獣医師のやりがいとは?自分の求めている業務なのか考えてみよう

この記事はこんな人向け!
・獣医師に興味がある人
・獣医師のやりがいについて知りたい人
・動物の命を救う仕事に関心がある人

動物関係の仕事をしたい方は獣医師を目指している人もいるでしょう。獣医師はペットなど動物の病気を治すため、いろいろな知識が必要であり、難易度は高い職業です。

しかし、獣医師になることで感じられる楽しさとやりがいがあるため、目指すのはとても良い目標と言えます。獣医師になるとどのようなやりがいを感じられるのか具体的な内容を知ると、目指す熱意も上がってくるでしょう。今回は獣医師のやりがいと魅力、また向いている人について内容を紹介しましょう。

獣医師のやりがいとは何か?

仕事にはどれもやりがいを感じることができますが、獣医師の場合はどうなのか知っておきたいでしょう。獣医師の場合は動物を助ける仕事なので以下のようなやりがいを感じることが可能です。

動物を助けている実感を得られる

獣医師は病気やケガをした動物を治療する仕事なので、無事に元気な姿に戻ったならば、やりがいや喜びを得ることができます。動物の場合は人と違って、どこが悪いのか教えてくれるわけではないので、症状を確認して自分で見つける必要があります。

その分苦労することもありますが、無事に治療できたなら、喜びも大きく得られます。動物が元気な姿になれば、飼い主の方や飼育員の方も喜びや安堵の表情を見せてくれるため、その笑顔を見ることで「頑張ろう」という気持ちになることもできます。

動物を毎日助けることは自分が役に立っていることを実感できるため、やりがいを求めている人にとっては最適な仕事の1つと言えるでしょう。

動物と触れ合うことができる

獣医師は動物を専門に診察を行うため、いつでも動物に触れ合うことになります。獣医師は病院に訪れるペットを診察するだけでなく、動物園や水族館などにも訪れて診察することになります。いろいろな生き物に会う機会があるため、動物好きな人にとっては診察が大変でも喜びや楽しさを味わうことができるでしょう。

また、いろいろな生き物に会うことができるということは、それだけ動物の生態に関して知識を増やしていくこともできます、動物によって症状は様々であり、治療方法も変わってきます。診察数が増えるほど治療の大変さは感じますが、動物に関する知見も増えていくので、やりがいと満足感を味わうことができるでしょう。

人間の健康も守っていると実感できる

獣医師は動物を相手に診察や治療を行いますが、人間の健康も間接的に守っています。動物やペットが病気をした場合は人間の健康にも害を及ぼすことがあり、治療せずに放置しておくと人も気分が悪くなることもあります。また、動物が病気になることで飼い主や飼育員側もストレスや不安を感じることになり、精神状態に悪影響を及ぼすこともあります。

獣医師が動物の状態を把握して治療することができたなら、飼い主側もストレスを解消することができ、動物から人に病気が移ってしまうことも防げます。自分の仕事によって動物だけでなく人間の生活や健康も守っていることを実感できるため、やりがいはもちろん、日々大きな満足感を味わえるでしょう。

希望や未来を感じてもらえる

獣医師は人や動物に希望を感じてもらうこともできます。動物やペットは病気やケガをしてしまうと、治療しない限り自然に治癒していくのが難しいことが多いです。もし、症状が良くならないなら動物はそのまま衰弱して死んでしまうこともあるため、動物だけでなく飼い主も希望を持てなくなります。

しかし、獣医師がしっかり症状を改善して治療することができれば、元に戻り飼い主側も希望を持てるようになります。例えば、家畜の病状が改善されれば、農家としての評価が上がることを期待できます。

また、動物園で飼育されている生き物なら、また来園したお客様に観て楽しんでもらうことができるため、評判を上げることも期待できるでしょう。また、競馬で走る馬が健康になれば賞レースでも良い成果を出せる期待を持てます。

このように、獣医師は動物の健康を維持させることで、飼い主側にも希望を持たせることが可能です。未来を作り出す技術を持っているためやりがいは大きく感じられるでしょう。

社会貢献できる

獣医師の場合は動物の治療を通して社会貢献することも感じられます。動物が病気やケガを負ったときに、獣医師が診察して治療することで、飼い主やスタッフに喜んでもらうことができます。今では動物は家族同然と感じている方もおられるため、動物を元気な状態にすることで飼い主の精神状態が良くなることも期待できます。

さらに、動物園や水族館の場合は公共施設にもなるため、万が一動物が病気にかかって他の動物や人に感染してしまうと大変なことになるでしょう。獣医師が必要な予防接種や検査、食事の管理を指示することで、そのような事態を防ぐこともできます。

動物に関しての知識を持っているため、フル活用することで社会の安全を守っていることになります。みんなの役に立っていることを実感できるなら、やりがいは十分感じることができるでしょう。

獣医師としてやりがいを感じるために行うポイントとは?

