みなさん、こんにちは!今回は、愛玩動物看護師・動物看護学生向けの記事となっています!
動物病院で7年勤めていた仲地 亜由美さんに、働く前と後で変わったことや、愛玩動物看護師を目指す学生へ向けてのアドバイスを聞いてみました!
動物病院勤務時代のお話を聞いてみた
動物病院に勤める前で思っていたこと
動物病院に勤めるということは、
- 土日は出勤
- 低収入
- 人間関係が大変
- 早くに転職する
これらのことを覚悟の上、勤めなければならないと想像していました。
これらは全てネットの情報や実習に行った病院の先輩のお話しなどから自分の中に作られた愛玩動物看護師のイメージだった為、勤めてみなければ分からない、と思いつつも、正直なところ、不安や迷いもありました。
しかし、奨学金を利用して学費を支払ってまで、勉強をしに来たのだから、ここで諦めるわけにはいかない。
なによりも、動物病院で働こうと決めたきっかけである愛犬に誓った、「この子に何かあったら、自分が支えてあげる」という約束を果たしたいという気持ちから、見えない不安を抱えていても仕方ない。取り敢えず前に踏み出して、壁にぶち当たったらその時また考えよう!
という、楽観的な気持ちに切り替えて、動物病院のスタッフになることを決意しました。
勤めた後に思ったこと
5箇所以上の動物病院に実習へ行き、小規模から大規模の病院を見て決めた場所は、自宅から通いやすい位置にあった、スタッフが15名ほどの動物病院でした。
その場所に決めた一番の理由は、雰囲気が自分に合っていたこと。
待遇面の悩みはさておき、実習に伺った際に感じた自分自身の直感で、ここに勤めたいと感じました。
勤め始めて早々、動物病院の春から夏にかけての忙しさを目の当たりにし、あっという間に数ヶ月の時間が経過しました。
その間、迷惑をかけまいと、常に出来ることを探し、たくさんメモを取り、業務を覚えて必死になって仕事をしました。
そして、徐々に仕事を任せて頂けるようになった頃、私にとってのターニングポイントが来ました。
それは、飼い主さんが私の名前を覚えてくださっていたこと。
スタッフの人数が多いので、中々覚えにくいと思います。
そんな中、名前を呼んで話しかけてくれた時に「スタッフとして認められた!」と、とても嬉しい気持ちになりました。
「待遇や定休も大切だけど、それ以上に大切なものがあった。それは、仕事を楽しむ、ということ。
目の前にいる飼い主さんや動物たちのために、1人のスタッフとして自分になにが出来るのか。考え、そして行動する。
その先には、相手の喜んでくれる姿があり、それが自分のやりがいになる。
もちろん失敗もあるけど、それは次の成功に繋げていく。私はずっと、この仕事を続けて行きたい!」
私は飼い主さんや動物達から、動物看護に関わるスタッフとして大切なことは何かを考えるきっかけをいただきました。
そして、もっと立派になって飼い主さんや動物達に恩返しをしていきたい、と、そのきっかけがいつしか、自分にとっての原動力となっていました。
最後に…
学生に向けて一言お願いします!
皆さんは、なぜ、愛玩動物看護師に就きたいと思いましたか?
私は、目の前にいる愛犬が年老いて、もしも病気になってしまったら支えてあげたいから。と思い、この道を選びました。
私は動物病院に勤めて11年経ちましたが、今でも壁にぶつかった時、この初心を振り返る度に、「よし!前に進もう!がんばるぞー!」と、パワーがみなぎって来ます。
今は愛犬は旅立ってしまいましたが、目の前にいる愛犬は、私が出会って来た動物達に姿を変えて、私のことを見ているような気がしています。
皆さんそれぞれに、愛玩動物看護師に対する想いが必ずあるのではないでしょうか。
その想いは、いつか仕事でつまずいた時に、道の先を記す道標になるはずです。
心の中にそっとしまっておいて欲しいと思います。
そして、私が抱いていた人間関係や待遇面への不安は、再び悩むこともあるかもしれませんが、結局、自分次第だと、私は学びました。
働き方も、周りとの関係性も、自分次第。私達自身で作っていくことが出来ます。
その道中で、思い悩んだ時には、無理せずに、休んだり、誰かに相談しても良いと思います。そうすれば、必ず明るい未来に続く選択肢が現れるはずです。
命を預かる仕事を敢えて選んだことで、辛いこともたくさんありますが、その分、嬉しいこともたくさんあります。
「この仕事に就きたい!」と思った自分自身を信じて、たくさんの動物や飼い主さん達を支えてあげてください!
以上で仲地さんの動物病院スタッフのリアルな声!働く前と後で変わったことについて終わります!最後まで読んで頂き、
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