水族館飼育員になるために学ぶことは?①

この記事はこんな人向け!
・水族館飼育員に興味がある人
・水族館飼育員になるために学ぶことについて知りたい人
・水族館関連の仕事を知りたい人

水族館飼育員は水族館で飼育している生物の世話や健康管理、調教などを行っています。

専門的な知識や技術の他に体力も必要とされる大変な仕事ですが、まるで水中を散歩しているかのように幻想的な水槽展示や、愛らしい姿を見せてくれるイルカやペンギンといった海獣類に囲まれて働ける魅力的な面も多くある仕事です。

そんな水族館飼育員になるためには、何を学ぶといいのかみていきましょう。

全4回にわたってお送りいたします。今回は大学で学ぶこと①です。

水族館飼育員になるために大学で学ぶことは?①

水族館飼育員になるために必須とされる資格はありませんが、基本的には大学・専門学校で知識や技術を学んで就職することが多いです。

大学と専門学校、それぞれの特徴を見ていきましょう。

大学では水産学部、海洋学部、農学部など、水族館飼育員として活かせる知識・技術を学べる分野がさまざまあります。また海洋系に特化した専門の大学もあります。

大学では興味のある分野をより深く、専門的に学ぶことができるのが特徴です。

それぞれの学部ではどのような内容を学ぶのか見ていきましょう。

水産学

主に、魚介類や海藻など、水から収穫できる産物を研究対象とする学問です。

水圏に生息している動植物に関して、分類・形態・生態学的特徴・生息環境との関わりなどを理論と実技の両面から学びます。

水圏生物の採集と飼育技術、野外調査の方法を身につけるなどフィールドワークの授業も多いです。

また水産資源が枯渇しないよう管理をしながら漁獲を行う方法や、水産資源の生まれ育つ環境を守るための研究も行っています。

海だけでなく河川や湖沼などの淡水水圏も研究領域に含まれ、水辺の環境分析、淡水魚や水辺の動植物の生態などについても研究しています。

大学によってカリキュラムはさまざまですが、水産学部での授業の一例としては

・海洋生態学…海洋の微生物、プランクトン、海藻、魚類、イルカやクジラといった海洋哺乳類の分布や行動、物質循環などの研究を行う

・海洋環境学…海の環境、動植物の生態、海水の成分や水質調査などをテーマに研究する

・水産増殖学…海洋生物の遺伝、成長、病気の研究を通じて海洋生物を人工的に育成し、効率的に数を増やす技術を開発、改良する方法の研究を行う

・水産資源学…漁業に関する技術を研修し、海洋生物の分布や生息数の変動を観測することで乱獲や気候変動などによる急激な数の減少を抑える方法を学ぶ

・海事法…海事活動を規定する国内法や、私企業間の活動を規定する国際法まで、水産学にまつわる法律知識を学ぶ

などがあります。

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