仕事は誰もが好きなジャンルでできるものではありません。しかしドッグトレーナーは違います。好きな犬と関わることで気持ちもポジティブになれる仕事なのです。
しかしそんなドッグトレーナーの仕事にも、つらいことや苦労の絶えないことはあります。それはどのような時なのか?解説してきたいと思います。
目次
犬が言うことを聞いてくれない
ドッグトレーナーが訓練やしつけのために預かる犬は、犬種も違えば個体差もあります。どうしてもマニュアル通りにいかないこともあるものです。
しつけのしやすい犬と、そうでない犬
例えば日本犬の場合、飼い主さんには忠実であるものの他人には心を開いてくれないことが多いものです。
まず訓練をする前に信頼関係を築く必要がありますし、その分時間も掛かります。
また社会化期にあるパピーなら様々なルールやマナーを吸収してくれますが、成犬になってから訓練やしつけを行おうとしても、なかなか言うことを聞いてくれません。
特に家庭でうまくしつけができなかった子、成犬になってから保護された子が多いようです。
犬に集中力を保たせることが大変
ふつう犬が集中できる時間は5分程度とされていて、それを超えてトレーニングをさせても効果は上がりません。
そのため短時間のうちに効率良くトレーニングを実施するには、トレーナーと犬が互いに集中していることが重要です。
ところが興奮しやすく、集中力が続かない犬もいます。せっかくコマンドを与えても集中できなかったり、他のことに興味を示してしまうことも少なくないのです。
トレーナーさんが最も苦労する場面ですね。
思った以上にハードワーク
ドッグトレーナーが預かるのは小型の愛玩犬ばかりではありません。時としてゴールデンレトリバーや秋田犬といった大型犬種を訓練しなければならないこともあります。
まさに体力勝負と言えるでしょう。
体力だけでなく精神力も疲労
ドッグトレーナーの仕事は訓練・しつけだけでなく、散歩や一緒に遊ぶことも必要です。また大型犬種のみならず、一度に複数頭預かることもあるため、それぞれに合った対応をしなければなりません。体力だけでなく精神力も大きく使う仕事だと言えるでしょう。
またトレーナーさんが犬のリーダーになるためには、き然とした態度と物怖じしないだけの体力が必要です。
時には噛まれる危険性も…
犬の中にはやんちゃな性格をしていたり、攻撃性を持つ場合もあります。トレーナーさんの生傷が絶えないのも、そのためです。
噛まれる可能性がある場合は事前にグローブを装着しますが、おとなしく言うことを聞いている犬でも突然噛んでくることはあります。
また大型犬の場合ですと甘噛みでも噛む力は強いため、ケガを負うリスクは高いと言えるでしょう。
収入が不安定なところ
これは切実な問題ですが、独立・開業したとしても安定した収入が得られるとは限りません。事業が軌道に乗るまでには、やはり時間は掛かってしまうものなのです。
副業で収入をやりくり
収入がないということは、ドッグトレーナーとしての仕事がないことを意味します。そのためトレーナー以外の副業で収入を得るしかありません。
ペットシッターや、ペット預かりサービスなどの収入で金銭面をやり繰りすることが多く、中にはトレーナーの仕事をあきらめてしまう方もいらっしゃるそうです。
ドッグトレーナーとして雇用されても収入面は苦しい
企業や店舗などでドッグトレーナーとして雇用されている方もいらっしゃいます。しかし大手でもない限り待遇も良くなく、正社員として採用されることも多くはないようです。
業務の大変さの割に収入が少ないため、やはり副業などで収入面の不足をカバーされている方も多いようです。