水族館飼育員の適正とは？内容を徹底紹介

この記事はこんな人向け！

・水族館飼育員に興味がある人
・水族館飼育員の適性について知りたい人
・水族館関連の仕事を知りたい人

水族館の飼育員になりたい人もおられるでしょう。水族館の飼育員は海洋生物の世話や管理を行う必要があるため、専門のスキルや知識も必要になります。

ただ、専門分野以外に飼育員としての適正も考えておかなければ、仕事に就くことができたとしても継続できずに辞めてしまう可能性も生じます。「飼育員はどのような人が向いているのか？」「どんな人に適正があるの？」と疑問を感じる人もいるでしょう。今回は水族館の飼育員の適性についてを紹介します。

水族館の飼育員はどんな能力が必要？

動物関連の職場でも水族館の飼育員を目指しているなら、自分に必要な能力や適性があるのか確認することも大事です。スキルを確認できることで、水族館の飼育員を前向きに検討することが可能です。以下のようなスキルがあることで適性があると分かります。

観察力を持っていること

水族館の飼育員は動物の状態をチェックする必要があります。動物によっては前日までは元気が良くても当日になると調子を崩して動かなくなる、またはいつもと違った行動を取ることもあります。動物は調子を崩しても言葉を発することができないため、普段と違った行動を取ったときに飼育員が気付いてあげる必要性が生じます。

動物の状態が悪いときは僅かに違った行動を見せるため、飼育員は鋭い観察力を持っておく必要があるでしょう。観察して動物たちを見ているなら、病気にかかる前に適切な対処をして大きな病気につながることを防ぐこともできます。自分はいろいろな物を普段から観察することがあるのか確認してみましょう。

忍耐力がある

水族館の飼育員は忍耐力も必要です。飼育員の仕事は主に動物に接することであり、餌をあげることや掃除をすること、場合によっては調教して訓練することもあります。ただ、相手は動物で言葉が通じるわけではありません。

そのため、自分がして欲しい行動をとってもらえず、思った通りに仕事ができないこともあります。いくら頑張っても動物が思った行動を取ってくれないようなら、飼育員としてもイライラしてしまうことがあるでしょう。

しかし、腹が立ってしまって諦めてしまうようなら、飼育員として働き続けることは難しくなるでしょう。そのため、多少言うことを聞かないことがあっても我慢できる忍耐力を備えているのか確認することが大事です。

動物たちと信頼関係を結ぶためには時間もかかるため、自分の言うことを聞いてもらうためにある程度の期間我慢することは必須です。そのため、気が短い人だと水族館の飼育員は難しいでしょう。

好奇心や探究心がある

飼育員は動物の生態を探究することも大事なことです。動物たちの生態を記録して習性について理解することができれば、新たな発見を見つけ出す可能性も生じます。飼育員は動物に接する時間が長いため、いろいろな行動を見る機会がたくさんあります。

動物が行う僅かな行動に気付くことができれば知識も増えていくため、より飼育員としての技量も向上させることが可能です。動物について好奇心や探究心があることで観察力も向上するため、自分が動物好きなのか確認してみましょう。

柔軟性を持っている

自分が柔軟性を持ち合わせているのか確認しましょう。飼育員は動物に接しますが、人間と同じく個性を持っており、性格も違います。そのため、動物として一括りで接していると飼育が思うようにできず、イライラしてストレスを溜め込んでしまう原因となるでしょう。そのため、動物ごとに合わせて行動する必要があります。

例えば、ある動物が怖がりな性格をしているなら、安心できるように接してあげることが大事です。好奇心旺盛な性格をしているなら一緒に遊んであげることで信頼関係を築きやすくなるでしょう。動物に応じて頑固に1つの方法に固執してしまうのではなく、臨機応変に接し方を変えていくことが求められるため確認しておくようにしましょう。

協調性を持っておく

協調性という部分も水族館の飼育員にとっては必要なスキルです。水族館では他の従業員と協力して動物の世話を行うことが必要です。そのため、自分1人で何でも抱え込んだり作業をしたりする人は結果的に仕事がうまくできないことも考えられます。

