動物看護師の資格って?難易度はどのくらい?

この記事はこんな人向け!
・動物看護師になりたい人
・動物看護師の資格、国家資格ついて知りたい人
・動物の命を救うお仕事に関わりたい人

現在、動物看護師は人間の看護師とは違い国家資格ではないため、資格は必須ではありません。

中には就職したあとに、一から動物看護を学んだ人もいます。

しかし近年、動物看護師の専門性の高さが見直されており、動物看護師資格を保有していることが応募条件となっている病院が多くなっています。

また高度化・多様化する動物医療の中で、動物看護師の業務を拡大すべく、動物看護師は近々国家資格化されることが決まっています。

法施行後、動物看護師という名で働くのであれば資格は必須となります。

ここでは、動物看護師の資格とはどういうものがあるのか、難易度がどのくらいなのか解説していきます。

動物看護師の資格・難易度

動物看護師の資格

認定動物看護師(民間資格)

現在、一般的に動物看護師資格というと、動物看護師統一認定機構という団体により制定された「認定動物看護師」のことを指します。

この団体ができる以前は、動物看護師認定試験を5つの団体が別々に試験を実施しており、出題内容や合格水準がまちまちでした。

そこで動物看護師の知識や技能を向上し、一定水準まで引き上げることを目的に、2011年に5つの団体をまとめた動物看護師統一認定機構が設立され、2012年から統一試験が実施されるようになりました。

民間資格ではありますが、年に1回のみの全国統一試験を実施しており、動物病院に就職するにあたって有利な資格です。

この資格を受験するための条件は、

・動物病院統一認定機構が推奨した教育課程を基に、動物看護学を教育する専修学校、大学において必要単位数あるいは必要時間数を正規課程で履修した者

または

・動物看護師統一認定機構の受験資格審査により個別に認められた者

とされています。

基本的には動物看護科のある専修学校か大学で学び、卒業前に受験することが一般的です。

愛玩動物看護師(国家資格)

現在は認定看護師資格が動物看護師資格としては一番メジャーなものですが、近年動物看護師の仕事が大きな変化を遂げようとしています。

2019年に愛玩動物看護師法が施行され、今後動物看護師は「愛玩動物看護師」として国家資格化されることとなりました。

動物の医療現場は日々進歩し、より高度に、より多様になってきています。

動物看護師の国家資格化は、獣医師と連携して医療体制を強化し、動物看護師の知識・技能に一定の水準を定め、業務を拡大することを目的としています。

また高齢動物のケアや動物の栄養管理の助言・指導、動物介在活動のサポート等、今以上に幅広く活躍することも期待されています。

この愛玩動物看護師資格は、2023年に第一回目の試験が行われる予定となっています。

この資格を受験するための条件は、

・大学で指定科目を履修し、卒業した者

・都道府県知事が指定した専修学校等で3年以上必要な知識・技能を習得した者

とされています。

一般的にはこのどちらかとなりますが、法律の施行から5年間は、現職の人や法律施行のタイミングで動物看護師の学校に通っている人に向けた経過措置がとられます。

現職の人に対しては、

・動物看護業務を累積で5年従事している 

又は

・動物看護師統一認定機構による試験の受験資格を持っている

という条件を満たせば、動物看護師といて必要な知識・技能を既に持っているとされ、合計30時間程度の講習会を受け、予備試験に合格することで愛玩動物看護師の国家試験受験資格を得ることができます。

現在学校に通っている人に対しては、動物看護師統一認定試験の受験資格を持っていればその合否は問わず、30時間ほどの講習会を受けることで、愛玩動物看護師の国家試験受験資格を得ることができます。

認定看護師資格を持っていても、この愛玩動物看護師の資格に移行されるわけではなく、再度受験が必要です。

ただし認定看護師資格を持っている場合は、講習会の時間が合計16時間ほどに短縮されるという利点はあります。

また資格を取り直すことは時間的にも大変ですが、この国家資格化により今まで曖昧だった動物看護師の仕事の境域がはっきりし、獣医師の指示の元に実施できる業務内容が増え、これまで以上にやりがいのある仕事になるはずです。

