なかなかお目に掛かれない動物を多く展示している動物園ですが、来園者が気持ちよく見学できるのも裏方で仕事をしている動物飼育員のおかけです。
普段はどのような業務をこなしているのでしょうか?1日のスケジュールをのぞいてみましょう
午前の仕事
多くの動物園の場合、開園~閉園までの時間はおおむね決まっています。早朝から夕方までの勤務時間となるでしょうか。まず園に出勤してから午前の動きを見ていきましょう。
出勤~開園まで
朝は7:00~7:30頃に出勤し、制服や作業着に着替えてから担当の獣舎へ向かいます。
前日が休みだった場合は、他のスタッフから動物の様子をヒアリングし、獣舎の中の清掃やエサを与えます。
また健康に問題がないか体温を測ったり、獣舎の中にカメラが設置されている場合は、夜間の様子をチェックします。
開園までの時間帯は動物の食餌や健康チェックに充てられることが多いようですね。
開園
動物園の開園は9:00~10:00頃でしょうか。開園直前になると動物たちを展示スペースへ移動させます。
その間に寝室の清掃を行い、もし糞をしていれば状態をチェックし、異物などが落ちていないかどうか確認します。
また午後からイベントやショーの予定があれば、リハーサルの時間として充てられます。
大型の動物の場合は1日に食餌させる回数も多くなりますから、この時間に食べさせることも多いようです。
午後の仕事
大きい動物園では職員用食堂もあるようですが、一般的に飼育員たちは交代で食事を取ることが多いです。
園の外で外食するというわけもいかないので、お弁当を持参している方が大半でしょう。
それでは午後からの仕事について解説していきます。
来園者への説明やガイド
来園者と積極的に触れ合い、見学を手助けすることも動物飼育員の大事な仕事です。
イベントやショーに限らず、園内へ出てガイドをしたり、特定の動物の説明などを行います。
特に週末や祝日の午後は動物園が最もにぎわう時間帯ですから、来園者を様々な形でサポートするわけですね。
ミーティングや打ち合わせ
夕方近くになると来園者の数が落ち着くことを見計らって、各担当者とミーティングや打ち合わせを行います。各担当者は複数の動物を受け持つことが多いため、情報の交換や共有は欠かせません。
また獣医師を交えて動物の健康状態について相談したり、データ入力といった事務作業も行います。
残業や時間外の仕事
一般的な動物園は17:30頃には閉園しますが、動物飼育員の仕事はまだ終わりません。昔に比べれば残業は少なくなっているとはいえ、勤務が終わるギリギリまで動物をサポートします。
勤務終了まで
来園者が帰られる頃を見計らって寝室の準備をします。また寝床が必要な動物にはワラを敷いたりエサを与えるなどします。
動物の健康状態や清掃のチェックが終わると最後に業務日誌を記録し、18:00には退園します。
残業や時間外など
全ての動物飼育員が時間通りに働くとは限りません。サファリパークなど大きな動物園では夜間営業もありますし、そういった場合はシフト制で勤務が組まれることもあるそうです。
また動物が病気にかかったり、お産が近づいている時などは付きっ切りで園内で過ごすことも珍しくありません。