・愛玩動物看護師の国家試験対策をしたい人
・動物の命を救うお仕事に関わりたい人
2022年5月1日に愛玩動物看護師法が施行され、今後動物看護師として働くには国家資格取得が必須となります。
第1回の愛玩動物看護師国家試験は2023年2月19日に実施される予定です。
試験の内容は、基礎動物学から動物関連法規、実習まで幅広い出題範囲になっています。
この記事では、間近に迫った愛玩動物看護師国家試験のくわしい試験内容や、試験対策に役立つ本をご紹介していきます。
全5回にわたってお送りいたします。今回は愛玩動物看護師国家試験のポイントと試験方法についてです。
愛玩動物看護師国家試験のポイントと試験方法について
国家試験のポイントはどこ…?
ポイントとしては、まず動物生理学をしっかりと理解することです。
動物生理学とは、動物の個体やその部分のさまざまな機能を自然科学的に研究する学問のことをいいます。
動物生理学を理解していないと、そこに付随していく病理学や薬理学を理解するのが難しくなってしまいます。
動物の体をよく理解するために生理学をしっかり理解し、他の科目へ応用していくのがおすすめです。
また、今回愛玩動物看護師が国家資格化されることによるいちばんの変化は、職域が明確化されることです。
近年、人と動物との関係が人に与える影響の重要性が再認識されており、動物を介した介護や福祉、教育などの活動が多く行われています。
動物には、愛玩動物としてだけではない社会的意義が増しているのです。
そして環境省によると、今後愛玩動物看護師は「高齢動物のケア、動物の栄養管理などに関する専門的な助言・指導の担い手となる」と記載されています。
そのため法律・動物栄養学・動物感染症学・公衆衛生学もウエイトの高い部分になる可能性があります。
試験方法について
試験方法の詳細は以下の通りです。
・出題形式:マークシート式の筆記試験
・問題の性質:※必須問題、一般問題、実地問題
・問題数:全問題数200〜240問程度(うち必須問題50問程度)
・合格基準:必須問題の正答率70%以上、その他の問題の正答率60%以上
※必須問題とは、愛玩動物看護師として特に重要かつ基本的な問題を指します。
実地問題とは、現場で実際に起こりうる症例、事例に対する対処法など総合的な事例を問う問題です。
このように幅広い出題範囲になりますので、まずは基本をしっかり押さえ、対策本をうまく利用して学習していくとよいでしょう。