・酪農家になるための予算を知りたい人
・動物に関わる仕事の学費が知りたい人
酪農家になるには学歴は関係ありません。しかし、資格を取得したりある程度の知識を付けておくに越したことはありません。
そうなると、酪農家の勉強のために学校に通ったり、資格を取得したりする必要が出てきますが、これにはお金がどれくらいかかるのでしょうか?
今回は酪農家になるまでにかかる必要についていくつかのパターンごとに紹介していこうと思います。
酪農家になるまでの費用はどのくらい?
酪農家になるために必要となる費用を、学校に通った場合、資格取得時、経営者になる時の3つのパターンでご紹介していきます。
酪農家になるために学校に通った場合
酪農家になるために通う学校が高校、大学、専門学校によって変わってきます。それぞれ解説していきます。
●高校
公立、県立か私立によって多少なりとも変わりがありますが、公立高校の場合で考えると授業料、農業費などが含まれる諸団体会費、学年諸経費を併せて通学で通う場合には3年間で合計40万円近くの費用が必要になってきます。
入寮する場合はそこに寮費もプラスされ、3年間の金額は約180万円ほどになります。そして私立高校の場合は、通学生がおよそ180万円、入寮するとなると約400万円程の費用が発生します。
●大学
大学の農学部では国立大学の場合、4年間でおよそ250万円が発生します。一概には言えないのですが、私立になると4年間で500万円から700万円が必要となってきます。
その他、入寮を考えているときには別途費用が発生することもあるので最初に学校側に確認しておいた方が良いかもしれません。
●専門学校
農業系の専門学校は農業大学校と呼ばれていることもあります。
農業大学校の学費は寮費なども含めて安く設定されているところが多く、入学金と年間授業料を合わせて12万円ほどで通うことが出来ます。
その他の諸経費は通う学校によって様々ですが、全て足しても2年間でおよそ100万円から200万円前後で収めることができるでしょう。
酪農家として有利になる家畜人工受精師を取得する場合
家畜人工受精師とは、牛の出産の時に必要となってくる国家資格です。
受験資格に制限は設けられておらず、都道府県等が行う2週間から1か月程度の講習を受けた後で試験に合格することによって取得することができます。
家畜人工授精師の資格取得料は、各都道府県によっても異なりますがおよそ6万円程度になります。
酪農家として経営していく場合
酪農家を経営していく場合、地域ごとに差はありますが牛舎を建てたり当面の生活費と考えると頭金として少なくとも500万円は余裕を見ておいた方が良いでしょう。
また、飼育する牛を購入するときには、妊娠している牛で1頭90万円、育成牛で50万円程の費用も発生してきます。経営者になるには最初の負担がどうしてもかかってきてしまうものです。
その時の手助けとして条件を設けながらも奨励金や住宅などの支援制度がある地域もありますので、一度調べてみることをオススメします。
いかがでしたでしょうか?
酪農家を始める場合、学歴は関係ないので少しでも費用を抑えたいときや、早めに酪農家として活躍することを希望している場合などは、最初に資格取得してから実習がてら牧場に働きに行って、その間に経営者になるための費用を貯めておくと良いかもしれませんね。