・ハンドラーのキャリア設計に興味がある人
・ハンドラーに憧れている人
一般的な会社員は60歳あたりが定年となりますし、年金をもらえる年齢も65歳あたりだとされています。多くの方は高齢になっても働く方もいらっしゃるわけですが、ハンドラーという特殊な仕事の場合、いったい何歳くらいまで働けるのでしょうか?詳しく解説してみたいと思います。
ハンドラーに定年はない
ハンドラーには犬をエスコートしたり、特殊な訓練を施すなど多種多様な仕事がありますが、定年などあるものでしょうか。それを踏まえて年齢について説明していきましょう。
企業や団体に所属していれば定年はあり得る
一口にハンドラーといっても個人で仕事をされている場合もあれば、企業や団体に所属して働いている方もおられます。もちろんどの企業にも定年制度はあるはずなので、ある程度の年齢に達していればいったん退職という形になります。
とはいえハンドラーの仕事は一般職とは違いますので、定年したとしても嘱託として続けられることが可能なのです。
正しくは定年するものの、その後も働き続けられることに違いはないと言えるでしょう。ただし嘱託ですと給与面でダウンすることは避けられません。
フリーランスで働いている場合
どこの企業・団体にも所属せず、フリーランスで働いている方もたくさんいらっしゃいます。当然、定年というものはありませんので、「何歳まで働けるか?」ということは言えないと思います。
あえて表現するなら、体が付いていかなくなった時もしくは、訓練に自信がなくなった時という感じでしょうか。
独立や後進の指導などもできる
仮に年齢のためにハンドラーの仕事が厳しくなった時、お仕事をやめなければいけないのでしょうか。実はそんなことはありません。これまで培ってきた知識や経験を生かす道もあるのです。
独立・開業によって経営者の立場となる
ハンドラーの仕事を続けてきて、フリーランスから個人開業したり、または所属先から独立して開業を果たす場合もあるのではないでしょうか。
業務が軌道に乗り、人を雇用できるようになれば経営者としての立場から仕事を見ることができます。
例えばトレーニングや訓練の改善点などが俯瞰的にわかるでしょうし、組織をもっと良くするために努力もするでしょう。こうした点からも、一人のハンドラーとしてだけでなく全体を見つめる統括者としての役割が求められるのです。
後進の育成
例えば体力に自信がなくなってきた時、ハンドラーの仕事をやめてしまうのは明らかにもったいないことでしょう。これまで培ってきた知識や経験を無駄にするべきではないのです。
ハンドラーの卵や、これからハンドラーを目指す方のために、惜しげなく知識や経験を分け与えるべきでしょう。そうすることが後進の育成に繋がりますし、ゆくゆくは業界の裾野を広げることにもなるのです。
需要の高まりと共に平均年齢は上がる?
ハンドラーの世界では、日本はまだまだ後進国だと言えるでしょう。ペットに対する考え方、ペットの権利、ペットの法的立ち位置すべてにわたって欧米に比べて日本は劣っているのです。
もし将来、犬や猫などペットの社会的地位が上がった時、動物に関わる職種の需要はますます高まっていくことでしょう。それはハンドラーも同じことです。
犬をより美しく魅せたり、特殊訓練犬の需要が高まったり、ファシリティドッグが医療の主役を担うようになれば、きっとハンドラー人口も増えるでしょう。また経験を培ってきたベテランハンドラーもまた引く手あまたになるに違いありません。AIが将来的に多くの仕事を担うようになっても、ハンドラーの仕事はとてもできないことでしょう。
そうなるとハンドラーの平均年齢も上がり、高齢になったとしても活躍できる素地があるのです。