酪農家は、始業時間が早朝である点が特徴的です。早朝と夕方を中心に、牛舎の掃除、エサやり、搾乳などの牛のお世話全般をおこないます。またお昼休みが長時間であることも酪農の仕事の特徴です。
主な稼働時間帯は早朝と夕方ですが、牛の健康管理には常に気を配る必要があります。そのため酪農家は年中無休といえるでしょう。牛の健康管理もさることながら、酪農家自身の健康管理も重要となります。
酪農家の1日のスケジュールとは?
酪農家の1日のスケジュールについて、特徴や内容を解説していきます。
1日の流れの特徴
酪農の仕事の最も大きな特徴は、朝が早いことでしょう。多くの牧場では、朝の5時頃に起床をして、朝食前に業務を開始します。
酪農業務の稼働時間帯は早朝と夕方が中心です。牛舎の掃除やエサやり、搾乳など、酪農家の代表的な仕事は、早朝と夕方の1日2回必ずおこないます。お昼休みが長いことも酪農の仕事の特徴といえるでしょう。
酪農家の1日のスケジュールの一例
勤務する牧場によって内容は変わりますが、酪農家の1日のスケジュールの一例は以下の通りです。
- 05:00 起床
- 06:00 牛舎の掃除、エサやり
- 07:30 朝食
- 09:00 搾乳
- 10:00 子牛のお世話(哺乳、エサやりなど)、牛舎の掃除
- 11:00 お昼休み開始
- 13:00 タンクローリー到着後、集乳作業
- 16:30 お昼休み終了 牛舎の掃除、エサやり、寝藁(牛の寝床)を敷く
- 17:00 夕食
- 18:00 搾乳、子牛のお世話(哺乳、エサやりなど)、牛舎の掃除
- 20:30 作業終了
- 23:00 就寝
牛の体調管理は、酪農家の重要な仕事のひとつです。エサやりの際には、食べているエサの量などを参考に、牛の体調をチェックします。また牛舎の汚れは病気の原因につながるため、毎日の掃除も欠かせません。
上記以外にも、機械のメンテナンスや堆肥作り、牧草の育成、放牧をおこなう牧場もあります。
3)酪農家は年中無休の職業
酪農家の主な業務は、基本的には早朝と夕方におこなわれます。しかし病気や出産など、牛の体調に合わせて、時間に関係なく対応しなければなりません。そのため酪農家は年中無休の職業であるといえるでしょう。体が資本の酪農家は、日頃の健康管理や体力づくりがとても重要です。
冠婚葬祭などで、やむを得ず牧場を離れなければならない場合は、酪農ヘルパーに業務を依頼することもあります。しかしながら、基本的には牛を中心とした生活であることを心得ておきましょう。
今回は酪農家の1日のスケジュールについてご紹介いたしました。
酪農家は、朝が早く体力勝負の場面が多い職業です。また急な牛の体調の変化にも対応する必要があります。酪農に携わるうえでは、酪農家自身が健康であり、牛に惜しみない愛情を注げることが大切でしょう。