愛玩動物看護師にとってつらいことや苦労ってどんなこと?

この記事はこんな人向け!
・愛玩動物看護師を進路に考えている人
・どのような苦労があるか知りたい人

動物が好き。病気から助け、小さな命を守りたい。そんな気持ちを抱いて目指す「愛玩動物看護師」という職業。実際に病気を克服した動物と、笑顔の飼い主様を見送る時は万感の思いです。

ですが現場では、助かる命ばかりではなく、つらいことや苦労も沢山経験することになります。

愛玩動物看護師にとってつらいことや苦労すること

動物が好きな愛玩動物看護師だからこそつらく思うのはどのようなときか、また愛玩動物看護師ならではの苦労をご紹介します

治療を諦めざるを得ない時

動物病院を訪れる動物たちは様々な病気を抱えています。治る病気もあれば、完治は見込めない病気もあります。

予後不良(治療を開始しても、その後の経過が良いものではないケースのこと)であったとしても対症療法で生活の質(QOL)の向上を目指しますが、中には金銭的な事情や飼い主様のご意向で一切の治療を途中で断念しなくてはいけない時があります。

治療すれば治るケースや対症療法で今よりもずっと楽になるようなケースでも何もしてあげられなくなってしまうのは動物医療に携わるものとして、もどかしいものがあります。

安楽死の処置を行う時

動物医療の世界では安楽死が認められています。治療を長く頑張ってきた子や痛みが凄まじくコントロールが効かない子、発作が止まらない子など様々なケースで飼い主様にその意向があれば獣医師が処置を行います。

愛玩動物看護師はその際、保定など獣医師のサポートに回ります。頑張ったね、偉かったね。そう見送ってあげられる事もありますが、中には人間都合の理不尽な安楽死に立ち会わなくてはいけないことがあります。そのような時はただ悔しく苦しい気持ちになります。

虐待やネグレクトを目の当たりにしたとき

動物病院に訪れる方の中には自身で動物を傷つけてしまったという方もいます。また毛並みや体つきなどから明らかに適切な環境で飼育されていないことが伺える事もあります。

ガリガリの体や伸び切った爪、痛々しい傷を見るととても悲しく心苦しさを感じます。動物医療従事者が干渉できることには限度があるため問題の根本の解決には至らないこともあります。

生傷が絶えない

生き物相手の仕事ですから、どうしても生傷が絶えません。怖がる子や神経質な子などは特に注意して接しますがやはり動物の俊敏さにはかなわず、咬まれたり引っかかれたりは日常茶飯事です。

いかがでしたか?愛玩動物看護師の仕事は精神面でもハードな仕事です。つらく苦しいことや、苦労することも沢山あります。

ですがその中で学び、経験を積み、スキルを磨いていくことで飼い主様の心を開くことができる時や、最悪な結末を回避できる時もあります。つらかった経験を決して無駄にせず、動物のために活かすことも愛玩動物看護師の大切な仕事の一つです。

コメントは受け付けていません。