラーになる方法はあるのでしょうか。今回はその点についてお話します。
ハンドラーは学歴不問?
ハンドラーは民間の資格なので、必ずしも資格が必要というわけではありません。ですが、経験が必要な仕事であり、プロとして仕事をするならば資格は必要と言えるでしょう。
ハンドラーになる為の条件はそれぞれ異なりますので、順番にご紹介します。
ドッグショーのハンドラー
ハンドラーと聞いて、まず思い浮かべるのがドッグショーのハンドラーではないでしょうか。ドッグショーのハンドラーはオーナーハンドラーとプロハンドラーの二種類に分けることが出来ます。
オーナーハンドラー
飼い主さんがハンドラーを務めることを、オーナーハンドラーと言います。オーナーハンドラーに年齢や学歴の制限は無く、小さな子供がオーナーハンドラーとして出場するケースもあるようです。この場合、仕事としてではなく趣味の範疇となるでしょう。
プロハンドラー
名前の通り、ショーハンドラーを仕事としている方をプロハンドラーと言います。必須ではありませんが、多くのプロハンドラーは、一般社団法人ジャパンケネルクラブが定めている公認ハンドラー資格を取得しています。
学歴は不問ですが、最初に取得するC級の受験条件の中に「年齢満18歳以上」という項目があります。中学校を卒業したばかりの年齢ですと、資格を取得できません。そういった場合は、まずはプロハンドラーの多くが取得している、トリマーやドッグトレーナーの資格を目指してみてはいかがでしょうか。
ファシリティドッグ、セラピードッグのハンドラー
医療現場で活躍するファシリティドッグやセラピードッグのハンドラー。この2つは似ているようですが、大きく異なります。ハンドラーになる為の条件も違いますのでご紹介します。
セラピードッグのハンドラー
セラピードッグのハンドラーの多くは、コンパニオンアニマルを連れて複数の施設に通い、患者さんを癒す手伝いをしています。セラピードッグ専門の学校というのはありませんが、一般社団法人日本ペット技能検定協会が主催している資格の中に、セラピードッグトレーナーというものがあります。
資格を取得するには、一般社団法人日本ペット技能検定協会が指定している講座を受けて、筆記試験に合格しなければなりません。しかし、年齢制限などは無く、どなたでも受けることが出来ます。在宅受験という選択肢もあるので、検討してみてはいかがでしょうか。
ファシリティドッグのハンドラー
ファシリティドッグのハンドラーは、コンパニオンアニマルと共に一つの施設に勤務しています。現在、日本で活躍しているファシリティドッグのハンドラーは、全員医療現場で活躍している看護師さんです。
必ずしも看護師さんでなければならないわけではありませんが、患者さんに寄り添える、看護師さんや理学療法士さんが理想とされています。日本でファシリティドッグを派遣する活動を行っているNPO法人シャイン・オン・キッズでは、最低四年間の臨床経験が必要と定めていますので、ファシリティドッグのハンドラーを目指す場合は、医療関係を学べる学校などに進学する必要があるでしょう。
特殊犬のハンドラー
特殊犬とは、警察犬や麻薬探知犬等のことを指します。特殊犬のハンドラーになるには、ファシリティドッグのハンドラーと同様に、その専門の機関に所属する必要があります。警察犬のハンドラーは主に警察官、麻薬探知犬のハンドラーは税務職員が担当しているようです。
警察官になるには、高校卒業程度の学歴が必要ですし、税務職員になるには、大学卒業程度の学歴が必要になります。特殊犬のハンドラーを目指す場合は、担当したい特殊犬を定めて進学を検討する必要があるでしょう。
いかがだったでしょうか。なりたいハンドラーの種類によって、目指すハードルの高さに違いがありそうですね。しかし、どの仕事もとてもやりがいのある仕事に違いありません。一度検討してみてはいかがでしょうか。