仕事として大きな役割を持っている獣医師ですが、やりがいを感じるためには意識や働き方について考えておくことが大事です。やりがいは自分の意識によって大きく変化するからです。以下のようなポイントを把握しておきましょう。

常に向上心を保って働くこと

獣医師としてやりがいを感じたいなら、向上心を忘れないようにする必要があります。動物の病気やケガは常に研究して、治療や改善を行えるように日々進歩しています。また、新薬や新しい機器の導入、各動物の種類によって得た新しい情報と更新など、いろいろな進展が短期間で行われることもあるでしょう。

そのため、常に新しい情報を取り入れて、自分の知識をアップデートしていくことが必要です。もし、古いままの知識であれば治療できたはずの症状を改善することができず、また救えた命を逃してしまうなど、後悔してしまう気持ちが強くなります。新しい情報を取り入れるためには、獣医師のセミナーや会合に参加したり、新しい治療法などの資料に目を通したりすることが大事です。

セミナーや会合の参加は費用をが発生し、休日を利用するなど時間を取り分ける必要もあるなど、苦労することもありますが、その分やりがいもさらに向上します。獣医師としてレベルアップすることで、より仕事への満足感も上がってくるでしょう。

精神的な強さや体力も合わせておく

獣医師は精神面と肉体面で強さが必要です。獣医の仕事は基本的にハードであり、休憩時間を僅かしか取ることができないなど、一日中働き続けなくてはいけないことがあります。

もし、病院の診察数が多いなら常に動かなくてはならず、夜の10時に終わって翌日朝早く出勤するなど、体力が無ければ自分が倒れてしまうことも十分考えられます。

仕事以外にもセミナーや学会への参加などもあるため、体力を維持することができるように、体調管理をしっかり行わなくてはいけません。また、獣医師とは言え、動物の状態によっては治療することができず死なせてしまうこともあります。

動物を死なせてしまうなら「なぜ助けられなかったのか」と後悔してしまうかもしれませんが、必ず治療できるわけではありません。動物を助けられなくても引きずらない精神面の強さもなければ仕事を続けていくことは難しいです。やりがいを常に感じられるために体力と精神面を両方鍛えることも認識しておきましょう。

獣医師としての意識を常に持っておく

やりがいを保つためには、獣医師としての意識を常に持っておく必要があります。獣医師として仕事をし始めたときは、動物の病気やケガを治すため必死に仕事をするでしょう。ただ、仕事に慣れてきたり現場の現実に直面したりするなら、獣医師としての本分を見失ってしまうこともあります。

例えば、仕事に慣れてくると経験と知識から固定観念が生まれてしまい、症状を見た瞬間に決めつけてしまうことがあります。さらに、論文など事務作業に追われるようになるなら、本来のやりがいを見失ってしまい、仕事への満足感が失われることもあります。

獣医師として常にプロフェッショナルな意識を持っておかないと、やりがいや満足感を無くしてしまうこともあるため、初心の心を忘れないように仕事をするようにしましょう。

実力が付けば次のステップを考えてみる

獣医師としてやりがいを保つなら、自分の経験や知識を客観的に見て判断することもできます。仕事を始めたときは何も分からず業務に付いていくだけで精一杯だったかもしれません。しかし、経験を積んで獣医師として1人でも仕事をしていく自信が付いたなら、例えば独立して自分で病院を開業することもできます。

勤務医の場合は職場の指針に合わせる必要がありますが、開業すれば自分で方針を打ち立てて作業していくことができます。実力に応じて自分の目標を設定することで、よりやりがいを感じることができるでしょう。

獣医師として働くことを考えてみよう

獣医師のやりがいについて内容をまとめてきました。仕事は大変な部分も多いですが、その分やりがいも多くあります。自分に合う職業だと感じるなら、ぜひ獣医師を目標に目指してください。

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