家畜人工授精師として独立・開業するために必要なこと

この記事はこんな人向け!
・家畜人工授精師に興味がある人
・家畜人工授精師として独立・開業したい人
・畜産分野に携わりたい人

家畜人工授精師は経験を積むことにより独立・開業することが可能ではありますが、家畜人工授精所の開設にあたってどのような準備をする必要があるのでしょうか?

開設にあたって必要な手続きや書類、料金設定など解説していきます。

家畜人工授精師として独立・開業するために必要なこと

家畜人工授精師として独立・開業するために必要なことと併せて開業後の料金設定について

順番に解説していきます。

家畜人工授精所の開設

家畜人工授精師が独立するときには、家畜人工授精所の開設手続きを行う必要があります。

家畜人工授精所とは、家畜人工授精用の精液や受精卵を採取したり、処理や保存を行う場所の事です。

令和2年4月24日には家畜改良増殖改正法により、家畜人工授精所以外での家畜人工授精用の精液や受精卵の採取、処理、保存が禁止とされました。

(例外として個人で飼育を行っている雌牛に移植する場合は対象外になっています)

開設にあたって必要な書類

家畜人工授精所を開設するために必要な書類は以下の通りです。

  • ①書類家畜人工授精所許可申請書
  • ②家畜人工授精師の免許証のコピー
  • ③建物の平面図や配置図、その付近の見取図
  • ④住民票のコピーもしくは住民票記載事項証明書
  • ⑤誓約書

家畜人工授精所許可申請書や誓約書は各都道府県のHPからダウンロードすることができます。

全て用意することができたら、家畜保健衛生所もしくは農林水産事務所まで提出をすることになりますが、申請手数料として約5700円~7000円が発生します。

補足として、今後何らかの理由により変更、再交付をしたいときにも再度手続きを行う必要がありますが再交付の場合には手数料も発生してしまいますので注意をしておいた方が良いでしょう。

開設後の料金設定

家畜人工授精所を開設したら、料金設定を行います。

人工授精の場合の料金の目安としては独立・開業をしている人のほとんどが農協などを基準とした金額設定にしているようです。

その他には車両費などの料金設定も行わなければなりませんが、事務所から農家さんまでの移動距離や車両の燃費、維持費、もう少し先を見据えると車両を入れ替えるときの資金なども計算して調整しておくと良いのかもしれないです。

農協などとの差が開きすぎるのも、逆に経営を圧迫するような値段設定をすることもできないので難しいのかもしれませんが、授精所を手伝ってくれそうな農家さんがいるのであればアドバイスを貰ってみるのも良いのかもしれませんね!

いかがでしたでしょうか?

家畜人工授精師として独立・開業する時には家畜人工授精所の開設のために用意しなければならない書類や最初の段階での金額設定などがあります。

初めての事ばかりで大変かもしれませんが、身近な人にアドバイスを貰ったりなどしてぜひ頑張ってみてください!

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