愛玩動物看護師が実施できるようになる業務例としては、

・採血

・カテーテルによる採尿

・一部薬品の投薬

・マイクロチップ装着

・診断を伴わない検査

などを獣医師の指導のもと行えるようになる予定です。

動物看護師としての仕事がより人間の看護師と近くなり、社会的地位や給与面での向上につながるのではないかと期待されています。

国家資格化による業務拡大は、より動物看護師の専門性や需要を高めていくことでしょう。

通信教育等で動物看護師に関する資格を取得することもできます。しかしその資格がどの程度就職に有利になるかはわかりません。

また法が施行された6ヶ月後以降は、愛玩動物看護師の資格のない人は、動物看護師・動物看護士など紛らわしい名称を使用することができなくなります。

動物に関する知識を深めたい、といった理由で資格取得するのであれば意義がありますが、今度動物看護師が国家資格となると、資格のない状態では今までの業務と同じ業務ができなくなる可能性もあるので注意が必要です。

愛玩動物看護師の免許には資格維持のための更新は必要なく、一度とってしまえばずっと有効です。

動物看護師として働きたい人にとっては必須の資格となるでしょう。

動物看護師資格の難易度

認定動物看護師(民間資格)

認定動物看護師の試験は年に1度だけなので、もし不合格の場合再受験するのに1年待たなければなりません。

一見難易度が高いように思われますが、実際には合格率は毎年80%を超えています。

これは、受験する人の多くが専修学校や大学で学んでおり、学校で試験対策がしっかりされているためです。

学校で習ったことを理解し、頭に入れていれば合格することはそんなに難しくないと言えます。

また、統一試験が開始される前は団体それぞれ出題傾向が違ったのですが、統一試験となったことにより学校側が教育課程の道筋を立てやすくなったり、試験対策が取りやすくなったことも合格率が高い理由になっています。

認定動物看護師の試験範囲は多岐にわたります。

試験内容は、

・「基礎動物看護学Ⅰ」解剖学、病理学、薬理学、動物行動学等

・「基礎動物看護学Ⅱ」動物福祉、動物看護計画、基本看護技術等

・「応用動物看護学Ⅰ」受付業務、外来診察看護業務、動物栄養学等

・「応用動物看護学Ⅱ」内科系疾患、心・脈管疾患、アレルギー・免疫疾患等

と動物看護学が広範囲に出題されます。

あまりに範囲が広いため独学での勉強ではなかなか全てを網羅するのは難しいかもしれませんが、学校での試験対策を受け、内容を理解できていれば合格する可能性は高いです。

しかし合格率が高いからといって気を抜いていて受かる試験ではありません。

5人中1人は落ちている、ということを忘れず、しっかり対策しましょう。

愛玩動物看護師(国家資格)

愛玩動物看護師については、2023年に第一回目の試験が予定されているため合格率はまだわかっていません。

どの程度の難易度となるかは不明ですが、認定動物看護師の試験内容をしっかりとマスターしておくことは重要でしょう。

試験内容は、

・「基礎動物学」生命倫理、動物福祉、動物行動学、栄養学、動物愛護関連法規等

・「基礎動物看護学」動物看護学概論、病理学、薬理学、感染症学、公衆衛生学等

・「臨床動物看護学」内科、外科、臨床看護学、臨床検査学、動物医療コミュニ  ケーション等

・「愛護・適正飼養学」愛玩動物学、人と動物の関係学、適正飼養指導論、動物生 活環境学、ペット関連産業概論等

・「実習」動物形態機能学実習、動物内科・外科看護学実習、動物臨床看護学実  習、動物臨床検査学実習、動物愛護・適正飼養実習、動物看護総合実習

とされています。

(出典:農林水産省http://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/)

試験の合格基準としては、

・必須問題:正答率70%以上

・一般問題・実地問題:正答率60%以上

となるようです。

試験はマークシート式のため、わからなくても空欄にせず、全て埋めるようにするとよいですね。

現在一般的に普及している認定動物看護師の資格は、学校側が試験傾向をわかっており試験対策が効率的にされているため合格率が高く、しっかりと学んでおけば難易度はそれほど高くありません。

これから主流となる愛玩動物看護師の資格に関しては今のところまだ難易度はわかっていません。

しかし大まかな試験内容としては認定動物看護師の試験と大きな違いはありません。

基礎から応用までを満遍なく学習し、落ち着いて試験に挑めると良いですね。

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