これからのペットショップの需要はどうなる!?現状と将来性について解説

この記事はこんな人向け!
・ペットショップ店員に興味がある人
・ペットショップの現状を知りたい人
・ペットショップの将来性・需要を知りたい人

愛玩動物をはじめ各種ペット用品を販売しているペットショップですが、ペットに対する意識の変化とともに、その在り方が徐々に見直されつつあります。

ペットショップの現状はどうなのか?また将来の需要について解説していきたいと思います。

海外と比較した日本のペット業界

海外と日本ではペットに対する考え方が大きく違う部分があります。

「こうあるべき」という答えはなかなか見つからないかも知れませんが、海外の事情を知ることで日本での現状を冷静に見つめることができるのです。

大らかな海外でのペット事情

人間と犬の歴史が長いとされる海外(特に欧米)では、人間のみならず愛玩動物においてもさまざまな権利が尊重される場合が多いですね。

生きる権利はむろん、食べる権利、眠る権利などなど無用に動物を苦しめるべきではないという考え方が一般的です。

それだけに愛護活動も広く認知されていますし、動物を慈しむべきだという文化は19世紀の頃から受け継がれているのです。

またペット事情についても同じことが言えます。欲しい動物がいればブリーダーから譲り受けることが一般的ですし、イタリアやドイツなどのペットショップでは現在は生体販売が禁止されているほどです。

またキリスト教圏の国々では、聖書の中で「命の尊厳」が強く謳われているため、動物の命であっても軽々しく扱うべきではないという考えが一般的なのです。

日本のペット業界の実情

日本では古くから犬や猫などと共存して生活していたのですが、戦後になって人々の暮らしが豊かになってくると、野良犬や野良猫は害をもたらすものと認識されました。

現在でも犬猫の殺処分数が劇的に減少しているわけではありません。

いっぽうで血統書付きの犬や猫の乱繁殖が大きな問題となっています。ブリーダーとは名ばかりのパピーミルが横行し、動物愛護管理法が改定されるものの、根本的な問題は未解決のままです。

法律の罰則規定が強化されつつありますが、動物たちの位置づけは「モノ」のままです。動物を商品として扱うのではなく、あくまで命あるものと認識することが重要だと言えるでしょう。

個人のペットショップでは生体販売を中止した店舗もあり、大手ペットショップなどが積極的に里親募集をするといった動きもありますが、やはり抜本的に変えていくためには法律の規制しか手段がないのが実情です。

とはいえ多くのペットショップは、生体販売をしていくことで利潤を生んでいます。すぐに犬猫の販売をやめるべきだと世論が高まったとしても、すぐには変えられないのです。日本独特といえるペット業界の現状を変えていくには、まだまだ問題が山積しています。

今後問われていくペットショップの在り方とは?

日本のペット業界の在り方は多くの問題を抱えています。薄利多売で利潤を生むのか?それともいっそ生体販売をやめるべきなのか?

将来的なペット業界の展望を考えていきたいと思います。

国民の意識を変えていくこと

残念ながら日本では、まだまだ野良犬・野良猫に対する嫌悪感が根強いものがあります。「動物を慈しむ」という感情は当たり前のことですが、そう捉えない人たちもまだまだ多いのです。

地域猫活動や保護活動を大手ペットショップやメディアがバックアップしていることもあり、少しずつではあるものの認知度は上がっています。

そういった社会活動を一般化できれば、動物に対する国民の意識も変わっていくのではないでしょうか。

購買層に責任感を持たせることがペット業界の役割

ペットを迎え入れるには、生涯世話をすることが当然求められます。ところが子犬の可愛さやスタイルしか見ていない飼い主もいるものです。

犬や猫は当然ウンチもしますし、年も取りますし病気に罹ることもあります。そういった場合に最後まで面倒を見ることができるのか?このように責任感を持たせることもペット業界の役割ではないでしょうか。

ペットショップは購入の際の良きアドバイザーではあるものの、将来に対するプランナーでなくてはなりません。

例えばお年を召した方が動物を購入される場合、動物の生涯を安心して任せられるのか?そういったところにまで気を配るべきでしょう。

ペットショップとブリーダーの連帯

現状では多くの子犬がペットオークションで入札されています。その過程の中で多くの命が失われていることを忘れてはなりません。

パピーミルを失くし、悪質なブリーダーを排除するためには、やはりペット業界も一丸となって取り組まねばならないでしょう。

本当に信頼のおけるブリーダーからしか子犬を仕入れないということも手段の一つです。

確かに仕入れ頭数が少なくなり、生体価格も上がるかも知れませんが、命の尊厳を守り、動物たちの生きる権利を保護するためには避けては通れない部分なのです。

また生体価格が上がれば、本当に迎え入れたい人しか迎え入れることはないでしょうし、安易な購入は減っていくはずなのです。

将来的なペットショップの在りようとは、愛玩動物に対する人々の意識が変わっていくにつれ、生体販売をしない。もしくは信頼できるブリーダーからの購入のみといった二極化になっていくのかも知れません。