動物の餌をあげるときも自分1人で行えるときもあれば、複数の従業員と共に協力することもあり、作業も役割分担して連絡を取り合いながら仕事をすることもあります。水族館の飼育員は協調性を持っておかないと、他の従業員に迷惑をかけてしまうことも考えられるため、適性があるのか確認するようにしましょう。

水族館の飼育員で必要とされるスキルとは？

動物を相手に働くため、適性と同時にスキルも習得する必要があります。スキルに関しては技術的なことだけでなく、飼育員としても必要とされるものがあります。どのような技術を持っておくことが大事なのか紹介しましょう。

幅広い生物に関する専門知識

水族館の場合はたくさんの種類の動物を飼っています。魚類だけでなく爬虫類や両生類などの幅広い動物を世話する必要があるため、それぞれの専門知識を持っておくことが大事です。水族館で必要とされる知識は主に生物学や海洋学、水産学であり、生き物の生態に関してある程度理解しておくべきです。

生活によっては接し方を間違えてしまうと大きなストレスを与える原因となり、死んでしまうことも考えられます。また、動物に関する知識は持っていても水族館だと新しい生き物が入ってくることも十分考えられます。

そのため、新たに知識を得るために勉強する必要もあり、不明な点が見つかれば自分で書籍などを借りて調査することも大事です。水族館の飼育員は常に勉強する意欲を持っておかないと上手く世話を行えないこともあるため、必要なスキルと言えるでしょう。

コミュニケーション能力も持っている

コミュニケーション能力を持っていることも飼育員として大事です。動物に接する時間が長い仕事ですが、他の飼育員や従業員の方と接する機会も当然あります。特に、飼育員は動物の世話において記録も取るため、他の従業員の方に気になった部分や注意しておきたいところなどがあれば、連絡しておく必要があるでしょう。

コミュニケーションが取れていないことで動物への最適なケアを行うことができずに、事態を悪化させてしまう可能性もあります。また、飼育員の場合は従業員だけでなく水族館に訪れるお客様に対応する場合も生じます。

冷たい態度を取るなら水族館としてのイメージも悪くなってしまうことがあるため、ある程度接客の技術を身に付けておくことも大事です。生物にが好きという気持ちと同じほど、人間への接し方も求められるため、この点も自己分析するようにしましょう。

仕事を継続できる体力を持っておく

仕事が継続できるように体力も培うことが大事です。水族館の仕事は体力を消費する作業も多く、過酷な作業を行うことが多いです。例えば、動物小屋の掃除を行うときもモップやブラシなどを使用しますが、強く擦らないと取れない汚れもあり、また何箇所も掃除をしなくてはいけないこともあります。

動物の餌をあげるときもバケツ一杯にたくさん入れて持ち運びしなくてはいけないので、体力が無いと直ぐに疲れてしまうでしょう。また、水族館の場合は動物の生態に対応して世話を行うため、労働時間も不規則になる場合もあります。

早朝や夜遅くまで作業しなくてはいけないこともあるため、体の強さも求められるでしょう。仕事を継続して行うためには運動が得意とは関係なく体力を持っておくことが大事です。

水族館の飼育員に向いていない人とは？

水族館の飼育員には適正やスキルが必要となりますが、ある程度努力することで身に付けることも可能です。ただ、性格的に向いていない人がいることも確かです。どのような人だと向いていないのか以下をご覧ください。

デスクワークなどを行いたい人

水族館の飼育員は基本的に体を動かす作業が多いです。もちろん、デスクワークもありますが、体力が必要となるため、資料作成などオフィスで仕事をしたい人にとっては不向きと言えます。

パソコンなどのスキルを活用して作業したいなら、動物関連でも調査を主にした仕事の方が良く、重労働をしたくないなら飼育員は継続できない可能性が高いです。

潔癖症などで清潔な環境を希望する人

常に清潔感のある場所で仕事をしたい人も、飼育員を行うことは難しいと言えます。水族館の飼育員は動物の世話を行う必要があり、触れ合うこともあります。掃除をする際は汚れや動物の臭いが付いてしまうこともあるため、潔癖症で清潔な場所を好む人の場合は仕事に耐え切ることができません。自分の性格を考慮して飼育員の適正があるのか確認してください。